こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。
今回は自宅で使用している木製食器をえごま油でお手入れをしていこうと思います。
木製食器は定期的なオイル塗装によるお手入れをすることで艶や色味が復活するのでぜひ参考にしてみて下さい。
お手入れに使用するオイルはスーパーで買ったえごま油
まず、今回木製食器をお手入れするのに使用するオイルを紹介しようと思います。
今回使用するオイルは写真に写っていますが、えごま油になります。
これはホームセンターなど塗料を売っている場所で購入したものでなく、どこにでもあるスーパーで購入したものになります。
オイル塗装といっても食器に使用するものは口に入れても安全なものを使用したいので、今回はこの料理用のえごま油を使用することとします。
オイルでのお手入れはサラダ油×オリーブオイル△
スーパーで売っている油でオイル塗装に使用できるものはどれでも使えるというわけではありません。
スーパーなどに売っている油の性質には大きく分けて3種類あります。
それが乾性油、半乾性油、不乾性油です。
まず今回使用するえごま油は乾性油で、基本的には時間が経つと乾く油のことを言います。
次に半乾性油はサラダ油などで、時間がたっても完全には乾ききらない油のことを言います。
この半乾性油を木製品に使用するのはオススメできません。
なぜなら、サラダ油は時間がたってもべたつき常にが残るからです。
最後に不乾性はオリーブオイルなどで全く乾かない種類の油のことを言います。
これも塗った後にべたつきが残るのであまりオススメはできません。
ただ、Twitterなどを見ているとオリーブオイルを薄く塗って使用している方もいるので全く使えないわけではないのかなと思います。
オイルを浸透させるようにお手入れをするのは乾性油が一番
今回のえごま油を使用した木製食器のお手入れの方法はオイルを表面に塗りつけるだけが目的ではありません。
乾性油を使用してオイルを浸透させるように塗っていきます。
オイルを浸透させるようにお手入れをした方が、食器の上に油物の料理を置いても油染みになりにくいですし、食器じたいも長持ちします。
このオイルを浸透させる方法は、乾性油でしかできずべたつきが残り表面にさっと塗ることしかできない半乾性油や、不乾性油では不可能になります。
なので、私としては木製食器のお手入れには浸透させることができる乾性油を使いことをオススメします。
ちなみに乾性油はえごま油以外にも、
- クルミ油
- 亜麻仁油
- ヒマワリ油
などがあります。
クルミを割ってその油でお手入れをしている方の動画を見たことがありクルミ油などを一度試してみたいですね。
今回お手入れする木製食器を紹介
それではここから、さっそく木製食器のお手入れをやっていこうと思います。
まずは今回お手入れをする木製食器を紹介します。
まずはカッティングボードです。
これはまだ未塗装の状態なので今回初めてオイルを塗ります。
次にこちらがニトリで購入したアカシア材のプレートになります。
使用して既に1年以上経つかと思います。
よく見ると縁の部分が剥げてきています。
このニトリのプレートはもともとラッカー塗装がされており、オイルを塗る浸透性の塗装とは違う表面に膜を張る塗装がされています。
なので、今回はこのプレートが2枚あるので、1枚はラッカー塗装を全て削って新たにオイル塗装をして、もう1枚は剥げた部分だけをヤスリで整えてオイル塗装をしてみます。
後は木製の箸もお手入れをしてみます。
ずっと使用しているので色が落ちて使い古した感があるのでえごま油を使用してどのようになるか楽しみです。
紙やすりで表面をきれいにする
それではまずはヤスリで木製食器の表面を削って整えていきます。
最初に使用するヤスリは#180の粗さのものを使用します。
#180は木材にとって中仕上げ程度の粗さです。
ヤスリを使用して木の木目に合わせてきれいに仕上げていきます。
プレートは縁の剥げている部分からきれいにしていきます。
ラッカー塗装を剥がすのは思ったより大変だったので電動サンダーを取り出して全体を削っていきます。
こちらがラッカー塗装は剥がしてきれいになったプレートになります。
もう1枚は縁だけヤスリできれいにしました。
この違いがどのよな仕上がりの違いになってくるか楽しみですね。
箸は一本一本丁寧に仕上げていきます。先端は削りすぎると掴みにくくなるかなと思い、気を付けながらやりました。
えごま油を使用して1回目のオイル塗装
では一回目のヤスリ作業が完了したので、えごま油を塗っていきます。
えごま油をタオルなどの布製のものに付けてから食器に塗っていきます。
オイルの染みた布は放置すると自然発火する可能性があるので、水に付けてから袋に入れて破棄するなど適切に処理をしてください。
上の写真は塗っているところですが、えごま油を塗ったところは濡れ色でいい色になっているのがわかります。
カッティングボードを塗り終えました。
いい色です。
こんな感じにプレートも塗っていきます。
元のラッカー塗装とは違う木の良さが引き立つ感じになりました。
縁だけ削ったプレートは削ったところとラッカー塗装のところがはっきりと目立ってしまいました。
これはどちらかというと失敗ですね。
箸も塗ってみましたが、みごと黒い色が復活しました。
細かいヤスリでツルツルの表面に仕上げる
ではここから、再度細かい粗さのヤスリを使用して仕上げていきます。
2回目は#320番の粗さのヤスリを使用します。
2回目は#320~#400のヤスリを使用するのがいいと思います。
一回目と同じく木目に沿って仕上げていきます。
#320のヤスリで磨くととても触り心地が良くなります。
箸も完了です。
えごま油で2回目の仕上げ塗布
2回目のえごま油を塗っていきます。
オイルを浸透させたいときは一度にたくさん塗るのではなく、回数を重ねて塗る方がよく浸透した状態に仕上げることができます。
オイルを塗った後は20分~30分置いた後に浸透しなかった余分なオイルを拭きとった方がべたつきがなく仕上げることができます。
オイルを使用した木製食器のお手入れが完了
2回目のオイルが乾けば木製食器のお手入れが完了です。
オイルがしっかり浸透して色もいい感じに仕上がりました。
個人的にはこのニトリのプレートがかなりいい感じに仕上がりました。
塗装が剥げていた状態から、オイルが全体にしっかり浸透していて見た目だけでなく触った感じが木の良さが出ています。
反対に部分的にしかヤスリ掛けしなかったプレートは縁と縁以外でハッキリと出てしまい失敗しました。
オイルでお手入れをする場合は無塗装かオイル仕上げの食器しできないなと改めて感じました。
ラッカーやウレタン塗装などの表面に膜を作る塗装の場合は一度表面の塗装を削る必要があります。
箸は色が剥げたような状態でしたが、オイルを塗ることでしっかといい色になりました。
触った感じもオイルが浸透したことでかさついた感じもなく良い状態です。
木製食器をえごま油でお手入れ:まとめ
今回はスーパーで売っているえごま油を使用して木製食器をお手入れするという内容でした。
油には乾燥するものしないものがあるので、なるべく今回のえごま油やクルミ油などの乾性油を使用するようにしましょう。
また、最初はヤスリで表面を整えてから何回かに分けてオイルを塗ることでより浸透して料理の油染みがしにくかったり長く使用できる木製食器に仕上げることができます。
木製食器は木の良さが出て料理に使用のはとてもいいと思います。
ですが、使い続けると表面が剥げたり、ざらついたりしてしまうので、このようにたまにはご自身でお手入れをしてみるといいと思います。
その時はぜひこの記事を参考にしてみて下さい。