- 旗竿地のデメリットである車の駐車スペースを工夫する
- 旗竿地で工夫すべきお家の配置計画は
- 旗竿地だから考えるお家の間取り計画は?
旗竿地ってみなさんご存知ですか?
ちょっと変わった敷地形状なんです。
下の図のような敷地形状です。
旗の部分と竿の部分に似ているところから、旗竿地と呼びます。
別名、敷地延長地とも呼ばれます。
そんな変わった敷地の形状ですが、いろいろな意見があります。
その中で我が家独自のメリット、デメリットをまとめた記事を以前書きました。
旗竿地の外構工事に関してはこちら。
さて今回は、旗竿地に関してもう少し深い内容を書こうと思います。
旗竿地ならではデメリットの1つ駐車スペースに関しての我が家の配置計画をどうするか、配置計画から建物のプランニングの工夫をご紹介しようと思います。
旗竿地は駐車スペースがネック
旗竿地はどうしてもメリットよりデメリットが目立つ敷地形状です。
その中でも、駐車スペースってネックになりやすいです。
旗竿地でよくあるのが、竿部分に車を縦列で止めるパターン。
こんな感じです。
図の上が北向きです
我が家の担当してくれた設計士さんからも最初はこのような配置計画を提案されましたが、
私はこれが嫌でした。
車の将来の所有台数を考えよう
私は栃木の田舎に住んでいるので、私と嫁とで常に車が2台あります。
共働きなので、ほぼ毎日通勤で使用します。
また、将来子供ができて大きくなって車が3台になって、3台での縦列駐車は流石に不便です。
なので旗竿地でも縦列駐車だけは避けたかったです。
旗竿地でも横並びにできる配置計画を
我が家は縦列を無くして横並びにするために建物の配置計画を工夫しました。
先ほどの図と比べてみてください。
このような配置で2台並べるようにしました。
図の上が北向きです
敷地が大きいからこそ可能
駐車スペースを横並びにするためには、
建物の配置を横長から、縦長にする必要がありました。
それを可能にするためにはある程度の敷地の大きさが必要です。
おそらく都心の狭い土地では不可能かと思います。
我が家の土地の大きさは、合計で110坪ありますが、建物を置く旗部分だけでも80坪あります。
80坪あれば庭のスペースを確保しつつ、駐車スペースを横並びにできたということになります。
ちなみに我が家の建物の大きさは建築面積が21坪、延床面積が2階建で36坪です。
下の記事では駐車スペースまでの長いアプローチに安全の為に設置した照明に関して書いているのでよろしければ読んでみてください。
室内のプランニングを考えよう
敷地の条件に合わせて建物の配置などざっくりですが、決まりました。
しかし、建物の室内のプランニングがうまくできないと、根本から考え直す必要があります。
建物の形状の王道は東西に長い横長
建物のプランニングで考慮するのが日当たりです。
リビングやダイニングを北側にはしませんよね?
南向きにすると思います.
なので、建物の形の王道は東から西に横長の建物が日当たりを考えるのが正解のプランニングになります。
反対に北から南に長い建物は、南からの日が入るスペースが少なく、東と西からの日が多く入るようになります。
西日が多く入るのは夏暑いし嫌ですよね。
旗竿地の我が家は縦長
そんな横長が王道な建物のプランニングですが、我が家は車の駐車スペースを優先して縦長にしています
しかし、これは工夫しだいで解決できました
その工夫を公開します。
南面にはリビングとダイニングを最優先したプランニング
縦長の我が家の少ない南面にはリビングとダイニングを優先しました。
キッチンは西側、玄関は北側など南以外のスペースに確保しました。
玄関はもともと、玄関までのアプローチが北側からなので北面にしました。
しかし、どうやら北側玄関は風水でもあまりよくないらしく、また玄関に日が入らないため、朝ポーチが凍ったりする可能性もあるらしいです。
でも、何を優先するのか考えます。
風水?「いやいや普段占いすら信じないし、こんなの優先順位は最下位」です。
1番に優先するのはそう!
