こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。
今回はDIYで私が木製の門柱を制作した時のことをまとめていきたいと思います。
我が家の外構は物置と土間と砂利だけを外構業者にやってもらい、それ以外は何もされていません。
なので、全て自分でやっていきます。
物置の整地すら自分たちでやりました。
そんな我が家ですが、外構がほとんどが手付かずなのでもちろん門柱もまだありません。
というわけで今回はとりあえず門柱をDIYで制作した内容です。
各制作工程をより詳しく3記事に分けて書いているので、より深く作り方を知りたいという方は下の記事を読んでみてください。
この記事では上の3記事を簡潔にまとめた記事となっています。
門柱デザインを決める
出典:ルームスポット
まずはデザインを決めるにあたっていろんなSNS系のアプリを使って調べました。
私が家づくりやDIYのデザインを参考にするときにに使用するアプリは、主に「ルームクリップ」と「ピンタレスト」です。
この2つのアプリはたくさんのデザインや案を素早く一気に見ることができて、かつ気に入ったのは保存してすぐに見返すことができるのでオススメです。
そして、今回門柱を制作するにあたって私の参考にしたデザインのポイントはこちら
- 横に張っている板張りを参考にする
- ポストと照明の取り入れ方を参考にする
- 板を張った周りをどのように囲っているか参考にする
なので、上の2枚と次の2枚の合計4枚が何となく参考になるなと思いました。
この4枚をもとに門柱のデザインを決めていきます。
出典:ルームスポット
門柱の制作図を作成する
制作する門柱はここの玄関前のスペースに作ります。
高さを決めるにあたって気を付けなければいけないのが、上部にある窓です。
窓の開閉に支障がないようにしなければいけないので、窓よりは低く制作をします。
地面から窓までがだいたい150㎝なので、これより低い門柱を制作するようにします。
そして作成した製作図がこちらです。
板と板の隙間は奥が見えにくくしたかったので5mmにしています。
そして、門柱は窓に当たらないように1500mmより低くするので、1500mmで板と板の隙間を5mmだと何枚張れるかを計算しました。
計算したところ15枚がちょうどよい枚数で門柱の高さになることが分かりました。
門柱を制作するのに掛かった費用はたった約1万円
門柱を制作するにあたって材料は基本的にはホームセンターで購入しました。
一部100円ショップで揃えられるものは100均で購入しました。
なので、特に専門店などで揃えることもなく簡単に誰でも揃えることができる材料で制作しています。
そして今回制作するにあたって掛かった費用は1万円だけです。
正確には少し1万円超えています……
それでも、業者に門柱をお願いするよりかなり格安で作れるので参考にしてみてください。
門柱用の材料:木材関係 5156円
杉材 貫 15×90×1820 | 10枚 | ¥2,400 |
杉材 角材 75×75×3000 | 1本 | ¥1,380 |
杉材 間柱 30×105×3000 | 2本 | ¥1,216 |
カット工賃 | 合計 | ¥160 |
門柱は全て杉材で制作しました。
カット工賃は、自分の車に3mの長さの材料は入らないのでホームセンターで材料を半分に切ってもらいました。
ホームセンターの材料は節があったり反りがあったりと、ひとつひとつにばらつきが非常に大きいです。
なので、なるべくいい材料を自分で見極めて選ぶ必要があります。
そのためにも以前にホームセンターで材料を選ぶポイントをまとめた記事があるので、一緒に見ていただことをオススメします。
門柱用の材料:基礎部分 1714円
羽子板付き沓石(沓石) | 2個 | ¥1,216 |
インスタントセメント | 1袋 | ¥498 |
基礎とは門柱と地面と接する部分にあるコンクリです。
その基礎用の沓石(くついし)と固定するためのセメントを購入しました。
このインスタントセメントは水を加えるだけで使える手軽に使用できるセメントになります。
門柱用の材料:それ以外の材料 3944円
外部用木ビス32mm | 1箱 | ¥408 |
六角ボルト50mm | 2本 | ¥172 |
角座金 | 2枚 | ¥36 |
キシラデコール ピニー | 0.7ℓ 1缶 | ¥2,880 |
変成シリコン | 1本 | ¥448 |
外部用の木ビスは貫板を止めるために購入しました。
六角ボルトは沓石の羽子板部分と木材への固定のために使います。
その羽子板と六角ボルトの噛み合わせに角座金を入れるようにしました。
