毎週インスタで投稿している内容からピックアップして、より詳細にブログでお伝えする、DIY熱中マガジンも今回で#4になります。
#3がブログで公開されていませんが、元はnoteで書いていて現在ブログへのお引っ越し中なのでもう少ししたらアップします。
#4は「ホームセンターにある木材の豆知識」ということで、下記の投稿をベースに深掘りしていきます。
一度インスタの投稿を見てから記事の続きを読むことをオススメします。
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天然乾燥(AD)と人工乾燥(KD)の違い
木材の乾燥方法には天然乾燥材と人工乾燥材の2種類があるとお伝えしました。
DIY熱中マガジンでは天然乾燥と人工乾燥の乾燥の仕方の違いや、木材の変化に関してもう少し詳しく解説します。
天然乾燥とはその名の通り、特別手を加えることなく、「自然の力で乾燥させる方法」のことをいいます。
なので、天然乾燥は乾燥するまでに時間が掛かってしまいます。
反対に人工乾燥は乾燥室のような機械に木材を入れることで「急速に乾燥させる方法」をいいます。
乾燥時間だけでいうと天然乾燥より人工乾燥の方が素早く乾燥ができるということ。
天然乾燥と人工乾燥の木材の特徴
乾燥するまでの時間や乾燥具合の違いによってそれぞれ木材に変化が出てきます。
それが何かというと↓でまとめました。
【天然乾燥材の特徴】
- 木材の色味や香りの残すことができる
- 割れにくく粘りがある
- 品質の安定性がない
- 乾燥があまいと、後々寸法の狂いや反りが出てくる
【人工乾燥材の特徴】
- 品質の安定性が高い
- 割れや欠けが多い
- 反りや寸法の狂いが少ない
それぞれこんなところです。
なぜこのように乾燥の方法で違いが出てくるのか、
それは、
天然乾燥だとゆっくり乾燥されて、木材内の水分が残りやすく、
人工乾燥だと素早く乾燥され、木材に水分が残りにくくなるから。
つまり、乾燥の時間と木材の水分の量が変わってくるからなんです。
ここ違いがそれぞれの特徴につながります。
水分が残っている方が粘りがある木材になります。
いまいちイメージしにくいと思うので、例えで説明しますね。
スナック菓子の封を開けて時間が経つと湿気を吸い、ふにゃふにゃするじゃないですか。
木材もスナック菓子と同じなんです。
水分がないとサクサクのスナックと同じで、割れたり欠けが出やすい木材。
水分が多いと湿気ったお菓子と同じく、ふにゃふにゃ感つまり粘りがあるということなんです。
これが、天然乾燥の方が粘りがある木材ということになり、人工乾燥だと割れやすいという理由です。
それと木材というのは乾燥収縮をします。
特に乾燥する時に「木が痩せる」と言われるほど、寸法が変わります。
水を多く残してしまう天然乾燥の方が後々、さらに水分が抜けた時に寸法が変わる可能性が高いということになります。
また、乾燥時に木材は反りやすいので、水分を含んだ天然乾燥の方が反るということです。
人工乾燥、天然乾燥どちらを選ぶべき?
ここまでの解説で天然乾燥と人工乾燥の違いがわかったと思います。
ではDIYではどちらを買った方がいいのかという点が気になりますよね!
