家づくりを始める方へ

大工ってどんな仕事をしてるの?マイホームでの工事の内容を簡単解説 

こんにちは、なおっぺ (@naoppeman)です。

今週は仕事中に鉋を研いでいたらうっかり人差し指を切ってしまい、ただ今絆創膏でグルグル巻きです。

非常にタイピングが打ちにくい状態です。

DIYなどでもそうですが、刃物は油断をすると簡単に大きな怪我に繋がります。

皆さんも気を付けてください。

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さて今回は大工工事に関して解説をしたいと思います。

 

大工といっても住宅工事の昔から言う棟梁と呼ばれる大工から、ゼネコンなどのコンクリートの型枠を組み立てる型枠大工など幅広く存在します。

大工とはそもそも木材を加工や組み立てを行う作業者の事をいいます。

そんな大工の中でも、住宅を担当する大工に関して解説をします。

 

いざ新居を建てる際に自分のお家を担当する大工が何をしているのかわかりますか?

なんとなく知っているけど、細かい内容までは理解していないのではないでしょうか?

 

なので、今回は住宅工事の大工工事とはどのような工事を行いうのかをご説明します。

 

今回解説していくのは、住宅の中でも在来軸組工法という柱、梁で骨組みを構成する日本の伝統工法をもとにご説明をします。

今ではツーバーフォー工法や木質パネル工法など作りの多様化がされていますが、木造と言えば昔から軸組工法です。

 

では大工工事に関して工事の順に追って説明します。

今回の内容はひとつひとつ細かいところまで理解しようとするとちょっと難しいです。

 

でも、この解説を一通り目を通しておくと、自邸の工事が始まったら今何の工事をしているのか分かるように説明したいと思います。

 

なるべく専門用語も使わずにわかりやすく説明していきます。

なので、ここからの文を全文読めとは言わないので、流し読みでもいいです。

 

まずは、最後まで読んでいただくのをオススメします。

 

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大工工事をまずは噛み砕いて解説

いきなりだーーと解説していっても全く建築の知識がない方にはちょっと難しいと思います。

まずは簡単に大まかな流れをご説明します。

1つ1つの詳細は各項目で解説しています。

 

土台~屋根下地完了

基礎工事が終わったら大工が土台を敷きに来て上棟工事を行います。

つまり、まずは骨組みを組み立てる工事を行います。

 

外部工事

骨組みを組んだら、窓を付けたり、防水紙張ったり、ベランダの工事など外に出て行う工事をします。

骨組みを組んだら雨が入らないようにするということです。

 

内部造作工事

雨が入らなくなったら、内部の工事を進めます断熱材を入れたり、カウンターや階段などの造作材と言われる物を取り付けていきます。

 

石膏ボード張り

造作材を付けたら、壁や天井に石膏ボードを張っていきます。

 

石膏ボード張った後の造作材取り付け

石膏ボードを張り終わったらほぼ大工工事を終わりです。

最後に石膏ボードを張った後に取り付ける手すりや箱物の収納関係を付けて木工工事完了となります。

 

大工工事一旦簡単なまとめ

ようは!基礎が作られたら

  1. 骨組みを組む
  2. 雨が入らないような工事をやる
  3. 室内の造作材を施工する
  4. 石膏ボードを張る
  5. 最後の造作材を付ける

かなり簡単に流れを説明するとこんな感じです。

さてここからは、より具体的にひとつひとつの工事を説明していきます。

これを読めば自宅の大工工事もばっちり理解できます!!

 

土台敷き

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基礎工事が終わったら、ついに大工さんが現場に入ってきます。

その最初の工事が土台敷きです。

土台とは、基礎の上に敷き込む材のことで、土台の上に柱や筋交いなどを取り付けます。

 

普段建築じゃない時でも基礎が大事だとか、土台を固めろというのは、基礎や土台の上に建物が建つからなんです。

いくらいい建物を建てても、基礎や土台がダメだと崩れてしまうということです。

この後の工事のためにも、土台工事をしっかり施工をしなければいけません。

 

上棟工事

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棟上げともいいますが、レッカーなど重機が来て複数の大工で骨組みを立てる住宅工事の大きな節目です。

今は減りましたが、上棟式なんてのもこのタイミングで行われます。

昔に比べて今は材料がプレカットされて加工済みの材料が入ってくるので、現場では組み立てだけを主に行います。

ほぼ、1日で屋根まで骨組みを組み上げるので、一気に住宅の形ができる工事です。

 