リビングと、ダイニングなんです。
なので、南面にはリビングとダイニングだけでスペースを広く確保しました。
西面の窓は必要最低限にすること
東面は朝日が入るのでいいですが、西面からの西日はなるべく避けたいです。
特に窓は外壁よりも熱の通り道となります。
我が家はリクシルの2枚ガラスなので、1枚ガラスよりは熱を伝えにくいですが、外壁の部分よりはどうしても熱が伝わってしまいます。
なので、我が家は西向きの窓は必要最低限にしています。
我が家は西向きの窓配置3カ所のみです
- 風呂の窓
- 西側の子供部屋の部屋の窓
- LDKのスタディーカウンターの上
風呂が西側にしか外壁に面してないのでしょうがないし、風呂に西日は別に問題なし。
子供部屋に窓2カ所は我が家で絶対だったので、南面に1箇所ともう1カ所は西側にしか設置できないので付けました。
最後のLDKですが、南面に大きな窓が2枚ありますが、風通しのために南面以外にも窓を1カ所欲しかったので、スタディーカウンターの上に付けました。
東面はテレビを置くので眩しくなりそうなのでやめました。
それと、スタディーカウンターの位置はお隣のお家のおかげで西日が入らない位置に面しています。
なので、ここは西向きでも西日が入らないのです。
西向きの窓を最初のプランから3か所無くしました。
西向きにもともと設計さんが入れていたところが、採用したところ以外にも3カ所ありました。
でも即却下で無くしました。
その3カ所とは
- キッチン裏の食器棚部分
- 洗面所
- 2階ホール
キッチン裏が西側の外壁と面しています。
ダイニング、リビングの窓との距離もあるため、食器棚裏に窓があれば通風が良くなるのは確実です。
でも、本当にいるのかと考えたらいらなかったです。
食器棚のところに窓があっても、家電で窓が邪魔になるし、食器棚の上には棚板の形で収納を作る予定なので、窓があるとやはり邪魔なんです。
洗面は北面と西面に面していますが、西面には私がDIYで可動棚を設置したかったので、却下しました。
その代わりに北面にある洗面化粧台上部に明かり取りとして採用しました。
2階のホールは1.8m各くらいの狭めのスペースがあるんですが、将来家族で共有の本棚を置いたり、机を置いてちょっとしたスペースにしたりと自由な空間にしたく、西面に窓があると、窓のせいでできることが制限されるので却下しました。
窓を減らしてコスト削減に成功
窓を減らすと嬉しいことにコストが削減されます。
住宅メーカーや使用する窓にも変わると思いますが、確か我が家は5,6万はコスト削減できました。
窓を減らすメリット
窓を減らすメリットって意外ですよね。
窓があった方が明るくて開放的でいいじゃんて思いますか?
我が家はそうでもなかったです。
窓を減らすメリットとして
- コストカット
- 断熱性の向上
- 防音対策
ようは窓が多いとお金もかかるし、室内の断熱性が落ちるし、音も伝わりやすいということです。
ちなみに後々カーテンやカーテンレールを付ける数も減らせて初期費用も削減できます。
まとめ
- 旗竿地は駐車スペースをちゃんと考えよう
- 敷地の大きさが可能なら駐車スペースは横並びがおすすめ
- 縦長の建物のプランニングでも工夫しだいでなんとでもなる
- 窓は無駄に増やさない
- 窓が増えると金がかかり、断熱性が下がり、防音性が下がる
今回の記事は世間一般の意見よりは少し偏った内容かもしれません。
でも、こういう考えもあるという事も知ってもらうと新居を考える上でもしかしたら生かされるかもしれません。
今回は我が家の旗竿地の配置計画に関しての話でした。
ここまで見てくれた方の新居がより良いものが完成する事を願っています。
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