僕としてはこのような選び方が良いと思っています。
家具や扉などの精度が求められる木材には人工乾燥
構造体として力に耐える役目で使うなら天然乾燥
つまり普段自宅で棚や机などを作るDIYを楽しむときは、品質の安定している人工乾燥材がオススメ。
リノベーションなどで、家の構造として強さを求められる場所には粘りがあった方がいいので天然乾燥材がいいでしょう。
とはいっても、木材によっては乾燥方法が表記されていないものも多くあるので、そこまで見極めようとする必要はありません。
建築用語を知っておくと便利
木材は本来木造建築の大工や家具職人などが使用して住宅や家具を作るのに使用します。
それが、自分たちでもやってみようということで広まったのがDIYです。
今でこそDIY向けの商品が増えましたが、本来は大工などの専門職に向けて製材されているものなんです。
だから、一般の人にはよくわからん用語が今でも並んでいるのですが、用語と言っても最初にちょちょいと知ってしまえば簡単なのでこの機会に覚えてしまいましょう。
出典:suumo
上の絵を見ていただいた方がイメージ付きやすいと思います。
ここではDIYで使うことが多い部材だけを紹介します。
根太:フローリングなどの下に敷かれる床の下地材、45〜60mmぐらいのサイズ
垂木:屋根を支える下地材、根太より一回り大きい
野縁:天井に使う下地材で、30〜40mmぐらいのサイズ
柱:建物を支える太い構造体、ホームセンタでは90〜105mmの角材で売っている。
野地板:屋根と垂木の間に入れる板状の下地材、厚さ12mm幅180mmぐらいが多い。
貫:いろんなところに水平に貼り付ける部材、野地板の半分くらいの幅
他にも細かくはいろんな名称の部材があるけど、とりあえずよく使うやつだけ紹介しておきます。
ちなみに読み方は上から、
「ネダ、タルキ、ノブチ、ハシラ、ノジイタ、ヌキ」
となります。
なんとなくのサイズ感は、
「野縁<根太<垂木<<<柱」
「貫<野地板」
って感じです。
僕はこういう工法などが割と好きなのでまた機会があればご説明します。
中途半端な寸法は尺貫法だから
部材の名前と同じで寸法も昔の名残が強く残っています。
特に木造住宅は今でも3尺角(91cm)を1つの間取りを決める基準となっており、3尺を基準に柱などの構造体が建てられています。
この尺を始め、寸や分といった寸法表記を尺貫法と呼びます。
尺とはメートル法に直すと下記のようになります。
1尺:303mm、1寸:30.3mm、1分:3.03mmです。
3尺が910mmでその2倍の6尺が1820mmです。
すっごく、半端な数値ですよね…
僕も最初はそう思いました。
野地板などの長さが182cmで売られているのも、合板が910mm×1820mmなのも尺単位で切られているということです。
聞くと少し納得できるのではないでしょうか。
『3尺が91cm』
これだけ覚えておけば、1尺は大体30cm、1.5尺(正確には1尺5寸)は45cm、6尺は180cmと簡単ですがイメージがしやすいと思うので覚えておくといいかもしれません!
尺貫法をもっと知りたいという方はこちらの記事を読んでみてください。
SPF材は3種の木材が混ざった種類
DIYで使用する木材No. 1がSPF材です。(多分…)
ただSPF材という木材は正確には存在しません。
インスタでもお伝えしましたが、
SPF材とは、
S:スプルース、P:パイン、F:ファー
の3種類を1つの種類としてまとめた木材のことです。
ただし、これらはとても似た木材なので通常は見分けがつきません。
少し脱線しますがスプルースは主に木製建具や障子などに使用されることが多く、パインは障子で使うことはないですが、集成材として製材されることが多いです。
スプルース集成材は聞いたことがないですね。
ファーは単体では使う機会は僕の経験では一度もありません。
とは言っても何度も言いますが、スプルースもパインもファーもSPF材としてまとめられればどれも一緒です。
「3種類の木材が混ざっているのがSPF材なんだよ」
と誰かに説明できれば、
「ちょっとこいつやるな」となるでしょう。
ちなみにSPF材はアメリカやカナダからの輸入品で、ホワイトウッドはヨーロッパからの輸入品です。
SPF材もホワイトウッドもこれまたほとんど大差なし。
若干ホワイトウッドの方が節が小さいなども聞いたことあるけどほとんど一緒です。
ホワイトウッドの方が名前の通り白いわけでもない。
本来なら「SPFW材」として4種類の混合材としてもいいぐらいですが、輸入先が違うのでSPF材とホワイトウッドは別の木材という位置づけなんでしょうね。
まとめ
DIY熱中マガジン#4では、ホームセンターにある木材の豆知識をより詳細に紹介しました。
知っていても、何にも役に立つことはないですが、知っておくとちょっとDIY好きとして物知りになります。
どうせDIYを楽しむならいろんなことを知った上でやったほうが新しい気づきもあり楽しいと思います。
僕自身は木造住宅の現場監督の経験や木工職人としてのノウハウも持っているのでここら辺の分野は得意分野です。
また機会があれば、DIYの豆知識をご紹介します。
このようにDIY熱中マガジンでは、インスタの投稿から週1回で1投稿を選び、深く濃い内容でより詳細にDIYを解説します。
インスタの内容では物足りない、もっとDIYが上手くなりたい、楽しみたいという方はブログでDIY熱中マガジンも毎週読んでいただければ幸いです。
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それではまた!