こんにちは、Naoto@naoppemanです。
今回は前回の〜ドライガーデン作り〜排水性、見た目の良いレイズドベットの制作編の続きになります。
まだ前回の記事を見ていない方はぜひ下から読んでみてください。
さて、前回はレイズドベッドという排水性や通気性、そして見た目も良くなるという花壇を作りました。
そして今回はこのレイズドベッドにドライガーデン用の土を作って入れていこうと思います。
ドライガーデンはその名の通り乾いた環境を作って育てるガーデニングのことです。
なので、もちろん通常の土より乾きやすく、つまりは排水性、通気性の良い土が必要となります。
今回はそんなドライガーデン用の土を作り上での用土の選び方やどんなところにこだわったかなどもしっかり解説しながらお伝えしていこうと思います。
土の性質や、なぜその土を選んだかなどをまとめていくので、ぜひドライガーデン用の土に悩んでいる方の参考になればと思います。
最後の方では業者から購入した約2000ℓの用土の金額を公開し、ホームセンターとの金額の差を比較してお伝えするので最後まで読んでみてください。
というわけで、今回はドライガーデン作りの、土作り、土入れ編になります。
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ドライガーデンを作る場所、前回作ったレイズドベッド
こちらが前回制作したドライガーデンを作るスペースであり、レイズドベッドを作ったところです。
今回はここにドライガーデン用の土を作って土を入れていくということになります。
ちなみに、レイズドベッドの後ろにあるウッドフェンスや横にあるマットブラック色の物置の塗装もDIYで自分でやりました。
ドライガーデンの大きさと必要な用土の量
こちらがドライガーデンの大きさになります。
長さ3.45m×奥行き2.0m
面積では6.86㎡
今回ドライガーデン用の土は30cmの深さになるようにするので、
土の量は2000ℓ必要な計算になります。
業者より直接購入してきた用土の搬入
というわけで、土が2000ℓというかなりの量が必要となります。
大体2000リットルというと100袋以上の土の量になり、ホームセンターで購入するとかなり高額になってしまうということで、色々調べて安くなる方法を探しました。
結果自宅の職場の間にちょうど用土を取り扱う卸売業者を見つけたので、購入できるかと見積もりをお願いしたら快く販売をしてくれました。
トラックは職場から借りることができたので約2000ℓの土を一度で持ってくることができました。
ただ下ろすだけでもかなりの量なので結構な力作業になります。
ドライガーデンに使う用土の種類と解説
こちらが業者から購入し運び終えた用土になります。
では、今回使用するドライガーデン用の用土の紹介と解説をしていこうと思います。
使用する用土と数量
- 赤玉土 14ℓ → 57袋 =798ℓ
- 鹿沼土 14ℓ → 14袋 =196ℓ
- 腐葉土 50ℓ → 8袋 =400ℓ
- 軽石 16ℓ → 19袋 =304ℓ
- 日向土 18ℓ → 4袋 =72ℓ
- くん炭 100ℓ → 1袋 =100ℓ
総合計1870ℓ
こちらが今回購入した土の種類と数量になります。
2000ℓといいながら2000ℓより少ないのは本当はパーライトという排水性の向上に期待できる改良用土も100ℓほど入れる予定だったからです。
ですが、パーライトは業者で取り扱いがなくホームセンターで購入すると結構な値段なので今回は使用することを諦めました。
パーライトがなくてもレイズドベッドで排水性が向上しているので入れなくても問題ないだろうと思いました。
基本用土:赤玉土(小粒)
まずは、用土としては一番王道で、ほとんどの植物で使用するであろう赤玉土です。
今回のドライガーデンでも鹿沼土と一緒に基本用土として使用します。
赤玉土は粒が崩れるとただの粘土になってしまいます。
ドライガーデンでは排水性が重要なので粒が崩れにくい硬質赤玉土という粒が硬い種類を使用することをオススメしていますが、自宅のガーデニングでそこまでこだわった費用を掛けることもできないので通常の赤玉土を使用していきます。
粒の大きさは小粒を選択。
よく粒の大きさに悩む方が多いと思いますが、植える植物の大きさに合わせるのが一番いいでしょう。
このドライガーデンには最初から大きい植物を植えないので小粒を選択したいうことになります。
ある程度大きい植物なら中粒を半分入れたりしてみるのもいいと思います。
とは言っても去年やったハーブガーデンでは中粒の赤玉土を使用して土壌改良していました。
基本用土:鹿沼土(ミックス)
次に赤玉土と同じく基本用土として使用するのが鹿沼土です。
鹿沼土は赤玉土に比べて粒が硬質で酸度高いという特徴があります。
今回のドライガーデンには既に植えてある弱アルカリ性を好むオリーブも植えるので、余り酸度が高くしてはいけません。
なので、余り入れすぎない程度の量を入れていきます。
では、そもそも鹿沼土を使用せず赤玉土だけでよくないか?
