こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。
去年の冬のことなんですが、思い切って購入してしまった家具があります。
そう「こたつ」です。
こたつは本当に暖かくて最高のぬくぬく空間を作ってくれました。
ですが、最近暖かくなってきて、こたつが不要になってきたということと、前から気にしていたのが、なんとなくこたつがダサい!
とは言ってもニトリで購入したこたつなんですが、こたつの中でデザイン性は高い方だとは思います。
ですが、こたつがいらなくなってきた最近、このこたつを利用してリビングテーブルにしたいと考えていました。
そこで、今回はこのニトリのこたつを利用して、天板を新しく作ることで良い感じのリビングテーブルを作ろうと考えました。
この記事は「家づくりDIYチャンネル」であるYouTubeに公開している動画をもとにした記事となっています。
このまま読み進めることもできますが、一度下から動画を見ていただいた方がより記事の内容が分かるのでぜひ見てみてください。
というわけで、今回の記事は「杉板で天板を新しく制作して、ニトリのこたつをオシャレなカフェ風リビングテーブルにする」という内容になります。
今まで制作した家具やDIYは下の記事で一覧で見ることができます。
- 使用していたニトリのこたつ
- ホームセンターに買い出し
- 作業部屋へ搬入
- 天板の制作の工程
- 両端10mm伸ばしで杉板でカットする
- 杉板の表裏や向き並べる順番を決める
- 幅をカットして4枚合計700mmの幅にする
- 丸ノコの切断面を鉋できれいにする
- 4枚の板を合わせて隙間がないかを確認
- 木ダボを入れる位置を墨付けする
- 木ダボを差し込む穴を開ける
- 2回に分けて穴を開ける
- 木ダボを入れて接着していく
- 4枚繋いだらクランプで固定をする
- ボンドが固まったら反り、段差をひたすら鉋で直す
- 側面も鉋掛け
- 長さを1050mmに切りそろえる
- 電動サンダーで天板を仕上げる
- トリマーを使用して2mmの面取りをする
- 細かいところは最終的に手で仕上げる
- 自然塗料のESHAで1回目の塗装
- 2回目の塗装前に320番で研磨
- 2回目の塗装
- 杉板の天板が完成
- こたつの脚材と天板を固定していく
- 設置前にお掃除
- 完成したリビングテーブルを設置してみる
- 完成したカフェ風リビングテーブル
使用していたニトリのこたつ
これが我が家にあるニトリのこたつです。
こたつにしてはワイルドな木目のシートが張ってある天板になります。
ですが、さすがに本物の木材とは全く見た目が違います。
だからこそ、この天板を新しくしたいのです。
こたつの天板のサイズ
材料をホームセンターに買いに行く前に今の天板のサイズを測っておきます。
測ったところ、ニトリのこたつの天板のサイズは70cm×105cmでした。
こたつの天板を外した状態
これが今までのこたつの天板を外した状態です。
天板とその下の板の間に3,4mmほどのゴムが滑り止めとして付いていました。
今回は新しく作る天板とこたつはビスか何かで固定しようと思うのでこのゴムをどうするか考える必要性がありました。
ホームセンターに買い出し
今回使用する木材は、杉材です。
杉材は木材の中では柔らかい部類なので多少傷やへこみは付きやすいですが、加工性が良いのでDIYにはオススメの木材です。
また、私は杉ならではのはっきりとした木目が非常に気に入っています。
木目だけでなく赤身(赤い部分)と白太(白い部分)の色がはっきりしていてそれカフェ風でナチュラルな感じにもワイルドな感じにもなってオススメです。
コメリのカフェ板「杉板の30mm×200mm」を選択
今回使用するのがこちらのカフェ板という商品名で売っている、
厚さ30mm幅200mm、長さが4000mmか2000mmの木材です。
4mの材料でも2000円で購入できるので非常にコスパがいい材料です。
また、一緒に足場板という同じ杉材の商品もありました、こちらはもっと表面が荒かったので今回みたいなテーブル作りにはこのようなカフェ板の方が良いと思います。
制作する天板のサイズが700mm×1050mmだったので、
4000mmと2000mmを1枚ずつ購入することとしました。
木目だけでなく反りも見ておこう
ホームセンターではたくさんの木材から自分が好きな商品を選べるので気に入った木目の物を選びましょう。
それと一緒に見ていただきたいのが、長い木材の場合は特にですが、
木材の反りを気を付けましょう。