変性シリコンは柱材と沓石の間に打っておき水の侵入をなるべく防ぐために使用します。
全て詳しくは作業工程の中で解説していくので安心してください。
門柱用の材料:100均で揃えた物 400円
- ペイントローラー
- ハケ
- 塗料の受け皿
- セメント用コテ
この4点は100均で揃えることができました。
100円だとハケなど使い捨てでもいいので後処理の手間いらずになります。
門柱の制作手順 1.基礎部分の据え付け
1−1 沓石(くついし)の大きさに合わせて穴を掘る
まずは設置する位置を決めて、沓石を設置する場所に穴を掘ります。
掘る深さは沓石の頭が土から少し高くなるぐらいにしたいのと掘った後に砂利を敷いて沓石の下を固めるので沓石の高さの4,5cm深くなるぐらいまで掘ります。
また、掘る広さは沓石の周りにセメントを入れて固める予定なので沓石より1回り大きく掘っておきます。
1−2 沓石の下に砂利を敷き沈まないように転圧する
ある程度掘ったら家の周りに敷いてある砂利を拾って穴の底に敷いて締め固めます。
ここを疎かにすると、後々門柱が完成した後に沓石がしずんでしまいます。
地面を締め固めるのには上の写真のような手作りの転圧機を使って締め固めました。
これは以前物置を買った際に自分で物置したの地面を整地した時に作った転圧機になります。
整地をやった時の話は今回の沓石の据え付けの参考にもなると思うので一緒に見ていただくのををオススメします。
1-3 沓石が水平か水平機を当てて確認をする
ある程度沓石の下を締め固めたら、沓石を2カ所とも設置してみて2つの水平を確認します。
次に沓石1つ1つの水平を確認していきます。
この水平がしっかり調整できていないと、後々沓石の上に柱材を立てたときに真っ直ぐ立たずに傾いてしまいます。
沓石の高さの微調整にはゴムハンマーを使用します。
このゴムハンマーを使用して、沓石の高くなっている部分を沓石の上から叩いて低くします。
通常の金槌を使用すると、沓石が欠けてしまいます。
もし、ゴムハンマーがない場合は金槌と沓石の間に当て木をして叩くといいでしょう。
沓石が低い場合はゴムハンマーの柄の部分で底を押し込むように砂利を叩きます。
1-4 最後にセメントで沓石を固める
沓石の調整が終わったら、インスタントセメントを使用して沓石を固めていきます。
インスタントセメントをバケツに移して水を適当に入れて練っていきます。
セメントを沓石の周りに入れ終わった後は100均で購入したコテで表面を整えるます。
後々モルタルは土を被せて見えなくなるので、特にきれいにヘラで整える必要はありません。
1-5 基礎となる沓石の据え付けが完了
こちらが完成した沓石の施工状態になります。
このまま1日ぐらい置いておけばある程度固まって次の工程に進むことができます。
門柱の制作手順 2.木材の加工をする
2-1 柱材のホゾ加工をする
このホゾ加工をすることで沓石の真ん中の穴にホゾが入って安定して倒れにくくなります。
ホゾの加工をするためにまず、沓石に付いている羽子板部分の金属から穴までの寸法と、実際の穴の広さをはかります。
測った幅に合わせて、柱材に墨を付けていきます。
墨付けに使用している道具は直尺と毛引きになります。
墨付けが終わった状態です。
柱材を実際に墨に合わせて加工をしていきます。
丸ノコの刃の深さを墨に合わせて、上の写真のように何度もノコ目を入れていきます。
写真のようにノミでノコ目の残りを削り落とします。
順々に加工していってこちらが4面加工を終えた状態になります。
この門柱の基礎部分に使用する沓石ですが、穴を再度よく見ていただきたいのですが、よく見ると穴の奥の方が狭くなっています。
そこで、沓石の穴に合わせてホゾを鉋で斜めに削っていきます。
何度か合わせながらホゾを合わせることができると、上の写真のように沓石と柱材がピッタリハマります。
最後に柱材を沓石に差し込んだ時に、沓石の羽子板の金具に合わせてボルトと、ビスを打つ部分に下穴を開けておきます。
2-2 柱材の反りを直す
柱材を最後に反りを鉋で直していきます。
正直ここまでやる必要はないと思います。
今回の門柱は柱材の側面に側板と正面に板材を張る2面しか精度が求められません。
残りの2面は門柱の裏で見えることもないし、他の部材を付けることもないので反りを直す必要がありません。
もし、鉋に興味があって実際に使用したいという方は、下の鉋の記事を見て参考にしてみてください。
初心者向けの鉋の解説や使い方に関して書いています。
2-3 正面に貼っていく板材の加工をする
門柱の正面に張っていく板材を加工していきます。
まず節や木目を見て、表裏を決めます。