野地板、ルーフィング工事

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これは屋根下工事とも呼び、屋根を施工する前の合板を野地板と呼びます。

野地板の施工そしてルーフィングという雨の侵入を防ぐシートを敷き込む工事までが大工がやります。

写真は野地板の上にルーフィングが敷き終わり屋根材が置かれてる状態です。

ちなみに最後の屋根は屋根専門の職人が施工します。

 

金物取り付け

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上棟工事が終わったら、金物を締めたり取り付けたりします。

これにより、柱や梁がしっかりと固定がされるわけです。

住宅だけでも、何十種類の金物があり、その1つ1つに適した金物を図面を元に取り付けを行います。

写真の金物はホールダウン金物といい、基礎と建物を固定する構造上最も重要な金物になります。

筋交い取り付け

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筋交いは柱と柱に入る斜めの構造体です。

斜めに材を入れることで、耐震強度などの住宅としての強度が増します。

筋交いを入れたら、筋交い用の金物も柱と筋交いに取り付けます。

先ほどの金物取り付けと、筋交いを施工し終わったら、金物検査を行います。

図面通りに適切に金物、筋交いを取り付けているか、ビスや釘の抜けや種類が適切かを確認します。

 

サッシ、玄関取り付け

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次にサッシや玄関を、取り付けます。

取り付けるためにはまず、サッシや玄関に合わせて、下地を作り、サッシにはサッシの下部に水切りシートなどを取り付けてから施工をします。

この下地が傾いていたりすると、後々サッシの開閉や網戸の歪みに関係してきてしまいます。

建物が完成した後だと直すのが難しいので、サッシを取り付けた時に直角にしっかりサッシが施工されているかを確認した方がいいということです。

ベランダ下地工事

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ベランダって緩く勾配が付いているって知ってますか?

雨水が室内側に流れないようにするために、それと、水たまりができないように排水口に向かって勾配が出来ています。

この勾配を付けて下地を工事するのも大工の仕事です。

そのあとの防水工事は防水専門の工種の方が施工をしていきます。

 

透湿防水シート張り

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よく、工事中に外壁が施行される前に白い紙が巻かれているのをみたことありませんか?

それが、透湿防水シートです。

名前の通り、水は通さないで、湿気だけ通します。

この透湿防水シートと外壁で2重で雨水の侵入を防ぐということです。

透湿防水シートは主にタッカーというホチキスを大きくしたような工具で張りつけていきます。

ラピッド ハンマータッカー R19E

この透湿防水シートはただ張っているだけでなく、基準によりシートとシートの重ね幅などが厳しく決められており、重ねる幅が不足すると雨水が室内側に入るリスクが発生します。

基準は例えば下のシートと上のシートの重ねは100mm横のシートの重ねは450mm以上などといった感じに決められています。

雨漏りなどの雨仕舞で重要な工事になります。

 

破風、軒天工事

破風、軒天とは屋根の一番先端の部分です。

庇と似た部分でもあり建物から出っ張った屋根の部分です。

ここの工事をするのも大工です。

室内の工事をある程度進めたらタイミングを見て外部に出て工事を行います。

だいたいが透湿防水シートを張り終わって、室内に雨が入らないようにしてから破風、軒天工事に取り掛かります。

 

壁断熱材入れ

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透湿防水シートを張ったら室内から壁断熱を張っていきます。

一般的な断熱材はグラスウールというガラス繊維が元になっている材料を張りますが、今では泡のようなものを吹付ける断熱材や発泡スチロールのようなものを張ったりといろいろやり方はあります。

写真は我が家の壁断熱が施工した状態です、断熱材はグラスウールです。

 

フローリング敷き

フローリングを敷きこんでいきますが、このフローリング工事はただ張っているだけでなく、しっかりと割り付けを考えて施工しています。

例えば玄関の上り口に幅が狭い半端な材料が付けられていたらかっこ悪いですよね。

このようにお家の作りに合わせて、どこからフローリングを張っていくかなどを決めていくんです。

 

養生作業

木材を電動工具でばしばし切ったり留めたりするイメージが強いですが、

フローリングを張ったら床が傷付かないように養生したり、階段や、建具枠、カウンターなどの造作材にも傷つかないように養生を行うのも大工の仕事になります。

意外と繊細な仕事も大工は行います。

 

石膏ボード張り前の造作材取り付け

石膏ボードを張る前と後で造作材によって取り付けるタイミングが変わります。

石膏ボードを張る前は、主に階段や、窓枠、建具枠、カウンター等の造作材を取り付けます。

造作材を施工する前には木材で下地を入れたりと、細かい作業が必要となる工事です。

防火の性能が厳しい住宅は階段を石膏ボードを張った後施工するなどタイミングが変わることがあります。

 

壁石膏ボード張り

ここまで来たら大工工事の折り返しぐらいになります。

ここからは石膏ボードを中心に工事を行います.