写真を見ていただくと分かると思いますが、これは4000mmのカフェ板です。
先の方がかなり左に反っています。
このような材料を選ぶと、平らなテーブルの天板を作るのは非常に難しいので、よく反りは確認した方がいいでしょう。
ホームセンターでの木材の選び方は下の記事を参考にしてみてください。
私が選びに選んだ木材はこれ
私が選んだ4mと2mのカフェ板がこれです。
選ぶポイントしたのが、まず白太(白い部分)が多い種類を選びました。
なぜなら白い部分を多くすることで赤と白の木目が違いを楽しむことができるからです。
そして、実際にどこで切るかを考慮して、大きな節などは避けることができそうだったのでこの2枚にしました。
作業部屋へ搬入
購入してきました。
作業するのは自宅の2階にある作業部屋なのでぶつけないように運び入れます。
4mの部材はホームセンターで3枚に切り分けてもらいました。
なぜ長さがバラバラかというと、節や木目に合わせて切る場所を指示して切ってもらったからです。
天板の制作の工程
今回制作する天板は、木ダボを使用して4枚の杉板を張り合わせていきます。
なので、工程は以下のような内容で進めます。
- 杉板を丸ノコを使用して幅と長さを揃える
- 木ダボを入れる加工
- 張り合わせ
- 鉋で段差や反りを直す
- サンダー掛けと塗装
- こたつに天板を取り付け
両端10mm伸ばしで杉板でカットする
それではここから実際に作業工程の解説をしていきます。
まずは杉板の長さを揃えます。
この時、いきなり制作する寸法である1050mmで切らずに両端を10mmずつ伸ばして1070mmで切ります。
なぜ伸ばしておくかというと、杉板4枚を張り合わせた後最後に揃えて切るからです。
節はなるべく切り落とす
杉板を切る時はなるべく目の悪いところや節を切り落とすようにしましょう。
写真のような節は長さを測ったら今回はうまく切り落とすことができました。
杉板の表裏や向き並べる順番を決める
杉板は表裏で節の有り無しや木目が多少違います。
なので4枚それぞれ並べてみてどちらを表にした方がいいか、全体のバランスを見てどの順番に並べるかを慎重に決めていきます。
側面は節がないきれいなものにする、白い部分は内側に使用、などいろんな決め方があるのでよく杉板を見て自分好みの順番を決めるといいでしょう。
順番がわからなくならないように小口に表面と順番を記入しておく
表や並べる順番を決めたら、この後の加工をしている間わからなくならないように小口面に書いておきます。
先ほども書きましたが、最後に側面をまとめてカットするのでこの記入した字は消えるので安心してください。
私の場合は表面側に横線を引いて、左から1,2,3,4と並べる順番を書いてあります。
幅をカットして4枚合計700mmの幅にする
テーブルの製作する寸法は700mmで杉板の1枚幅は200mmなのでこのまま張り合わせると100mm広くなってしまいます。
なので、バランスよく4枚すべての幅を切り落とします。
この時4等分して、全てを175mmに切り落とすときれいに見えますが、私はここを少し工夫をしました。
良い木目の材はなるべく広く取り、木目の悪いものは幅を狭くする
全てを均等に切るとバランスがいいですが、今回はなるべく白い部分を残したかったので、白い部分のところはなるべく切り落とさず、その分赤い部分だけの杉板を多めに切り落としました。
とはいっても、幅が広くて185mmほど、狭くて165mmほどでバランスが悪くならない程度にしました。
均等に幅を揃えて木材を切る方法
片面を丸ノコ定規を使用して落としたら反対側は平行に切る必要があります。
まずは平行な位置を出さなければいけません。
その時平行に線を引くため使用するのが直尺と直尺用のストッパーです。
ストッパーを最初の切り口に当てることで、同じ寸法で印を付けることができるので平行な位置を出すことができ餡巣。
直尺に関しては下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
丸ノコの切断面を鉋できれいにする
丸ノコで切ると切り口が写真のように刃の跡が残ります。
このままだと張り合わせるときに隙間ができてしまうので、鉋を使用して切断面をきれいに削っておきます。
鉋で削った後がこちらです。
ツルツル、ピカピカに削ることができました。
鉋がない場合はサンドペーパーで代用
鉋は多少でも使用するのに技術が必要です。
なので、もし鉋を持っていない場合はこのようなサンドペーパーで削りましょう。
