今回はサイドテーブルを作成していきます。
ホームセンターで購入した材料で作成していくので、DIYに興味がある方には自分で作成をする参考にしていただければと思います。
使用する木材は赤松の集成材
使用する材料は赤松の集成材を使用します。
別名レッドパインなどとも呼ばれます。
赤松は木材の中でも軽くて柔らかく、小さなお子様がいる家庭でも安心して使用できる木材です。
木目に癖も少ないので、ナチュラルな雰囲気にいいと思います。
また、年月が経つにつれて赤みを帯びてくるので、色の変化を楽しむ木の良さを楽しむことも可能です。
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サイドテーブルのサイズ
作成するサイドテーブルは、
外寸 高さ40cm×幅40cm×奥行き30cm
内寸 高さ35cm×幅35cm×奥行き30cm
このサイズは中に本を立てるときに問題なくしまえる大きさにしています。
卒アルみたいな大きいサイズでもはみ出ず収納できます。
切り出した赤松材
こちらが切り出した赤松の集成材です。
切寸は40cm×30cmを2枚と35cm×30cmを2枚カットして使用します。
集成材の厚さが25mmなので厚さ分側板は短くなります。
この集成材のカットを自宅で切るのに不安の方はホームセンターで切ってもらいましょう。
ホームセンターではパネルソーという大型の木工機械でカットしてくれるので精度も抜群です。
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側面の鉋掛け
材料を寸法通りにカットが終われば、側面を鉋掛けします。
ここはDIYではやらないような木工職人ならではの工程です。
自宅でやるので、家に余ってたすのこを利用して鉋掛ける台を作りました。
そもそもなぜ側面を鉋掛けするかというと、
側面はパネルソーや丸鋸などののこぎりの刃の跡が残っています。
刃の後はヤスリで削り落とすこともできますが、ヤスリ掛けを多くやるとどうしても、側面が丸くなってしまいます。
なので、2,3回鉋で削ってあげるときれいな面が平らに整えることが可能です。
また、この時までに付いて側面の凹みや小さな傷なんかも、鉋で落とすことが可能です。
このようなところで鉋は使いこなせると非常に便利な道具です。
事前に刃をしっかり研いでおいたのでこのように薄く削ることができました。
ビス止め位置の墨付け
次にビス止めしてダボを打ち込む場所の墨付けをします。
墨付けするための道具は上記の写真の道具を使用します。
こちらは、ノギスと金尺という工具です
どちらも正確な寸法を出すためには重要な道具になります。
サイドテーブルの奥行きは30cmで4か所に等間隔にビスを打とうと思うので、
30cm÷5=6cm
なので6cm間隔で墨をしていきます。
1本目のノギスでこのように手前のビス位置6cmの位置に墨付けしました。
次は奥側のビス位置12cm部分を金尺を使用して墨付けしました。
この時金尺に付いているストッパーを使用すると、毎回長さを目盛を見ながら合わせなくてもずれなく墨付けをすることができます。
最後に2本目のノギスで端から12.5mmの位置に墨出しします。
板の厚さが25mmなので、その真ん中にビスを打つので12.5mmということです。
ビス打ち前の下穴開け
墨付けが終わればビスを打つ際とダボを入れる際の下穴を開けます。
いきなり大きなドリルで開けると隅の位置からずれて穴を開けてしまうリスクがあるので、
開ける前に上のように穴を開ける位置に小さな穴を開けてやるとずれずに正確に穴を開けることができます。
組み立て
下穴を開け終わったら、やっと組み立てていきます。
90度で組み立てられる用のクランプ等を使用してズレを防ぎながら組み立てます。
固定の方法としてはビスと、ボンドの併用で固定します。
ボンドは家具製作などプロが使用するタイトボンドを使用しているのでがっちり固定されます。
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木ダボ作成
ボンドが乾くまでに木ダボを作成します。
通常売っている木ダボはビーチ材などで赤松とは違う材になるので、ダボが目立ってしまいます。
なので、赤松の材料から自分でダボを作成しています。
使用するのは埋木錐というダボ作成の専用の錐を作成します。
このようにインパクトドライバーなどで穴を開けて。
このようなダボを大量に作っていきます。
木ダボの打ち込み
木ダボを打ち込んでのこぎりで切った後です。
まだ荒い感じがありますがここから、鉋とサンダーで整えていきます。
鉋で段差を処理
ボンドも乾いたので仕上げの工程に入っていきます。
まず組み立てると材料の反りなどからコンマ何ミリかのズレが出てしまうので、段差をなくすために鉋で丁寧に平らにしていきます。
またこの時にダボの段差なども丁寧に処理します。
表面の仕上げにサンダー掛け
鉋で段差を無くしたら、サンダーで表面を仕上げていきます。
サンダーの荒さは180番を使用します。
この後に塗装をしていきますが、2度塗りする前に最終的には400番で仕上げます。
ちなみに細かいことですが、木ダボや、材と材との小さな隙間や、バリなどは気にしてもどうしても出てしまいます。
鉋である程度きれいにはなりますが最終的な細かい部分は私は木パテを使用させてもらっています。
最終的な仕上がりですが、パテの後は一切分からずむしろきれいに仕上がっているので問題ありません。
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トリマーで角の面取り
サンダーで仕上げが終わればもうきれいなサイドテーブルが完成です。
ただこのままだと角が角ばっており普段使用するのに非常に危ないです。
なので、ここから角の面取りを行っていきます。
面をとるにはトリマーという木工作業で使用する非常に便利な工具を使用します。
基本的な面形状は糸面と呼ぶ角を少し削ったような形状にしていきます。
糸面を取るにはトリマーのビットを取り付けて作業をします。
更に上下の4辺は丸面で丸みを付けることもできます。
こちらを使用して丸くしていきます。
よりわかりやすくしたのがこちらです。
左が糸面、右が丸面です。
通常の糸面よりも大きめに面を取り手でヤスリ掛けしているのでより安全に作成しました。
最後は手で仕上げます
面も取り終わって最後の細かい部分を確認しながら手作業で仕上げていきます。
まずトリマーを使用しても面をとれない角部分をノミを使用して仕上げます。
そして最後にトリマーで面を取った部分を手で磨いていきます。
こうすることでより安全に滑らかに仕上がるので安全性だけでなく手触りを全然変わってきます。
サイドテーブルの完成
手作業で最終工程を終わらせればひとまず完成です。
といってもこの後塗装をして、再度細かいヤスリで再度サンダー掛けとキャスターを付けたりなどもありますが、これでひとまずサイドテーブルが出来上がりということです。
サイドテーブルの作り方:まとめ
シンプルな箱型のサイドテーブルでも細かいところまでこだわって作っているのが分かっていただけたでしょうか?
また、DIYが好きで自分で作成してみたいと思っている方は、ぜひ参考にして作ってみてください。
もしご質問等あれば気軽に問い合わせいただければお答えさせていただきます。
使用している工具
コーナークランプ
トリマー
電動サンダー
インパクトドライバー
ボンド
鉋