こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。
今回は丸型の掛け時計を作っていきます。
木材を丸型にするにはトリマー使って加工をします。
他の加工も含めて4種類のビットを使用してトリマーを使っていくので、トリマーを使いたいと思っている方、使っている方の参考になればと思います。
こちらの記事の内容はYouTubeの動画で作業風景を公開しています。
ぜひ一緒に見てください
過去の作品は下の一覧から見ることができます。
使用するウォールナットの材料がこちら
こちらが今回使用するウォールナットの材料になります。
ウォールナットは一般的な木材に比べて黒っぽいのが特徴でよく家具などに使用される銘木になります。
このウォールナットはクリアで塗装をするとより黒い色合いが強くなっていい色になります。
最後に塗装もしているので見てみてください。
幅はだいたい20cmぐらいなので、直径20cmサイズの丸時計にしようと思います。
前回の作った作品でウォールナットで枡格子のコースターを作りました。
こちらも一緒に見てください。
使用していない時計から針のパーツを外す
使用していない時計が自宅に余っていたので、せっかくなのでこの時計の針のパーツを外して再利用しようと思います。
外したパーツがこちらです。
一緒に壁掛け用の金具も付いているので、これも再利用していきます。
トリマーを使用して丸型に型板をくり抜く
いきなりウォールナットの材料をくり抜こうとすると失敗すると思い、一度余っていた合板をくり抜いて型板を作っていきます。
合板をくり抜くにはトリマーを使用していきます。
この時に使用するビットは6mmのストレートビットを使用します。
マキタのトリマーを購入すると最初からセットで付いてくるビットになります。
使用しているマキタのトリマーを紹介している記事があるので商品購入の参考にしてみてください。
トリマーで型板をくり抜くにはトリマーガイドを装着して写真のように使います。
ビスを打ったところを中心の軸としてトリマーをくるっと回していきます。
正直トリマーで丸型に加工するの初めてだったので少し緊張しました・・・
深さを調整します。
最初は1mmぐらいの深さで試しに掘ってみます。
トリマーはいきなり深く削ろうとすると負荷が掛かってきれいに加工ができなかったり、危ないです。
なので、2~3mmぐらいで少しずつ削っていくようにしましょう。
ぐるっと回しては深くして何回かに分けて加工をしていきます。
最後は作業台が傷つかないように下にベニヤを敷いて最後までくり抜きました。
思ったよりきれいにくり抜くことができました!!
ウォールナットの材料を丸型にくり抜く
型板を丸型にくり抜けたのでウォールナットの材料を型板を利用してくり抜いていこうと思います。
まずは、ウォールナットの材料に型板を合わせて墨をします。
丸ノコである程度切り落とす
そしたら、大まかに丸ノコで墨の周りを切り落としました。
何回も繰り返し使用しない部分を切り落とします。
ガイドベアリング付きストレートビットを使ってくり抜く
次にこのトリマーの「ガイドベアリング付きストレートビット」を使用して丸型に加工していきます。
ガイドとなるベアリングが型板に当たってベアリングの下にある刃物で削ることができます。
先ほどの丸ノコで端を落とすことで、トリマーの刃が片方だけに材料が当たるようになっています。
こうすることで削る時のトリマーへの負荷を減らす効果があります。
安全に作業するためにもトリマーへの負荷が少ない方が良いのです。
とりあえず一回だけ削ってみた感じがこんな感じです。
これを繰り返して少しずつ深く加工を進めていきます。
ある程度深く加工が進むと材料にベアリングが当たるようになるので型板は外してしまいましょう。
その方が型板分深く掘ることができます。
この「ガイドベアリング付きストレートビット」ではここまでの深さが加工できる限界でした。
なので、ここからビットを交換します。
フラッシュビットを使用して残りをくり抜く
次に使用するビットがこの「フラッシュビット」です。
フラッシュビットは元は心材とベニヤで作られるフラッシュ作りの扉などのベニヤをくり抜いたりするときに使用します。
つまり、くり抜く専用のビットです。
中間の位置に刃がついており、この刃でくり抜いて先端の刃との間がガイドとなり心材に当たってくり抜きます。
今回の場合はこんな感じに使います。
先ほど加工を進めた逆の面から残りの部分をくり抜きます。
最後なので余計な部分も全部きれいにくり抜くことができます。
これでウォールナットの材料をくり抜くことができました。
よく見ると側面がトリマーの刃の後は微妙にへこんでしまったところがあるので後々きれいにしていくとします。
真ん中に針の金具の軸を通す穴を開ける
元の時計が11mmの穴が開いていたので同じく11mmで開けます。
たまたま11mmのビットを持っていたので良かったです。
一度に穴を開けずに最初にドリルガイドを使用してまっすぐ下に穴を開けます。
そしたら、11mm用のドリルガイドはないので、先に開けた穴に沿って真下に開けていきます。
針の金具に合わせてトリマーで掘り込む加工をする
先ほど開けた穴に合わせて金具を差し込み、金具に合わせてウォールナットの材料を掘り込んでいきます。
まずは、金具に合わせて型板を作ります。
型板は両面テープで貼り付けます。
そして、使用するのが先ほども使用したガイドベアリング付きストレートビットです。
