新居が完成して半年経ちましたが、我が家の外構は砂利と土間だけ業者にやってもらって、それ以外は何も手付かずの状態です。
というのも、外構は最低限だけ業者にやってもらってそれ以外は少しずつ自分でやっていく予定となっているからです。
業者に土間や砂利敷きを業者にやってもらった後、我が家の玄関までのアプローチや、車の駐車スペース、お庭などを下の記事で詳しく紹介しています。
よろしければ一緒に見てみてください。
というわけで、今回は我が家の外構の門柱をDIYで制作したので、デザインの決め方や制作工程、制作手順、使用した材料、実際の作り方などを事細かに紹介していきます。
今回の門柱制作の記事は長くなるので2回に分けて紹介していこうと思います。
まず先に一度完成した門柱をご覧ください。
この木製の門柱を制作するにあたって、この記事で解説をしていくわけですが、下記のポイントを意識しながら見ていただくといいと思います。
- DIYで木製の本格的な門柱を制作している
- ホームセンターで揃えられる材料で制作している
- 材料費はたったの1万円!!
そして、今回の記事では、
制作を始める前段階の、
- 門柱のデザインとイメージを決める
- 製作図を作成する
- 材料をホームセンターで買い揃える
そして、制作を開始して、
門柱を作る基礎部分の沓石(くついし)の据付施工
までを紹介していきます。
門柱以外にも、過去に物置の下の整地を自分でやったりもしました。
土を掘ったり締め固めたりとやっていることは今回と同じなのでこの記事も一緒に参考にしてみてください。
門柱作りに関しての内容を1つの記事にまとめました。
一通りまずは全体の流れを知りたいという方は下の記事を見てみることをオススメします。
門柱のイメージをルームクリップで決める
今回門柱を制作するにあたって、木製で安くDIYで作ろうということで進めることにしました。
そこで今回はお家作りやDIYなどを中心としたSNSアプリ「ルームクリップ」を使って参考になるデザインを調べました。
出典:ルームスポット
ルームクリップを調べた結果上の写真のようにイメージで制作することにしました。
- 横に張っている板張りを取り入れたい
- ポストと照明の取り入れ方を参考にする
- 板を張った周りをどのように作っているか
こんな感じで、この4パターンの門柱を参考にして制作していこうと決めました。
門柱の大きさを決める
制作する門柱はここの玄関前のスペースに作ります。
左の玄関ポーチのタイルから写真の右側の外壁の角あたりまでの幅にしようと思います。
ここの長さを測ってみたら、だいたい1ⅿぐらいでした。
そして、高さを決めるにあたって気を付けなければいけないのが、上部にある窓です。
窓の開閉に支障がないようにしなければいけないので、窓よりは低く制作をします。
地面から窓までがだいたい150㎝なので、これより低い門柱を制作するようにします。
門柱の作成図を作成
というわけで、だいたいの制作する寸法が決まってきたので、実際に制作するための製作図を書いていきます。
上の図が製作図ですが、実際は手書きの殴り書きで書いただけでの図面で制作しました。
さすがにそれではブログに載せれないので丁寧に今回製作図を書き直しました……
簡単に製作図を解説すると、
門柱の全体の高さが沓石(くついし)から一番上まで1470㎜なっています。
そして、一番上に載っている30㎜の部材を除いた寸法が1440㎜となっています。
なぜ、この細かい寸法にしたかというと、全ては板の幅と板と板の隙間の寸法から決めているからです。
板を何枚張るかと板と板の隙間で高さを決める
今回の門柱の高さは、板の幅と板を何枚張るか、そして板と板の間の空き寸で計算して出しました。
まず、板材の1枚幅が90mmです。
そして、板と板の隙間を5mm空けるようにしました。
そして、門柱を設置する位置を採寸して、1500㎜より低くしなければいけないので、1500㎜以下で何枚板を張ることができるかを計算して出します。
その結果、15枚が一番多く板を張れて、かつ1500㎜以下ということが分かりました。
試しに計算式を書いてみると、
板が15枚で、
15×90=1350㎜
隙間は板の枚数+1なので、
16×5=90㎜
つまり板15枚と板と板の空き寸を合計すると、
1440㎜という高さが出てきます。
板の幅を900㎜にしたのは貫材が1820㎜だから
そして、門柱の幅ですが、全体を1ⅿぐらいで制作するので(多少大きくてもOK)板材の長さから門柱の幅を決めました。
今回の板材の長さを900㎜としました。
なぜだかというとホームセンターに売っている貫材が1820㎜だからです。
1820㎜を半分すれば910㎜だから、910㎜でいいのでは?と思うかもしれませんが、実際には木材を切る時ノコギリ刃の厚さ分材料が切り取られるのと、売っている木材は端が割れていたり荒れているので、何㎜か切り落とさなければいけません。
なので、1820㎜のピッタリ910㎜に材料を取ることはできないので900㎜としたわけです。
そして、板が900㎜でその両脇に30㎜の部材を張り付けるので門柱の幅が960㎜となります。
なので、話をまとめると今回制作する門柱のサイズは、
高さが1470㎜で幅が960㎜で作ることとなりました。
なぜ貫材は1820㎜という中途半端な寸法なのか
先ほど貫材が1820㎜だからカットする分の余裕を見て900㎜の長さにしたと説明しました。
ではそもそもなぜ、貫材が1820㎜という中途半端な寸法なのか分かりますか?