と思うかもしれませんが、その考えは正解です。
今回の場合排水性の調整は軽石などでできるので無理に鹿沼土を入れる必要はありません。
ではなぜ鹿沼土を入れるかというと、それは色です!
赤玉土は赤色の土ですが、鹿沼土は日向土よりもはっきりとして黄色の色をしています。
今回のドライガーデンには化粧砂利などを入れる予定がないので各用土を混ぜた土が見えることになります。
ドライガーデンは多肉植物などを使用したガーデニング方法になるので、赤玉土と腐葉土により赤黒っぽいいかにもどこにでもある土色は嫌だったのです。
なので、赤玉土の総量を減らしその分黄色の色が濃い鹿沼土を入れたかったというわけです。
それと鹿沼土の粒の大きさがミックスというのは粒の大きさがバラバラということです。
購入した業者で一番安い鹿沼土は小粒よりもミックスということでコスパを考えてミックスを選びました。
結果的には大粒がたまに入っており逆に少し面白いななんて思いました。
改良用土:軽石
次は改良用土という分類で土を紹介してます。
まずは軽石です。
軽石はドライガーデンにはかなり重要な土(石)になります。
軽石は粒の中に無数の穴が空いており、その穴のおかげで水を保水するだけでなく排水性や通気性の向上に期待ができます。
なので、水捌けを向上させたい時に効果的な用土と言えます。
粒の大きさは赤玉土と同じく小粒を選びました。
改良用土:日向土(ボラ土)
日向土はボラ土とも呼ばれ、特徴はほとんど軽石と同じと思っていいと思います。
ただ硬さは軽石よりは硬いです。
他の土はほとんどが関東で取れるのに対し日向土は宮崎県で取れるらしく関東の大体のホームセンターでは他の土より価格が高くなっています。(自分調べですが)
なので、軽石をメインとして日向土を少しだけ入れるという使い方にしました。
では日向土は値段が高いなら軽石だけでいいのではと思うかもしれませんが、その通りです。
軽石だけを使用して日向土を使用しなくても全く問題ありません。
むしろ、コストを抑えるために全部軽石でも良かったかなと今更少し思っています。
ではなぜ日向土を使用したかというと、これも鹿沼土と同じで土の色です。
日向土は軽石に比べて黄色っぽい色でドライガーデンに合いそうというだけが日向土を取り入れた理由になります。
粒の大きさが、小粒と中粒2種類使用しているのはホームセンターに取置きが少ないため小粒と中粒両方で数量を間に合わせたからになります。
堆肥:腐葉土
ここからは堆肥に関してで、まずは腐葉土です。
土作りの王道の組み合わせは最初に説明した赤玉土ともう1つが腐葉土です。
腐葉土は保水性・排水性が良く、保肥力つまり肥料などの栄養素を蓄える効果があります。
それと特に一番の効果が腐葉土の葉が土と土の間に隙間を作りふかふかした土にすることにあります。
これにより通気性が向上するので基本用土の赤玉土と王道の基本配合と言うことになります。
堆肥:籾殻くん炭
もう1つ堆肥として籾殻くん炭を入れていきます。
こちらは腐葉土よりあまり聞きなれず何のために使用するの?と思うかもしれませんが今回のドライガーデンの土づくりには結構重要な役割になります。
籾殻くん炭は、籾殻の性質上通気性や保水性の向上に期待できます。
また、病気や根腐れ防止にもなるということでガーデニング経験の浅い者にとっては入れておきたい堆肥といえます。
そして、重要なので炭なので酸度がアルカリ性ということになります。
木炭も同じですが基本的に炭系の用土の酸度はアルカリ性になります。
鹿沼土の時にも説明した通り弱アルカリ性の土壌を好むオリーブを植えるので余り酸性に土をしたくありません。
ただ、色がいいと言う理由で酸性の鹿沼土を今回は入れています。
つまり鹿沼土に対する酸度調整としての役割も今回はあります。
他のオススメの用土①川砂
ハーブガーデンの土壌改良時に使用しましたが、排水性の向上を考えるなら川砂はコスパが良く効果も高いです。
ただ、軽石や日向土に比べて砂ということで見た目に変化がありません。
今回は土の見た目を重要視しているので川砂は使用せず軽石と日向土を使用しているということになります。
今ある庭の土をとりあえず安く排水性を向上させたいなら川砂がオススメです。
他のオススメの用土②パーライト(真珠岩)
それと元は今回も入れようと思っていたパーライトもドライガーデンにはオススメの用土になります。
