今回は下穴無しで直接ビスを打つ時やドリルビットで下穴を開けてビスを打つよりも、
抜群に美しくビスを打ちこむ方法をお伝えします。
この時に使用する道具がこの皿取り錐という道具で、主に下穴を開けたりする専門の道具です。
この皿取り錐
これを使えば、本当にビス頭の木材がきれいになります。
では、この皿取り錐
この皿取り錐を使って板張り式の門柱を以前制作しました。
なかなかきれいに板を張ることができています。
この門柱の作り方やコツなどを3つの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
皿取り錐の便利さがより分かると思います。
①:材料代1万円の費用で門柱をDIYで制作する
デザイン案~製作図作成〜材料購入〜基礎部分の据付
私の木工、DIYの作品の一覧が下から見ることができます。
作品の中には作り方を紹介している記事もあるのでよろしければ参考にしてみてください。
まずは、3種類のビスを打った後を見てください
この3本のビスを見ていかがでしょうか?
圧倒的に一番左のビスを打った状態がバリも木材の変形も少なくきれいではないでしょうか?
その理由はこの一番左のビスを打つ場所にだけ皿取り錐を使用しているからです。
一応他のビスを打ったところをお伝えすると、一番右が直接下穴無しでビスを打った後で、真ん中がドリルで通常の下穴を開けた後にビスを打った後です。
つまりこの皿取り錐
ではこの皿取り錐を実際に使用しているところを紹介していきます。
皿取り錐を紹介
まず、皿取り錐
先端に付いている内錐が下穴を開ける役割があります。
その後にある太い部分が外錐で皿取り用の錐となります。
つまり2種類の錐が付いていることで下穴と皿取りを1回でできるという優れものなんです。
皿取り錐はサイズ5種類
私が使用している皿取り錐錐はSTAE-Mという会社の製品になります。
そこで出している皿取り錐は全部で5種類のラインナップとなっています。
まず先端の下穴を開ける内錐が全部で3つの太さがあり、
3mm、3.5mm、4mmです。
更に皿取り用の外錐が5種類のラインナップです。
その内錐と外錐の組み合わせがこちらです。
内錐×外錐
- 3mm×8mm
- 3mm×9mm
- 3.5mm×10mm
- 4mm×10.5mm
- 4mm×12mm
ちなみに私はこの中でも一番小さい3×8サイズの皿取り錐を使用しています。
主に家具などを作るDIYだと使用するのがスリムビスなど細ビスがメインなので3×8の錐で良いと思います。
余り大きすぎると逆に皿取りが大きすぎて変になってしまいます。
素材は普通鋼とハイスの2種類から選べる
今回紹介している皿取り錐は素材に普通鋼を使用していますが、より硬く切れ味の良い素材を使用しているのがハイスという素材です。
なのでこの皿取り錐はまず、普通鋼とハイス2種類の素材どちらを購入するか選ぶ必要があります。
私は節約して普通鋼にしましたが、お金に余裕がある人はハイスを選ぶのがいいかと思います。
またハイスは取り扱っているサイズが若干違うので購入の際はご注意ください。
3パターンのビスを打って検証する
では実際に皿取り錐の凄さを3パターンのビスの打ち方をやってみて解説していきます。
下穴無しで直接ビスを打つ
こちらはまず皿取り錐どころか通常のドリルで下穴すらあけずに1発でビスを打ちます。
これでは、薄い材料や材料の端でビスを打とうとすると材料が割れてしまう可能性があります。
なので、下穴無しでビスを打つのはあまりよろしくないやり方といえます。
もちろんビス表面の皿部分も材料が割れやビス頭によるめり込みで、とてもきれいな状態とは言えません。
通常のドリルで下穴を開ける
次にドリルで下穴を開けた状態です。
直接ビスを打つのに比べて下穴を開けることで、材料が割れる心配は減りますが、皿部分はドリルでは取れないのでやはりビス表面の皿部分は直接ビスを打った時と同じくきれいではないです。
ちなみに写真は左がドリルによる下穴時で右が直接ビスを打った状態です。
皿取り錐を使用してビス打ち
最後に皿取り錐を使用して下穴と皿取りを行った状態でビスを打ちこみます。
結果はご覧の通り一番バリもへこみもなくきれいな状態でビスを打つことができています。
そして、材料と平らにきれいにビスが打てているのも分かります。
また注意点があり、皿取り錐は皿取り部分を力を入れて材料に差し込みすぎるとそのまま錐が材料を掘っていってしまいます。
なので、多少の力加減は必要となります。
皿取り錐でダボ穴を開ける
皿取り錐は下穴と皿取り以外の使用方法があり、それがダボ穴を開けることができます。
なんで、皿取り錐を使用すればビスの下穴を開けてそのままダボでビス頭を隠せるダボ用の下穴まで一緒に開けることができます。
やり方は簡単で皿取り錐を木材表面のビス頭分の皿を取り終えてもそのまま掘り進めるだけです。
そしたら、どこにでも売っている木ダボを使用するか、皿取り錐と同じシリーズのダボを作る埋木錐を使用してダボを作って打ち込みます。
ちなみに埋木錐とはダボ栓を作るための工具です。
皿取り錐だけでなく、埋木錐とセットで購入することもできます。
もし一緒に購入するなら下のリンクから購入することができます。
こちらのダボによるビス穴隠しに関しては今後別記事で紹介しようと思います。
とりあえず今回は皿取り錐でダボ穴もあけることができるということだけ覚えておいてください。
ビス打ちの際は2台の電動ドリルかインパクトドライバーがあると楽
私が効率を考慮してオススメする作業の仕方ですが、下穴と皿取りする用の皿取り錐用で電動ドリルを1台、そしてビスを締めるようにインパクトドライバーが1台あると非常に作業が楽になります。
2台あると、その都度先端のビットを交換する必要がないので交換の時間が無くなります。
しかし、2台揃えるのは中々お金もかかってしまうと思います。
ですが、正直下穴を開けるだけなら安い電動ドリルで十分です。
下穴用だったら10vぐらいの力のないやつでも、聞いたころのないメーカーのドリルでも全く問題ありません。
ちなみに私が使用してる下穴用の電動ドリルはTOPELEKの電動ドリルです。
私もTOPELEKというメーカーはよくわかりませんが、アマゾンで5000円ぐらいで安く購入できてそれなりに高性能なのでオススメです。
もし興味があれば下の商品のリンク、もしくは電動ドリルを紹介している記事があるので参考にしてみてください。
皿取り錐できれいにビスを打ちこむ方法:まとめ
今回は抜群にきれいにビスを打ちこむことがきる皿取り錐を紹介しました。
皿取り錐を使用すれば、下穴とビスの皿取りを一緒にできる非常に便利な工具になります。
DIY好きな方でまだお持ちでない方は絶対に1つ持っていた方がいいと思います。