それは、木材の長さが尺貫法で決められているからです。
つまり、この貫材は尺貫法でいうと6尺になります。
1尺≒303㎜です。
なので、6尺だと1820㎜となります。
木材や木造住宅など昔から尺貫法が使用されており今でも、6尺という1820は多用されているので貫材が1820㎜というメートル法だと中途半端な寸法となったわけです。
詳しくは、下の記事で尺貫法に関して解説しているので一緒に見てみてください。
門柱を制作するのに掛かった費用はたった1万円
今回の門柱を制作するのに掛かった材料費はたったの1万円です。
門柱を業者に依頼すると安くても5万円以上するし、本格的なものになると10万円以上かかります。
それが、たった1万円で木製の門柱を作ることができたので、DIYはコスパがいいということが改めてわかります。
各材料ごとに費用に関しては、次の「購入した材料の紹介」でお伝えします。
我が家の外構で土間コンや砂利敷きを業者にお願いした時の見積もりを公開しているので、外構工事の金額の参考にしてみてください。
門柱を制作するのに掛かった費用はたった1万円
門柱を制作するにあたって材料は基本的にはホームセンターで購入しました。
一部100円ショップで売っているものは100均で購入しました。
なので、特に専門店などで揃えることもなく簡単に誰でも揃えることができる材料で制作しています。
揃えた材料は木材と基礎とそれ以外の項目、100均で購入したものに分けて1つ1つの費用を公開して紹介します。
門柱用の材料:木材
杉材 貫 15×90×1820 | 10枚 | ¥2,400 |
杉材 角材 75×75×3000 | 1本 | ¥1,380 |
杉材 間柱 30×105×3000 | 2本 | ¥1,216 |
カット工賃 | 合計 | ¥160 |
門柱は全て杉材で制作しました。
門柱は75mm角の柱を立てて、貫材を横に等間隔で張って、周りを間柱で枠として囲うようになっています。
そして、表に記載しているカット工賃は、さすがに自分の一般車に3mの長さの材料は入らないのでホームセンターの方に材料を半分に切ってもらいました。
ホームセンターの材料は節があったり反りがあったりと、ひとつひとつにばらつきが非常に大きいです。
なので、なるべくいい材料を自分で見極めて選ぶ必要があります。
そのためにも以前にホームセンターで材料を選ぶポイントをまとめた記事があるので、一緒に見ていただくといいと思います。
門柱用の材料:基礎
羽子板付き沓石(沓石) | 2個 | ¥1,216 |
インスタントセメント | 1袋 | ¥498 |
基礎とは門柱を支える地面と接する部分になります。
その基礎用に沓石(くついし)というコンクリートできたものとそれを固定するためのセメントを購入しました。
このインスタントセメントは水を加えるだけで使える手軽に使用できるセメントになります。
門柱用の材料:それ以外の材料
外部用木ビス32mm | 1箱 | ¥408 |
六角ボルト50mm | 2本 | ¥172 |
角座金 | 2枚 | ¥36 |
キシラデコール ピニー | 0.7ℓ 1缶 | ¥2,880 |
変成シリコン | 1本 | ¥448 |
外部用の木ビスは貫板を止めるために購入しました。
それ以外の部分は一般的なコースレッドを使いました。
ちゃんと作るにはビスは全て外部用の錆などに強い物を選んだほうがいいです。
ただし私はケチって貫板以外は家にあるビスを使いまわしました。
六角ボルトは沓石の羽子板部分と木材への固定のために使います。
その羽子板と六角ボルトの噛み合わせに角座金を入れるようにしました。
変性シリコンは柱材と沓石の間に打っておき水の侵入をなるべく防ぐために使用します。
全て詳しくは作業工程の中で解説していくので安心してください。
門柱用の材料:100均で揃えた物
- ペイントローラー
- ハケ
- 塗料の受け皿
- セメント用コテ
この4点は100均でもちろん全て100円で購入しました。
ペイントローラーや受け皿など通常400〜500円する商品が100円で購入できるのでかなりオススメです。