パーライト(真珠岩)の一番の特徴は排水性の向上です。
ただ、他の一般的な用土に比べると少し値段が高めです。
川砂との違いは、川砂はほとんどが排水性しか効果がないのに対してパーライトは通気性や根腐れ防止、保温性など改良用土として優秀な効果があります。
費用に余裕があれば全体の1割ほど入れてもいいと思います。
ドライガーデン用の用土の配合割合を紹介
それでは、準備したこれらの用土を混ぜてドライガーデン用として作っていきますが、
まずはこれらの用土の配合する割合をご紹介していこうと思います。
配合する割合はこちらに写っている土入れ専用のスコップで何杯入れたかでお伝えします。
土の配合割合
- 赤玉土 8杯
- 鹿沼土 2杯
- 軽石、日向土 4杯
- 腐葉土 4杯
- くん炭 1杯
こちらが今回ドライガーデン用に作る土の配合割合になります。
ネットや、YouTubeなどいろんなところから学び、かつ今住んでいる地域の特性などを考慮してこの配合にしました。
大まかに表すと、
【基本用土5:堆肥2.5:改良用土2.5】という割合をもとに考えられています。
(パーライトを抜いたため多少割合が変わっています)
軽石などの改良用土を多く入れると排水性が高くなりますが、レイズドベッドの効果もありすぐにカラカラになってしまいそう。
ただ、住んでいる地域が夕立が多かったりと急な雨が多く適度に雨が降ると考えるとある程度は乾きやすい環境にしておきたいなど色々割合は悩みました。
悩んだ結果おそらくこの割合が無難かなと思います。
実際に自分でドライガーデンをやろうとすると色々なサイトや動画を見て勉強することになると思いますが、この割合、配合はいろんな意見の大体中間あたりだと思っています。
専門の知識を持っている分けてはないですが、参考にしてみてください。
実際この配合割合で混ぜると、見た目もドライガーデンぽくていい感じです。
軽石の白っぽい色や、鹿沼土、日向土の黄色、赤玉土の赤がちょどいい見た目です。
レイズドベッドの周りに砂利を敷き詰めて隙間を埋める
それではここからは、実際に作業をしていきます。
まず、土づくりの前にやらなければいけないことがあり、
何かというと、前回制作したレイズドベッドの下や周りに砂利を敷き詰めていきます。
前回はレイズドベッドの水平を調整して砂利の上に置いただけだったので、このままでは後々傾いたり沈んだりしてしまいます。
なので、このように下の隙間を無くすように砂利を敷き込んでいきます。
また、これを疎かにすると無駄に用土を使用してしまいます。
途中雑草もちゃんと抜いておきました。
レイズドベッドの外側も砂利を敷いておきます。
砂利が見えなくなるまで一輪車の中で土を作る
ではここから用土を混ぜていき、土を入れていきます。
最初はこのように一輪車の中で土を混ぜてからレイズドベットの中に入れていきました。
ただ、全くペースが上がらず、明らかに効率が悪いです。
そこで、少しだけ頭を使いました。
レイズドベッドの中に一輪車を入れてやることにしました。
こうすれば、土をこぼしても問題ありません。
なのでこれで一気に効率が上がりました。
どんどん混ぜては入れての繰り返しです。
ひとまず、このやり方で砂利が見えなくなるまではやっていきます。
てなわけで、ひたすら用土を混ぜて出しての繰り返してここまで進みました。
結構ここまででも大変でしたが、どこまで土は減ったかというと、
全然減っていきません・・・
残りは土の上で一気に作っていく
ただ、ここからはさらにペースを上げていきます。
先程とはやり方を変えてここからは一輪車を使用せずに、土の上に直接用土を出していき一気に混ぜていきます。
土の上でやると一輪車の時と比べて4倍の量を一気に混ぜることができるのでかなりペースが上がります。
てなわけで、またしてもひたすら土を出しては混ぜての繰り返し。
約100袋を1人でやっているのでかなりきついです。
ただ、この先のドライガーデンの完成を想像すると頑張れます。
計算ではもっと高い位置まで土が来る予定だったのですが、実際は思ったより低く土が足りてませんでした。
なので、残り追加するかは後日検討するとします。
肥料であるマグァンプKを入れて最後に全体を混ぜる
では最後に、肥料を混ぜて再度全体を混ぜていきます。
