DIY実例紹介

新しいPCデスクをDIYで木製の玄関ドアをリメイクして作る

こんにちは、建具職人のなおっぺ@naoppemanです。

 

今回は新たに木製の玄関ドアをリメイクして制作したPCデスクに関して書いていこうと思います。

「どういうこと?」

と思うかもしれませんが、私は建具職人ということで、普段から木工の職人としてモノづくりをしています。

主に製作しているのは無垢材で作る扉などで玄関ドアを製作することがあります。

 

そんな玄関ドアがなんと会社に破棄寸前で放置されているのを見つけたので、今回はこの無垢材で作られている木製の玄関ドアをリメイクしてPCデスクへとリメイクしていくという内容です。

 

 

持って帰ってきた米松の板張り玄関ドア

こちらが自宅に持ち帰ってきた玄関ドアになります。

木の材種は米松という木になります。

木目の色味が赤身と白太で違いが少なくムラがないので、このような玄関によく使用されます。

木目は柾目という縦にきれいな木目が通っている目の部分が使われています。

米松はヤニが出やすい材種なので後々ヤニが出てこないかが少し心配ではあります。

よく松ヤニと呼ぶやつですね。

 

そして、この玄関ドアは縁甲板を張った玄関になります。

簡単に言うと板張りの玄関です。

といっても、板を張っている芯材はちゃんとホゾで組んでいるので頑丈にできています。

今回はこの米松の玄関ドアをPCデスクの天板として使いたいと思います。

 

そして、この玄関ドアを自宅で丸ノコを使用して切るとなるとかなり大変なので、今回は事前に設置する場所の寸法を測っていたので工場の木工機械でスパッとカットしてから持って帰ってきました。

上の写真がカットした断面ですが、芯材の隙間に玄関ドアなのでスタイロフォームが入っているのがわかります。

このおかげでPCデスクにした時にも反りにくく頑丈な天板として使用できます。

 

そして、よく見ると、穴が2か所空いているのがわかると思います。

この穴は、配線を通す用の穴となっています。

PCモニターを2台置く予定なのでだいたいの位置で2か所穴を開けました。

 

これはトリマーとホールソーを使用して穴を開けていきました。

玄関ドアでかなりの厚みなので、ホールソーに電動ドリルを付けて開けようとしてもドリルの力が足らずモーターが壊れそうだったのでトリマーを活用しました。

 

トリマーとホールソーを使用して穴を開ける方法は下の記事でまとめてあるので参考にしてみてください。

トリマー 貫通 ホールソー
【ホールソーより楽で正確できれい】配線の貫通穴をトリマーで開ける方法「PCデスクをDIYで作りたい」 「子供のために勉強机を作ってあげたい」 などDIY好きの方ならPCデスクや机などをDIYで...

自然塗料のESHA(エシャ)でクリア塗装をする

持ち帰ってきた玄関ドアはまだ塗装前のものなので、自宅で塗装をしていきます。

今回は会社から玄関ドアと一緒にもらってきたESHA(エシャ)という自然塗料を使って塗装をしてみました。

このエシャは海外産の自然塗料が多いなか、国産の塗料になります。

そして、なんといっても私がよく使うリボスオスモなどといった塗料に比べてコスパが良いというメリットがあります。

そして塗った感じはほとんどというか全く違いが分かりません。

なので、リボスクリアなどを使用している人にはESHAはいい商品かもしれません。

ただし、さすがにワトコオイルよりは値段が高いです。

ワトコオイルのコスパは自然塗料の中でほぼ一番だと思っているので……

 

というわけで、ESHAを使用して天板を塗装していきます。

事前に180番のサンドペーパーを取り付けた電動サンダーで研磨しておいたので、下準備をしたうえで塗装をします。

 

私が所有している2台のランダムサンダーを紹介している記事は下から見ることができます。

木工職人がDIYに一番おすすめする電動サンダー|ボッシュGEX125-1AEをレビュー
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自然塗料で塗装した後の天板

こちらが塗装をした米松の天板です。

無塗装に比べて少し飴色というか色味が濃くなった感じになりました。

「カッコいいですね!!」

この後再度320番のより細かいサンドペーパーで研磨して2回目の塗装をしておきました。

 

自然塗料の塗り方を紹介している記事があるので詳しくはこちらを参考にしてみてください。

新居のカウンター材を自分で制作する 塗装編 〜自然塗料の塗り方公開~やっとここまで来ました。 ついに新居用のカウンターを塗装していきます。 これまで自分で木材を製材し、加工してカウンターを作成...

PCデスクの天板の交換作業

それでは、塗料も浸透して乾いてきたらPCデスクとして組み合わせていきます。

ちなみに以前のPCデスクはこんな感じです。

今の新居の「前の前の前の賃貸」の時にネットで安く購入したデスクです。

こちら天板は安いプリント材が張られているだけの値段相応の安物デスクです。

今回はこの以前のPCデスクの天板を外して、脚材はそのまま使用することにしました。

こうやって見ると脚材の強度が少し不安ですが、その時は脚材も自分で作るとしましょう!

 

PCデスクの天板を交換

こちらがPCデスクの天板だけを交換しました。

サイズ感も予定通りピッタリ付けることができました。

奥行きも、手前の袖壁より少しだけ引っ込むような計算だったのでいい感じです。

この天板よく見ると脚材が幅が小さいので右の奥側は支えがなく、固定もされていないんです。

ですが、今回の天板は玄関ドアだったので心材とスタイロフォーム、縁甲板などの強度で全くたわむことがない状態を維持できています。

 

よく細かいところまで見ると端は隙間があります。

取り付けるときに壁紙は傷つけたくなかったので少し余裕を持って短く切ったからなので問題はありません。

パソコン等の機材をセッティングして新しいPCデスクの完成

というわけでパソコンなどの機材をセッティングしたら新しいPCデスクの完成です。

事前に配線用の穴を開けておいたので、PCモニター裏の線が非常にスッキリしています。

また、キーボードとマウスもワイヤレスを使用していたのでこちらもスッキリしています。

プリンターも今回右脇に移動したので、デスクがかなり広く使えるようになりました。

 

ちなみに奥の方に見えるペン立ても無垢のウォールナットを使用して自作したものです。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

ウォールナットの無垢材でペン立てを制作する 以前ツイッターで投稿したこちらの記事の作品です。 会社でウォールナットの建具シリーズをやっているので、こそこそあま...

 

 

ちなみに普段パソコン作業をするときはこんな感じの配置です。

右のモニターは正確にいうとテレビをPCモニター化させています。

 

木製の玄関ドアをPCデスクにリメイクする:まとめ

今回は会社に破棄寸前の米松の玄関ドアをリメイクしてPCデスクとして復活させました。

この玄関ドアこのまま放置されていたら最終的には焼却して燃えカスになって終わりです……

非常にもったいないです。

今回はこのようにリメイクできて本当に良かったです。

 

広くなったPCデスクは快適で木の雰囲気も非常に気に入っています。

この新しくなったPCデスクで今後もブログを書いていこうと思います。

 

↓の記事は新居の化粧梁を自分で塗装をした時の記事です。

こちらも自然塗料を使用して塗装をしているので一緒に読んでみてください。

【化粧梁の塗装の仕方を解説】自然塗料で新居の化粧梁と柱をDIYで塗りますこんにちは、なおっぺ@naoppemanです。 今週の日曜日に新居の工事現場にお邪魔してお家の化粧梁と柱を塗装してきました...