ただし、サンドペーパーは削っているときに削る面が丸く削れてしまう恐れがあります。
なのでこのようにサンドペーパーをベニヤなどに張り合わせてなるべく平らに削ることができるように工夫をした方がいいでしょう。
4枚の板を合わせて隙間がないかを確認
一度、4枚の板を合わせて張り合わせた時に隙間がないかを確認します。
隙間がある場合は、鉋を使用して調整をします。
いい感じにピッタリ合わせることができました。
多少の隙間なら張り合わせた時にクランプで締めてしまえば問題ありません。
木ダボを入れる位置を墨付けする
ここから木ダボを取り付ける加工をしていきます。
まずは木ダボのを取り付ける位置を出します。
木ダボで繋ぐ場合は正確な位置出しがかなり重要となります。
位置がズレると接着するときに木ダボが入らず失敗をしていまいます。
今回は端から20mmの位置と200mm間隔で木ダボを入れることとします。
端は最後に10mmずつカットすることを考慮した位置に木ダボを入れるように気を付けます。
繋ぐ部材どうしは一緒に墨をする
ズレない墨付けをするには、同じ木ダボを入れる面どうしを写真のようにクランプで挟んで一緒に墨を付けます。
この時使用している道具はスコヤという差し金よりもより直角に精度よく印を付けることがでいる工具です。
平行な線は毛引きを使用する
次に厚さに対して中心の位置に木ダボを入れたいので、中心線を出します。
この時使用する工具が毛引きという工具です。
この工具を使用すれば、片面から平行に線を引くことができるので非常に便利な工具です。
このように木ダボを付ける位置出しをすることができました。
当然ですが、縦横の線が重なった位置が木ダボを入れる場所になります。
木ダボを差し込む穴を開ける
それでは位置出しが終わったので次に木ダボを入れるための穴を開けていきます。
この穴もまっすぐ開けないとダボが斜めに入ってズレてしまうのでまっすぐ下に穴を開けることがポイントです。
まっすぐ穴を開けるために使用するのがこのドリルガイドです。
このドリルガイドを使用すればまっすぐドリルを差し込むことができる優れものです。
とは言っても多少のがたつきがこのドリルガイドにはあります。
なので、私が行っている対処法がドリルガイドに使うドリルのサイズに合わせた金具を写真のようにマスキングテープで巻いてドリルガイドとの遊びを無くします。
こうすることでがたつきを無くすことができます。
2回に分けて穴を開ける
ドリルガイドを使用するとガイドが邪魔をしてあまり深くまで穴を開けることができません。
なので、最初はドリルガイドを使用して開けられるところまで開けて、そのあとにドリルガイドなしで2回目の穴あけをします。
深さを揃えるためにマスキングテープをドリルに張って穴を開ける
2回目の穴を開けるときはマスキングテープでドリルにどこまで穴を開けるかの位置を出してから穴を開けるようにします。
開ける深さは木ダボの2,3mm深めに開けるとちょうどいいでしょう。
穴あけ後はサンドペーパーでバリを落としておく
穴を開けた後はバリが出ていたりするので、サンドペーパーで軽くやすってバリを落としておきます。
木ダボを入れて接着していく
ここからは時間との勝負でもあります。
事前にクランプなどはすぐ使えるようにしておきボンドを付け始めましょう。
接着する面だけでなく木ダボを入れる穴にもボンドを入れることを忘れずに。
均等にボンドを伸ばしておく
なるべく均等にボンドを塗った方が接着した時のボンドのはみだしが少なくなるので木材の切れ端などを使用してボンドを良い感じに伸ばします。
木ダボを入れて繋いでいく
木ダボを片面に全て差し込んだら杉板どうしを繋いでいきます。
差し込む時は叩いて入れますが、直接杉板を叩くと凹んでしまうので写真のように当て木をするか、ゴムハンマーを使用するなど工夫をした方がいいでしょう。
3枚目を繋いでいます。
4枚繋いだらクランプで固定をする
4枚全て木ダボで繋ぐことができたら、クランプで締め付けます。
今回は4か所をクランプで締めました。
この時片面だけでクランプを締めると反って固まってしまうので、表裏2本ずつクランプで締めるのがちょっとしたポイントとなります。
ボンドが固まったら反り、段差をひたすら鉋で直す
ここか今回一番手間が掛かりました・・・
つなぎ目の段差や板の反りなどを鉋で直していきます。
時々このように定規を用いてどこが凹んでいるか、削るかなどを確認しながら鉋掛けします。
もう2,3時間はひたすら鉋掛けをしました。
翌日はjかなりの筋肉痛でした・・・
鉋掛けが終わった時です。
めちゃめちゃ削りました。