また、100円なら使い捨てにしちゃってもいいので、薄め液でハケ後処理する必要もありません。
門柱に付けるポストと照明
門柱を制作した後に取り付けたポストと照明も紹介しようと思います。
緑のポスト
こちらが新しく制作した門柱に取り付けるポストになります。
下のリンクで販売しているポストで緑を選びました。
ネットで購入したので、実物は届いてから見たのですが、作りもしっかりしていて、鍵も付いていて安心です。
値段も高すぎず7,000円程で購入することができるのでコスパも良くておすすめです。
ソーラータイプのガーデンライト
こちらがポストと一緒に購入した照明になります。
我が家は門柱用の外部コンセントがないので、ソーラー式の照明を探しました。
そして、それなりに私が制作する門柱のデザインにも合うちょっとアンティーク風な照明をネットで探して購入しました。
外部用の照明なのでもちろん防水になっています。
取り付けも簡単でビスを1本打つだけで固定ができます。
外用の木材はハードウッドじゃなくても大丈夫?
よく外用にはハードウッドと呼ばれる硬くて頑丈で外の雨や紫外線などにも強い木材を使用します。
ですが、私はそんな価格の高い木材を使いたくないというのと、塗料をひんぱんに重ね塗りしていけば長く持つだろうと考えて木材中でも比較的柔らかい杉材を選びました。
また、もしDIYで木材を使って門柱を作ろうとしている方にはなお更知っておいてもらいたいことがあります。
それは、ハードウッドは丈夫で長持ちしますが、ハードウッドなのでめちゃめちゃ硬くてノコギリ、丸のこ共に加工が非常にやりにくいです。
それなら、無理をせず杉材など比較的に柔らかい材料を選んで塗料で長持ちさせるという考えの方がいいと思います。
①:基礎となる門柱の足部分の地面を掘る
それではここから門柱の作り方を解説して紹介していきます。
まずは基礎部分の作業を紹介していきます。
①−1:沓石(くついし)の大きさに合わせて穴を掘る
まずは設置する位置を決めて、沓石を設置する場所に穴を掘ります。
掘る深さは沓石の頭が土から少し高くなるぐらいにしたいのと掘った後に砂利を敷いて沓石の下を固めるので沓石の高さの4,5cm深くなるぐらいまで掘ります。
また、掘る広さは沓石の周りにセメントを入れて固める予定なので沓石より1回り大きく掘っておいて沓石を置いた後の隙間にセメントを埋めるようにします。
①−2:沓石の下に砂利を敷き沈まないように転圧する
ある程度掘ったら家の周りに敷いてある砂利を拾って穴の底に敷いて締め固めます。
ここを疎かにすると、後々門柱が完成した後に沓石がしずんでしまいます。
なのでしっかりと締め固めるようにします。
また、砂利は大小サイズのバラバラの大きさを入れた方が大きいサイズの隙間に小さいサイズの砂利が食いつきより強くなります。
地面を締め固めるのには上の写真のような手作りの転圧機を使って締め固めました。
これは以前物置を買った際に自分で物置したの地面を整地した時に作った転圧機になります。
作りは簡単で角材に持ち手を付けただけです。
整地をやった時の話は今回の沓石の据え付けの参考にもなると思うので一緒に見ていただくのををオススメします。
②:沓石を調整して埋めていく
②ー1:深さが左右合っているかを水平器を使用して確認する
ある程度沓石の下を締め固めたら、沓石を2カ所とも設置してみて、2つの水平を確認します。
この沓石どうしはだいたい90cmの間隔が空いているので、我が家の小さな水平器では測ることができません。
このような時は反りのない真っ直ぐな木材などを使用して、木材を沓石の上に置きさらにその上に水平器を置いて測ります。
②−2:沓石が水平かを水平機を当てて確認をする
次に沓石1つ1つの水平を確認していきます。
上の写真のように斜め2方向や縦横に水平を当ててみて沓石のどこが低くて高いかを確認します。
写真の水平器を改めて見てみると、右上が低いということがわかります。
この水平がしっかり調整できていないと、後々沓石の上に柱材を立てたときに真っ直ぐ立たずに傾いてしまいます。
そうなると貫材を張ったりと後工程がやりにくくなってしまうので慎重に調整していきます。
では実際にどのように調整をしていくかは次で紹介します。