壁の石膏ボードを張っていきますが、先ほど取り付けた造作材や、サッシなどに合わせて石膏ボードを切って張っていくので、ただ張ればいいわけでもなく結構難しい作業です。

石膏ボードの張り方は大工の丁寧さが出るところかなと思っています。

雑な大工は石膏ボードの割れやビスの打ち忘れ、面取りが雑など見て汚い状態です。

 

丁寧な大工は、美しいと言えるようなボードの張り方をします。

私が現場監督の時は、石膏ボードを貼る前にタオルで表面をきれいに拭いてから張る大工もいました。

口が悪いし、見た目はちょっと怖いでも、仕事は確かっていう大工は本当に要るんだなと思いました。

 

天井下地

天井の石膏ボードを張る為に木材で下地を組みます。

 

天井断熱入れ

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下地が完成したら天井下地の上に天井断熱を敷きこみます。

 

天井石膏ボード張り

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天井断熱を敷きこんだら天井の石膏ボードを張っていきます。

ここで石膏ボードの工事が終わり、あと一息で大工工事が終わりになります。

 

石膏ボード張り後に造作材取り付けて木工完了

最後に石膏ボード施工後に取り付ける造作材を施工して大工工事が完了になります。

ここでは主に、床と壁との取り合いに取り付ける幅木や玄関収納、階段の手すりなど石膏ボードの上に取り付ける造作材を取り付けます。

大工工事完了に合わせて、後工事のクロス業者や左官業者などの内装業者が入ってきます。

 

住宅メーカーによる違いもある

ここまで解説した順番が工事を行う主な順番です。

しかし、住宅メーカーや工務店によって工事の順番や施工の仕方に違いがあります。

なので、その例を紹介します。

 

外壁耐力壁のありなし

透湿防水シートの下に耐力壁に合板やダイライトという商品を張って強度を出す会社があります。

その際に耐力壁を張る工事も大工工事になります。

張らないで強度を出す会社もあるので、必ずしも、外壁耐力壁を張る=丈夫な家というべきではありません。

 

だいたいが、耐力壁を張ると筋交いが少ない、耐力壁を張らないと筋交いが多い等の構造計算で強さがしっかり決められています。

 

透湿防水シートを外壁施工業者

外壁耐力壁を張る仕様の場合、耐力壁は大工で透湿防水シートは外壁施工者がやる場合もあります。

ここでいう外壁施工業者とは、サイディングなどの外壁材を張る業者をいいます。

 

破風、軒天工事を外壁施工業者

破風、軒天工事の最後に張る化粧板を外壁施工業者が施工する場合もあります。

その時は下地までを大工で行います。

 

石膏ボードを施工する順番

石膏ボードを貼る順番は会社によって変わることが多いです。

順番とは、壁を先に張るか、天井を先に張るかです。

 

壁を先に張る場合は、

造作工事→壁の石膏ボード→天井の石膏ボードとなります

 

天井を先の場合は、

天井の石膏ボード→造作工事→壁の石膏ボード

で造作工事の順番が異なります。

 

おそらくですが、天井を先に施工する会社の方が多いのではないでしょうか?

調査したわけではないですが…

断熱工事

グラスウールなどの完成した物を取り付ける場合は大工が施工します。

 

しかし、吹付け工法の断熱の場合は、専門の業者が入ります。

 

大工工事のまとめ

今回は大工工事に関して注目して記事にしてみました。

建築の知識がない人でもご理解いただけたでしょうか?

ちょっと難しかったらごめんなさい。

念願のマイホームの工事が始まって自分のお家が何の工事をしているのか知りながら見る方が何倍もお家づくりが楽しくなると思います。

一生に一度の買い物と言われる住宅ですので、せっかくの買い物なら、楽しんでいただけたらと思っています。

今回は大工工事でしたが、大工以外の工事に関しても次回解説していこうと思います。

 

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