木ダボの位置が若干ズレたり杉板が反っていたのでこのように手間が掛かってしまいました。
鉋に関して初心者向けの解説記事があるので参考にしてみてください。
側面も鉋掛け
側面も鉋掛けをしてきれいに仕上げておきます。
長さを1050mmに切りそろえる
ここで長さを完成形の1050mmに切ります。
両側を10mmずつ伸ばしたので、片側だけ切ると木ダボが出てくるので注意してください。
電動サンダーで天板を仕上げる
これから塗装をしますが、その前に表面をサンダー掛けします。
使用しているのはボッシュのランダムサンダーです。
180番のサンドペーパーを使用
1回目の塗装前は180番で仕上げます。
後日2回目の塗装の前により細かいサンドペーパーを使用します。
丸ノコで切り落としたところもサンドペーパーで削っておく
長さを切りそろえた時の丸ノコの切断面はサンドペーパーで削っておきます。
この小口面は表面よりもザラザラしやすいので多めにヤスっておくといいでしょう。
トリマーを使用して2mmの面取りをする
天板の角を面取りします。
この時使用するのがトリマーです。
トリマーに角面ビットとう45°に面取りできるビットを取り付けて、2mmの面取りをします。
トリマーに関して詳しい使い方は下の記事を参考にしてみてください。
細かいところは最終的に手で仕上げる
塗装前に全体をチェックして細かいところは手で丁寧にサンドペーパーを使用して仕上げます。
自然塗料のESHAで1回目の塗装
今回は自然塗料のESHAという塗料を使用しました。
色はクリアを使用しています。
使い方はDIYで良く使用するワトコオイルと同じです。
実際に使った感じもワトコオイルとそれほど変わらないです。
ただ商品の説明を見るとワックスの効果があり、水や汚れをはじきやすいとのことなので、詳しくは下の商品リンクから確認してみてください。
塗りすぎず薄塗りで塗っていく
自然塗料はたっぷり多く塗ればいい塗料ではありません。
浸透させて使用する塗料なので浸透しなければいくら厚く塗っても意味がありません。
むしろべたつきの原因になります。
20分放置して拭き取って1回目の塗装が完了
塗り終わったら浸透させるのに20分ほど放置します。
その後、余分な表面の塗料を拭き取ります。
このままウエット研磨をしてもいいのですが、今回はしっかり1日置いてから2回目の塗装工程に進みます。
2回目の塗装前に320番で研磨
次は180番より細かい320番で研磨していきます。
320番でなく400番でもいいでしょう。
今回はホームセンターに400番は売っていなかったので320番を使用します。
2回目のサンダー掛けはさっと表面を整えるぐらいで良いのでやり過ぎないようにしましょう。
2回目の塗装
2回目の塗装は1回目に比べて塗料の伸びが良いので塗料を少なく薄く塗っていきます。
杉板の天板が完成
無塗装の時よりクリアでも赤身が強くなった感じで良い色合いに仕上がっています。
こたつの脚材と天板を固定していく
こたつと天板の間に合ったゴムをどう処理するか考えた結果、写真のようなベニヤを使用して対処していきます。
事前に切っておいたベニヤに両面テープを貼ります。
こたつにベニヤを貼っていきます。
そしたら、天板とこたつのゴムによってできていた隙間がなくなったので杉板の今後の反り防止も含めてビスを打ちまくります。
せっかくなので脚材にも穴を開けてビス打ちしておきました。
設置前にお掃除
ビス打ちなどで細かい木くずが付いているのでリビングに設置する前にしっかり掃除をします。
完成したリビングテーブルを設置してみる
さっそくリビングに関したリビングテーブルを設置していきます。
設置したら何となく座ってみました。
我が家のリビングが気になったらWeb内覧会として紹介もしているので見てみてください。
完成したカフェ風リビングテーブル
いかがでしょうか?
これがニトリで購入したこたつだったとは思えないのではないでしょうか。
杉のはっきりとした木目が非常にいい感じに木の雰囲気を出しています。
この木の感じがカフェのような雰囲気を出してくれています。
今回は非常に満足したリビングテーブル作りでした。
材料費も杉板だけで3000円ぐらいです。
後は木ダボとサンドペーパーを買い足したぐらいです。
作業風景は動画で見ることができるのでぜひ見てみてください。
杉板はサイズが大きいのに値段が今回のように安いので、このような大きい家具を作る時などには非常にオススメです。
そしてなんといっても杉板は木目がカッコいい!!
ぜひ杉板を使用してDIYをやってみるといいと思います。