マイホームの着工〜完成まで

【新居の住宅工事を解説⑦】大工入り3週目  壁断熱はグラスウール、電気配線工事などなど

こんにちは、元現場監督のなおっぺ@naoppemanです。

 

先週は大工が入って2週目ということで、外部の工事を中心に紹介し巻いた。

先週の工事状況はこちらから。

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今週は急に雪が降って寒くなったと思ったら、週末は春並みの気温になりました。

栃木の我が家の新居を建てている地域は大雪にならずに予定通り工事進んでおります。

ということで今週は大工工事3週目です。

今週の大工工事の進みを見てみましょう。

 

新居の工事解説に関しては下の記事で一覧が見ることができます。

よろしければ一度見てみてください。

新居の工事現場を元現場監督が解説している記事 全集 新居を計画中の方に読んでもらいたい記事 ┗木造住宅は雨に濡れても大丈夫なのか元現場監督の私が解説します ┗分譲住宅と...

 

 

壁断熱

先週は外部のタイベック、防水シートや軒天工事がある程度進んでいたので、壁断熱施工すると思っていましが、予想通り壁断熱の施工が始まりました。

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壁断熱の素材はグラスウール

我が家の壁断熱の素材はグラスウールというガラス繊維です。

グラスウールとは、ガラス(主にリサイクルガラス)を高温で溶かし、綿状にした細い繊維の集まりのことです。細い繊維同士が絡まり合うことによって空気を閉じ込め、軽量かつ断熱性の高い素材として活用することができます。

グラスウールは住宅で一般的に多く使用されています。

価格が安価で施工しやすいなどメリットが多いところから採用が多いです。

私が以前勤めていた住宅メーカーもグラスウールを使用していました。

グラスウール以外の断熱材でいうと、吹付けて断熱材とするものもあります、最近CMでも有名な桧家住宅のアクアフォームも吹付け工法です。

性能などはアクアフォームの方が隙間が無くきっちり断熱できそうで性能が高そうですが・・・

 

まあ性能が上の方がもちろんいいですが、別にグラスウールでもいいかなって感じでした。

 

性能は高性能16k

グラスウールには性能があります。

厚さによって断熱性が変わりますが、在来軸組工法の場合、ほとんどの柱が105mmなので、105mm以上の断熱材は使用できません。

なので、105mmの厚さでグラスウールがどれだけ性能を出せるかということになります。

 

まずグラスウールは普通繊維と高性能に分かれます。

ガラス繊維の細かい方が高性能で性能が良いです。

 

次に10K、16K、24K、32Kと断熱材の密度を表す数値があります。

密度が高い方が、性能が良いです。

なので性能の低い方から10K<16K<24K<32Kということです。

ちなみに普通繊維の24Kは高性能の16Kと同等とのことです。

 

ということで、

我が家はその中で、高性能の16Kになります。

つまり、なおっぺの家は断熱性が良いんだと思うと思いますが、私としてはそうでもないかなと思ってます。

住宅メーカーにもよりますが、今では性能の高い断熱を使用するメーカーも多いです。

 

低コスト住宅の中には75mmの断熱材を使用するメーカーもあるみたいですが、まあ高性能の16Kを使用していれば普通よりちょっといい断熱入ってますと言えるぐらいかなと思っています。

 

新居をお考えの方へ 断熱性能を確認しておこう

断熱材に関して解説をしましたが、

これから新居をお考えの方は、契約前にしっかり断熱性能を聞いておきましょう。

ポイントは

  1. 断熱材の厚さは何mmなのか
  2. 高性能か普通繊維か?
  3. 密度は何Kなのか

標準がどの性能で、オプションにすれば性能をあげられるのか確認をすることをおすすめします。

参考に再度ですが、我が家のの住宅は、

「105mm、高性能、16K」です

ちなみに以前勤めていた住宅メーカーは全て105mmで普通10Kと高性能16Kの2種類

更に上のグレードだと、外張り断熱というまた別の断熱方法がありました。

 

断熱材の施工の仕方に間違いがないか?

