自宅の門柱をDIYで制作する記事もこれで3記事目となります。
そして今回ついに年末年始で制作した門柱を組み立てから完成まで紹介していきます。
以前の記事をまだ見ていない方は下から先に見ていただくことをオススメします。
今回の完成まで書いていくということですが、ポイントはこちらになります。
- 組み立てていく手順を参考にしてほしい
- 柱をボルトとビスで固定するタイミングが大切
- 板張りを正確な間隔で張っている方法がタメになる
- 門柱に付けるポストとライトを紹介
というわけで今回の記事は「自宅で木製の門柱を制作する」に関して全3記事にの中の最後の完成編になります。
ぜひ門柱を作るよう思っている方、DIY好きな方は参考にしてみてください。
門柱作りに関しての内容を1つの記事にまとめました。
一通りまずは全体の流れを知りたいという方は下の記事を見てみることをオススメします。
改めて門柱の制作図の紹介
毎度門柱の記事の最初に載せていますが、今回も一応制作図を載せておきます。
前回で木材の加工は終わっているので、
今回の記事では板と板の隙間を均等に5mmを取るやり方とかが参考になるかなと思います。
沓石(くついし)に柱材を立てる
上の写真は事前に沓石をセメントで固めた状態です。
この沓石の施工は前々回に紹介しているので、詳しくは下のリンクから確認してみてください。
今回はこの状態からスタートして前回の加工した部材を組み立てていきます。
沓石にコーキングを塗る
まず最初に沓石にコーキングを塗ります。
これは沓石と柱材との隙間になるべく雨水が入らないようにした方がいいかなと考えたからです。
実際にこれが意味があるのかはよくわかりません。
もしかしたら意味がないかもしれません……
沓石に柱材を差し込む
コーキングを塗ったらさっそく柱材を差し込みます。
柱を差し込んでもまだボルトとビスは打たないようにします。
なぜならこのままだと柱が歪んで固定されてしまうかもしれないので、板材を使用して傾きをあわせてから固定をします。
とりあえず2本差し込んだ状況です。
ホゾでとりあえず立っているだけですね。
柱材の1番上と下に仮で板材を張る
柱がまだ仮で立てているだけなので、次に板材を仮で張って柱材の歪みを合わせます。
今回の門柱は板材と端と柱の端がぴったり揃うような作りなので、1番上と下の板を先に柱材に合わせて仮止めします。
柱材の上と下の2カ所で端を揃えることで柱の歪みを合わせることができるということになります。
柱材の歪みを合わせたら柱材はボルトとビスで固定しましょう。
板材を張り進める前に側材を先に取り付ける
上の下に板材を張って柱材をボルトとビスで固定をしたのでこのまま板材を張り進めたいところですが、その前に側板を先に取り付けておきます。
なぜなら、門柱の後ろのスペースが狭いので板材を全て貼ってしまうと側板が取り付けにくくなってしまうからです。
そして、この側板は塗装をしたこともあって非常に反っていました。
なので、ビスを多めに打ち込んで強引に柱材に取り付けました。
やり方としてはクランプを使用して力づくで柱と側材をくっ付けてから写真のようにビスを打って固定をしました。
また、側板を固定したらビスの穴に塗料を再度塗っておきました。
このようなビス穴から雨水が浸透して木材が腐食してしまうので、その対策ということです。
側板と柱材がぴったり付きました
側板が上手く柱材と取り付けることができました。
長さもぴったり合いました。
門柱の柱に板材を張っていく
どの順で板を張っていくか事前に決める
板材を張っていくにあたって、板材を適当な順番で張るのではなく、板材を一度並べてみてどの順番で張っていくかを事前に決めておいた方がいいです。
板材には木目がきれいなものや、節の有無があります。
なので門柱の上の方の人目につきやすり高さにはきれいな板材を使用して、ポストで隠れるところやポスト下には節があり木目があまり良くないものを張るようにします。
ただし、これの良い悪いをきっちり分けて張ってしまうと不自然な並びにもなってしまうので、なんとなくばらつかせるような順にすることも考えながら張る順番を決めます。
板と板の隙間を均等に張っていく
今回制作している門柱に張っている、板材と板材の間は5㎜の隙間を取っています。
この5㎜の隙間が均等でないと少しづく左右でズレが出てきて上から張っていき最後の下の板が斜めになっているなんてこともありえます。
では、どのように正確に5㎜の隙間を作って板を張っていくのが良いと思いますか?