少しずつ深く掘っていきます。
トリマーは木くずがかなりはねるので保護メガネを着用した方が良いでしょう。
ある程度掘ったら、両面テープで張った当て板はズレる可能性があるので外してしまいましょう。
というわけで掘り進めたここまで深く加工しました。
これで、ちょうどいい感じに金具の軸が表に出るようになりました。
この方法を使えいろんな金具を埋め込むことができるようになります。
詳しいやり方は下の記事を参考にしてみてください。
1時間ごとのコマづくり
それでは時計なので1時間単位で時間がわかるようにコマをけるためにコマの作成をします。
今回は、数字などでなく丸い小さなコマにしようと思います。
そこで使用するので埋木錐です。
これを使用すれば、8mmサイズの埋木用のダボをとることができるのでそれを活用してコマにしようと思います。
こんな感じに埋木錐でぐりぐりとくり抜いていきます。
正直この埋木錐はあまり使い慣れておらず、上手くくり抜くことができていません・・・
インパクトドライバーと電動ドリル両方を試してみましたが、電動ドリルの方がまだ上手くくり抜けました。
インパクトドライバーはインパクト特有の打撃の衝撃があるので、中のコマとなる部材が欠けてしまいがちでした。
くり抜いたら最後はマイナスドライバーなどで横からほじくることで取ることができます。
くり抜いたコマとなる材料がこちらです。
ここから厳選して仕上がりがいいものを長さを揃えて使います。
最後は地道にサンドペーパーで削ってきれいにします。
この作業が12個分なので地味に大変でした・・・
埋木錐を活用してダボを作って制作したサイドテーブルの作り方を下の記事で紹介しています。
電動サンダーで材料を研磨して仕上げる
側面はこのように、すのこと端材、クランプを利用して立ててやるとやりやすいです。
トリマーの刃の跡なども残らないようにきれいに研磨します。
次に表面と裏面も仕上げていきます。
この時用使用しているサンドペーパーは180番です。
木材では粗目と仕上げの中間ぐらいの細かさになります。
トリマーで丸面に面取り
次に角を面取りします。
面取りするにもトリマーを使用します。
今回は丸面にします。
丸みは3Rで、比較的丸面の中では小さい面になります。
丸面は他にも4.5Rや6Rなどいろいろな大きさの面があるので好みに合わせビットを揃えるといいと思います。
面取り後がこんな感じです。
目立たないぐらいの丸みを付けれるのが3Rの特徴です。
コマを瞬間接着剤で取り付ける
コマを瞬間接着剤で取り付けます。
このような衝撃や重さがかからない場所の取り付けはボンドより瞬間接着剤の方が早く付くのでおススメです。
ワトコオイルで塗装をする
それではワトコオイルで塗装をしていきます。
ワトコオイルはナチュラル色を使用します。
つまりクリアです。
塗装の手順としては、
- 1度目の塗装する
- 20分ほど塗料が浸透するのを待つ
- 余分な塗料を拭き取る
- 1日置く
- 320番のサンドペーパーで仕上げる
- 2回目の塗装
- 浸透待ち
- 拭き取り
この手順でやりました。
塗装が完成したのがこちらです。
もう一度塗装前のウォールナットを見て比べてほしいのですが、黒い色合いが強くなりめちゃめちゃかっこよくなっています。
針の金具を付ける
針の金具を付けていきます。
軸となる部分を写真のように金具で締めます。
長針と短針を付けていきます。
針の金具を付けてほぼこれで完成です。
後は壁掛けの金具を少し加工をしていきます。
もともと付いていた壁掛けの金具を再利用して使用する
これがもともとの時計に付いていた壁掛け用の金具ですが、以前の時計に比べて今回のウォールナットの時計は厚みが増したので金具のサイズが合いません。
なので少し加工をしていきます。
作業台の端に金具をビスで固定をします。
ディスクグラインダーを使用して余計な部分を切り落とします。
このディスクグラインダーはアマゾン限定の商品で格安の工具ですが結構使えます。
鉄鋼用の切断砥石を装着しました。
室内で危ないと思いながらも火花を出して切っています・・・
次に鉄鋼用のビットで穴を開けていきます。
一度に開けたい穴の大きさまで開けずに何度かに分けて少しずつ大きくしていきます。
開けた穴を利用してビスで金具を時計に固定します。
こんな感じに壁掛け用の金具を付けることができました。
ウォールナットの丸型壁掛け時計の完成
再利用した針が少し短いですが、まあいいとします。
丸型でシンプルな作りですが、ウォールナットの色合いや木目が活かされたいい感じの時計ができたかなと思います。
時計をリビングに取り付ける
さっそくリビングのテレビ上に取り付けようと思います。
ちなみにここのテレビの付いている壁はいつかDIYでタイルか杉の板張りを張りたいと思っています。
いつかここのDIYを動画や記事にしたいですね。
時計を付けたらこんな感じです。
テレビボードや床の無垢フローリングもウォールナットなので合わないわけがありません。
以前使用したリビングテーブルもいい感じに使ってます。
というわけで今回はウォールナットで丸型の壁掛け時計を作りました。
ホームセンターに売っている木材でもいい感じの時計を作ることができると思うので、ぜひトリマーを活用してDIYに活かしてみてください。
この記事を動画で見たいという方は下から見ることができます。
今後も動画、記事共に更新していくのでチャンネル登録もよろしくお願いします。