ここからは元現場監督として、現場の施工の良しあしをご説明します。

グラスウールは施工の仕方を間違うと、断熱性能が下がってしまいます。

せっかく高性能の断熱材を取り入れても、施工が悪いと断熱性が落ちて意味がありません。

 

断熱材の幅は適切な幅か

在来軸組工法は1尺5寸(455mm)ごとに柱、もしくは間柱という材が必ず入っています。

その間ごとに断熱材を施工していきます。

柱の幅はだいたい105mm。

間柱の幅は27mm~30mmです。

つまり、455mm間に柱-間柱の時と間柱-間柱の時で内側の幅が変わります。

柱-間柱の間には通常390mm幅の断熱材。

間柱-間柱の間には430mm幅の断熱材を入れます。

これを不適切に、390mmを使うところに、430mmを入れると、断熱材が歪み、潰されて、断熱性が下がるどころか、外の防水紙を圧迫させるなど良くありません。

必ず、390mmと430mmの断熱材を適切に使用する必要があります。

我が家の断熱材の施工状況ですが、

真中が430mm両脇が390mmで適切に断熱材が施工されていることが分かります。

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断熱欠損がないか

断熱材は隙間なく入れることが重要です。

在来軸組工法は、構造体で筋交いという斜めの材が入っています。

その筋交い部分を適切に隙間なく施工をしなければ、断熱欠損になります。

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写真だとわかりませんが、筋交い部分が隙間なく断熱材が入っていました。

確認するには実際に触ってみて確認するのが良いと思います。

また、窓などの開口部と、柱などの細い隙間なども注意です。

ちょっとした隙間を手を抜いて断熱材を入れないと断熱欠損になり、そこから熱が逃げます。

実際に私の現場ではありませんでしたが、手を抜いた大工がいて、温度センターで測ってみると、断熱材が入っているところと、入っていないところで壁の温度がはっきり違ったと聞いたことがあります。

ちょっとした隙間が建物と外気温をつなぐ道になってしまうということです。

我が家で写真があれば紹介したかったのですが、撮ってなくすみません・・・

筋交いの施工完了時の記事はこちらです。

【新居の住宅工事を解説⑤】大工入り 1週間目 筋交い、金物、防水、サッシこんにちは、なおっぺ@naoppemanです。 我が家の新居がただ今工事中になります。 年明け早々に上棟工事が無事に終わり、...

電気配線工事

我が家の電気工事が始まっていました。

電気配線工事中ですががこんな感じです。

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天井にたくさんの電線が張り巡らされています。

壁の断熱材の中に黒い箱が見えると思いますが、これがスイッチやコンセントが最終的に付く場所になります。

アップしたのがこちらです。

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電気配線後にスイッチ、コンセント位置の確認をしよう

電気配線の工事が終わったら、見ていただきたいのが、スイッチと、コンセントの位置です。

なぜかというと、この段階なら、まだスイッチ、コンセントは移動が簡単にできるので、変更が可能です。

この後になると、石膏ボードを貼っていくので、もしかしたら変更を受け付けてくれなくなります。

また、今まで図面上の打合せだけだったので、実際の建物でスイッチ、コンセントの位置を確認することで、使いやすさや、実際見てみたら不便そうなど気づくことができるからです。

完成して後悔しないためにも、一度図面と照らし合わせて位置の確認をすることをおすすめします。

ここは確認しておくべき

スイッチ、コンセントで特に確認すべきポイントです。

  • テレビを置く位置を確認

テレビを置く位置は予定通りか再度確認してみましょう。

図面と違って実物の大きさを体験すると、思ったより部屋が小さくてテレビの位置を変えたいということもあります。

部屋の大きさ、ソファー、テーブルの位置を再度確認して、今一度テレビを置く位置を確認しましょう。

  • エアコン用コンセント

エアコンのコンセントの高さは後々エアコンを設置した時にぶつかりませんか?

また、コンセントの向きは合ってますか?

コンセントの位置を下げたりできるのも今だけです。

完成してからコンセントがぶつかってエアコンが付かないなんてことは洒落になりませんので。

  • インターネット用のLAN配線の位置

インターネットを有線で繋ぐには配線用の工事を電気配線工事時に行う必要があります。

その位置、場所は適切で足りていますか?