それは、5㎜にカットした当て板を作っておくのです。
左右の両方に挟み込むので2つ以上当て板を準備しておきましょう。
この当て板を挟んで板を張っていくことで正確に5㎜の隙間を作ることができます。
参考に下の写真を参考にしてください。
この切れ端のような材が5㎜でカットした当て材なので、この当て材を挟んでいるということです。
正確にカットした当て板を準備して挟みながら板を張ることで、正確な隙間を作って板を張っていくことができます。
そして、当て材を挟みながら上から順に張ってる状態です。
斜めになることもなく均等な隙間を作って板を張り進めているのが分かると思います。
ここで均等な隙間を出すのに間違った方法としては「板を張ってメジャーで5㎜測って印を付けて次の板を張るの」この繰り返しの作業です。
これでは、メジャーで測った時の誤差、印を付ける誤差、印に合わせて板を張る誤差と細かい誤差が重なって正確性に大きく掛けます。
しかも、毎回メジャーで測って印を書いては非常に大変です。
簡単に正確に隙間を作るのにはやはり当て材を準備するのが一番となります。
メジャーで測って印して、板を張っていくのは精度が悪いので絶対にダメなやり方!!
必ず当て材を作りましょう。
板張り完了
こちらの写真が門柱の板張りが終わった状態です。
正確に柱材をカットして、板張りを均等な隙間を取って張っていったので、制作図通りに板が張れています。
沓石と一番下の板の下側も5㎜空かす計算だったのですが、ズレが大きいとここが合わないと思っていましたが、いい感じに板の間隔が仕上がっているのが分かります。
上部の部材を取り付ける
板張りが終わったら、一番上の載せる部材を付けていきます。
ここは雨水が載るところなのであまりビスなどは打ちたくなかったのですが、どうしても上からしかビスを打てなかったので仕方なしに上からビス止めしました。
ただ、ビスを打っただけだと、このビス穴に雨水がたまって腐りやすそうで見栄えが悪いので木ダボでにビス穴を埋めることにしました。
ビス穴をダボで塞ぐ
穴に木ダボを打ち込んで塗料をタッチアップして塗っておきました。
これで、木ダボを付けないよりは腐りにくくなって見栄えもいいかと思います。
加工時にやった面取りの効果
それと、前回の木材加工編の時の内容で各部材の角を面取りしておくと紹介しましたが、上の写真が、門柱の一番上の部材と板張り部分のアップした写真です。
よく見ると角が面取りしているのが分かると思います。
このおかげで手で触った時にバリが手に刺さるなどの心配を減るのでこのような木材で何か作る時は必ず面取りはやった方がいいです。
鉋の紹介、鉋の使い方をDIY初心者向けの記事一覧になります。
ぜひ参考にしてみてください。
ポストと照明を取り付ける
ポスト取り付け
板張りした板に直接ポストを付けました。
このポストはネットで購入したものになります。
簡単にビスで付けることができて鍵付きで価格も高すぎないので購入しやすいポストです。
ランタン風ソーラー式の壁掛けライト
こちらが門柱に取り付けたライトになります。
ちょっとアンティーク調でランタンのようなタイプの壁掛けの照明となっています。
我が家は門柱まで電源を持っていっていないので、ソーラー式の外部用のライトを探しましたが、この商品ぐらいしかいい感じのライトがなかったのでむしろこれしか選べなかった感じです……
シェードの下です。
この電球もセットで付いてくるので別で揃える必要はありませんでした。
固定は非常に簡単でビス1本を打ち込んで引っ掛けるだけです。
なので上にライトを上げれば簡単に取れます。
わざわざ盗む人はいないと思いますが、簡単に持っていくことが可能です……
ついに自宅の門柱が完成
というわけで、門柱に付ける商品も取付完了しひとまず門柱が完成ということになります。
表札を付けようかと思っていますが特に今のところ具体的な案もなく付けていません。
今時は表札がないお家もあるみたいですし。
ちなみに、この門柱はホゾとボルト、ビスで沓石と柱が固定されていますが、手前に傾く分には強いのですが、奥に押すとどうしても構造上弱くなってしまいます。
なので、仕方なく後ろを補強することににしました。
もう、一度完成した時点で完全に達成感と共に気持ちが切れたため、後ろの補強はかなり手抜きとなっています。
一応作りを解説すると、杭のように木材が土に打ち込まれており、その木杭と門柱を繋いだだけです。
これでぐらつきはかなり減りました。
ここまで頑張ったのに最後の最後で詰めが甘いのは私の悪いところというのは自分でも知っています。
ですが、これで完全に自宅用の木製の門柱が完成ということになります。
自宅の木製の門柱をDIYで制作する:まとめ
ここまで記事を見ていただきありがとうございます。
今回の門柱に関しての記事は全3記事で解説をしてかなり長編となってしまいましたが、結構具体的に書いたつもりなので、少しでも読んでくれた人に何かヒントになってくれればと思います。
今回の門柱制作を簡単にまとめるとこんな感じでした。
- 材料費1万円、制作時間2~3日
- 木材は柔らかい杉材
- デザインはルームクリップで探した
- 作り方は完全オリジナル
- 木材加工は木工職人として本気で加工
今回は門柱でしたが、それ以外にもいろんな作品を作っているので下の記事で一覧が見るので一緒に見てみてください。