肥料はマグァンプK中粒という以前も使用したことがある万能肥料を使用していきます。
ほぼ全ての植物に使用することができ、効きがゆっくりのため肥料焼けをしにくくガーデニング初心者でも使いやすい肥料となっています。
下の記事のように植物を植えるときに株下などに入れることもできます。
ただ、ドライガーデンなどで植えられる植物はあまり肥料を必要としないという情報もあったので、
入れすぎない程度に全体に撒くことにしました。
再度全体を均したら今回の作業が完了となります。
ドライガーデンの土作り、土入れが完了
というわけで、ドライガーデン用の土づくり、土入れが全て完了しました。
約2000ℓで100袋の用土を全て混ぜて入れていきました。
まだ若干土が足りていない感がありますが、ひとまずこの量で次回植物を植えていこうと思います。
土を改めてみて見てると通気性も良さそうで水をあまり必要としない植物に合いそうな土ができたのではないでしょうか。
ドライガーデン用に準備した約2000ℓの用土の費用
今回準備した用土は、日向土以外は全て卸売りの業者から直接購入をしています。
なので、大量に用土を購入しようとしている方の参考になるべく、業者から購入すると用土は安いのかという観点から金額を公開しようと思います。
業者から購入した用土の金額
- 赤玉土: 14ℓ → 57袋 × 150円 = 8550円
- 鹿沼土: 14ℓ → 14袋 × 150円 = 2100円
- 腐葉土: 50ℓ → 8袋 × 500円 = 4000円
- 軽石: 16ℓ → 19袋 × 360円 = 6840円
- くん炭: 100ℓ → 1袋 × 1000円 = 1000円
業者とホームセンターとの用土の値段の差
では業者とホームセンターで金額がどれほど違うのか比べてみようと思います。
比べるホームセンターの金額は大体なので、参考程度に比較してください。
まず、赤玉土や鹿沼土ですが、1袋150円はかなり安いです。
通常ホームセンターだと、250円〜300円が相場です。
腐葉土は50ℓの量をホームセンターで買おうとすると大体1000円は掛かりますが、業者だと、半額の500円
ここまで来ると、すでに金額の差が明らかですね。
軽石とくん炭はホームセンターの記録がなかったのでここでは比較しませんが、明らかに業者の方が安いのは確かです。
なので、ここで言えるのは1袋や2袋など少量なら気軽に購入できるホームセンターでいいと思います。
ですが、今回みたいに大量の用土を準備するときは業者を探してみて問い合わせや、見積もりのお願いをしてみるといいと思います。
ただ、その業者からの購入だとホームセンターのように車の貸し出しはやっていないので、どこからトラックを借りるのか、業者に配送費を支払って自宅まで持ってきてもらうのかは検討する必要があると思います。
なにせ、大量の土を購入するときは業者から購入することをオススメします。
ドライガーデンに植える植物:アガベ アメリカーナ
こちらはドライガーデンで非常に人気なアガベという植物です。
品種はアメリカーナというアガベの中でも人気のものになります。
次回はここまで作ってきたドライガーデンにアガベなどの多肉植物などいろんな植物を植えていきます。
〜ドライガーデン作り〜土作り土入れ:まとめ
てなわけで、今回はドライガーデン作りの土づくり、土入れ編でした。
ガーデニングの土づくりはいろんな意見があり、どれを信じて土をつくればいいのかわからなくなることがあると思います。
実際自分もそうでした・・・
なのでそんなときは今回の配合割合みたいに色々調べた土作りの中間を狙ってみると大きな失敗をすることがない土づくりをすることができると思います。
よろしければ、この記事の土づくりを参考にして見てください。
次回はついにドライガーデンに植物を植えていきます。
この植え付けが一番ガーデニングで一番楽しい時ではないでしょうか?
というわけで、第3回に分けてお送りしているドライガーデン作り次回が最後となります。ぜひ次回もお楽しみにしてくれると嬉しいです。
この記事の内容はYouTubeチャンネルで動画でも公開しているので、ぜひこちらも見てみてください。
いろんな庭づくりや、木工DIYを中心に公開していくのでよろしければチャンネル登録して今後の動画も見てくれたら嬉しいです!