②−3:沓石の高さの微調整はゴムハンマーで調整する
では、沓石が微妙に傾いていたり、高さが高かったり、低かったりするときの対処法を紹介します。
微調整の前にまだ大きく傾いている場合は、沓石の下の砂利を再度敷き直すか、沓石を持って沓石を揺すって砂利をならすなどで調整をしてください。
②−3−1:高い場合はゴムハンマーで叩く
ある程度調整をした後で高さを微調整をする場合の方法を紹介します。
まず使用する道具はゴムハンマーです。
このゴムハンマーを使用して、沓石の高くなっている部分を沓石の上から叩いて低くします。
通常の金槌を使用すると、沓石が欠けてしまいます。
なので、このような時はゴムハンマーが役に立ちます。
もし、ゴムハンマーがない場合は金槌と沓石の間に当て木をして叩くといいでしょう。
②−3−2:低いところを上げる場合はハンマーの柄を使う
次に、沓石が低い場合の対処法ですが、ゴムハンマーの柄の部分を使用して、沓石の底付近の砂利を沓石の下に押し込むように叩き入れます。
ようは、沓石の下の砂利を叩いて盛り上げて沓石を底上げするということです。
②−4:2つの沓石の水平と沓石単体の水平を何度を確認して調整する
沓石の調整は一度でぴったり合うことはなかなかありません。
なので、「沓石どうしの水平の確認」と「沓石単体の水平の確認」を何回か繰り返して調整をするようにしましょう。
この微調整がなかなか上手くいかずにイライラするんです。
でも諦めずにしっかり調整をしましょう。
③:沓石の調整が完了したら、セメントで固める
沓石の調整が終わったら、インスタントセメントを使用して沓石を固めていきます。
セメントは素手で触ると手が荒れてしまうので、手袋をしながら作業をする方がいいです。
また、作業し終わったら一度手を洗った方がいいでしょう。
③−1:インスタントセメントを練る
まず、インスタントセメントをバケツに移して水を適当に入れて練っていきます。
私の場合は園芸用のスコップで頑張って練りました。
セメントは結構な重みがあるので疲れます……
水の量はだいたいインスタントセメントの袋に記載されているので参考にしてみてください。
とは言っても、後々土を被せて見えなくなるのでそこまで神経質に気にする必要もないです。
参考に私が練ったインスタントセメントの状態を確認しておくといいかもしれません。
ちなみに私は一度も分量の説明を読まずに目分量です……
③−2:セメントを流し込みコテで表面を整える
インスタントセメントを練っていい感じになったら、沓石の周りに流し込んでいきます。
私の場合スコップですくって何回かに分けて入れていきました。
セメントを入れ終わった後は100均で購入したコテで表面を整えるます。
先ほども言いましたが、後々土を被せて見えなくなるので、コテで整える必要性は必ずしもあるわけではないですが、100円でコテが買えるのでせっかくなので使ってみました。
④:基礎となる沓石の据え付けが完了
こちらが完成した沓石の施工状態になります。
このまま1日ぐらい置いておけばある程度固まって次の工程に進むことができます。
門柱を制作する デザイン案~製作図作成〜材料購入〜基礎部分の据付:まとめ
今回は我が家の木製門柱をDIYで制作したということで、デザインを決めるのにルームスポットで検索してみて、製作図を制作、ホームセンターで材料を購入、実際に門柱の基礎部分の据付までを紹介しました。
ルームスポットはいろんな人がお家に関して紹介しており、非常にたくさんの案をいただけるとても良いアプリです。
そして、今回制作した門柱は材料もホームセンターで揃えることができるので特に特殊な材料を必要ありません。
基礎の添え付けは、水平を出すのに少し手こずりますが、何度も繰り返すことができるので、根気よくやってみてください。
インスタントセメントも重くて少し大変ですが、やってみると意外と簡単なのでとりあえずやってる感じでいいので挑戦してみてください。
では次回は門柱の本体である木製部分を加工して完成までを紹介していこうと思います。
結構本格的に加工していくので、DIY好きの方には完了参考になるような内容になると思います。
門柱作りの続きはこちらから