今ではテレビにネットを繋ぐことがあれば、寝室やリビングなど多様なインターネット環境が必要だと思います。

少しでも有線で繋ぐ場所があれば今のうちに工事をしておくのががおすすめです。

 

外部配線の防水処理が適切か

電気配線工事って施工不良が雨漏りに繋がるんです。

意外ですよね。

コンセントは外部にもあります。

換気口って外部までつながっています。

このような外部に貫通する部分を適切に防水処理をしなければ、雨漏りの原因になります。

我が家はこんな感じに防水処理されています。

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防止テープという防水専用のテープでしっかり止水されているのが分かります。

これを専用のテープを使用していなかったり、隙間があると施工不良になります。

もし見る機会があれば確認してみましょう。

ちなみに、この赤いホースみたいなのはCD管といい外に配線をとすときに使用する部材ですが、この中に雨が入らないようにテープで止水しているのも、しっかり施工をしていることが分かります。

テレビ壁掛用の壁ふかし下地

我が家は入居したら自分でテレビを壁掛けにしようと思っています。

なので、壁掛け用にコンセントも高い位置に設置します。

その時にレコーダーとかゲーム機などの配線が見えるとかかっこ悪いです。

なので、その線を壁内に隠すために配管を通す計画になっています。

そうするためには壁を厚くして、配管を通すスペースを作らなければいけません。

その為に壁をふかす必要があります。

建築で言う“ふかす”とは、
仕上げ面や仕上げ線などを大きくして、前に出すことをいいます。
構造上問題は無いですが、デザイン上や納まり上、仕上げ面を前に出すことです

ふかすために大工さんが下地をしてくれました。

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45mmふかしてくれています。

これで配管を通すことができて、テレビの壁掛けができます。

これも工事の時しかできないので、壁掛けを考えている方は先にメーカーへお伝えすることをおすすめします。

また、我が家が完成して壁掛けするときは記事にしたいと思います。

~~~~追記~~~~

新居が完成したので、テレビ周りの記事を書きました、。

よろしければ一緒に見てみてください。

【新居のテレビ周りを公開】壁掛けテレビの壁内配線と自作のテレビボードを紹介今回は新居のご紹介ということで「リビングのテレビ周り」を紹介しようと思います。 リビングの紹介は下の記事のWeb内覧会...

 

排水管遮音材

排水管がこれです。

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グレーの太い方が排水管で、青いのが給水管です。

グレーの2は配管に遮音材がしっかりまかれています。

この配管は2階のトイレに繋がっており、その配管が洗面所を通って床下に行きます。

なので、2階でトイレを使用すると洗面所に流した音が伝わってしまうんです。

それを少しでも減らすためにしっかりと遮音材がまかれているのが確認できます。

 

天井石膏ボード搬入

おそらく翌週から、天井の石膏ボードを張っていくと思います。

その為の天井用の石膏ボードが搬入されていました。

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天井には9.5mmの石膏ボードを貼ります。

これが石膏ボードというものです。

これでサイズが6尺×3尺です。

つまり1820mm×910mmになります。

 

前回の玄関ポーチが完成

前回玄関ポーチの天井が下地の状態でした。

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こんな感じでした。

今週現場に行ったら天井にケイカル板が施工されていました。

それがこれです。

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特にこだわってはいないので、無事終わってるなというぐらいですが。

順調ですね。

 

今週のまとめ

今週は壁断熱が施工されて、電気配線が終わりました。

  • 壁断熱の性能はお家の断熱性で大きく関わります
  • 施工の仕方でも断熱性が変わります
  • 新居をお考えの方は断熱性能を住宅メーカーに確認しましょう
  • 電気配線が終わったら、スイッチ、コンセントの位置を確認しましょう
  • 今なら細かい移動が可能です。その後はできなくなると思いましょう

来週は天井の工事が進んで、下地関係が進むと思います。

また、来週現場の見学に行こうと思います。