次に長さを900㎜に切っていきます。
この時片側だけでなく両側を切って小口部分をきれいな状態にします。
上の写真のように大きな節などにウッドパテを詰めて補修をしました。
この方が見栄えの悪くなる節を少しでも良く見せることができるのと、抜け節など抜けてしまった部分を埋めることができるのでしっかりパテ埋めをしました。
パテははみ出ても後々電動サンダーで表面を削るので問題ありません。
ウッドパテの使い方は下の記事で紹介しているので詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてみてください。
組み立て時に板材は柱材にビスで打ち付けますが、ビスを打ちこむ時は下穴を事前に開けておく必要となります。
そして、ビスの位置がバラバラだと非常に目立ちます。
見た目が悪くなってしまうのできれいに並んだ状態でビスが打たれているのが理想です。
なので、どの板材にも同じ位置に開けられるように治具(じぐ)というガイドとなる道具を作って下穴を開けました。
治具を使用すれば毎回同じ位置に下穴を開けることができます。
下穴を開けたら、最終的に上の写真のようにビス頭がきれいに埋め込まれるように少しだけ削るような加工をします。
この加工をするには上のような皿取錐
この皿取錐を使用すれば、木材の下穴を開ける時にビスの皿部分を考慮した穴を開けることができるので、ビスを打ちこむ部分をきれいに仕上げることができます。
皿取り錐に関して詳しい使い方は下の記事で確認してみてください。
2-4 材料全ての角を面取りする
最後により仕上がりを良くするために加工をしていきます。
まず、各部材の角を鉋で面取りをしていきます。
面取りをすることで、角のバリなどがなくなり、触った時もより安全になります。
2-5 各部材をサンダー掛けして木材加工が終了
最後にここまで加工した材料すべての表面の整えるためにサンダー掛けをしていきます。
そして、今回もボッシュのランダムサンダー
ヤスリの番手は180番にしました。
下の記事は私の実際に使用している集塵機能に優れたボッシュのランダムサンダーを紹介した記事です。
室内などで使用するときに集塵機能は非常に助かります。
参考にしてみてください。
ボッシュのランダムサンダーの半額で購入できて高性能なランダムサンダーも紹介しています。
門柱の制作手順 3.加工した木材を塗装する
加工した木材に塗装をしていきます。
塗装するのは門柱が外部なので防虫、防腐、防カビ効果を得るためもあります。
今回使用している木材は杉材で非常に柔らかく脆くなりやすい材料を選んでいます。
脆くなりやすい木材の為、その分塗料で腐りにくくします。
3-1 今回使用した塗料「キシラデコール」
今回使用した塗料はキシラデコール
キシラデコールは屋外用の油性塗料で45年以上の販売実績がある信頼できる塗料です。
また色はピニー色という茶色と黄色の間ぐらいの色で、明るめの色になります
3-2 塗装は入念に2度塗り
キシラデコールは2~3回は重ね塗りをする必要があります。
回数を重ねることによって浸透させてより、防腐・防カビ・防虫効果を発揮します。
今回は3回は面倒なので2回塗りをしました。
門柱の制作手順 4.門柱の組み立て作業
ここからやっと外に出て加工した木材を組み立てていきます。
4-1沓石(くついし)に柱材を立てる
まず最初に沓石にコーキングを塗ります。
これは沓石と柱材との隙間になるべく雨水が入らないようにした方がいいかなと考えたからです。
実際にこれが意味があるのかはよくわかりません。
コーキングを塗ったら柱材を差し込みます。
柱を差し込んでもまだボルトとビスは打たないようにします。
なぜなら板材を張って歪みを確認してから柱材を固定するためです。
4-2 柱材の1番上と下に仮で板材を張る
板材を上と下2枚だけ仮で張って柱材の歪みを合わせます。
柱材の歪みを合わせたらまだ止めていなかった柱材と沓石をボルトとビスで固定します。
4-3 板材を張り進める前に側材を先に取り付ける
正面の板を張り進める前に側面の部材を先に取り付けます。
なぜなら、門柱の後ろのスペースが狭いので板材を全て貼ってしまうと側板が取り付けにくくなってしまうからです。
側板は塗装をしたこともあって非常に反っていました。
なので、ビスを多めに打ち込んで強引に柱材に取り付けました。
4-4 板材を張っていく
板材を張っていくにあたって、板材を適当な順番で張るのではなく、板材を一度並べてみてどの順番で張っていくかを事前に決めておいた方がいいです。
上の方の人目につきやすり高さには、きれいな板材を使用して、反対にポストなどで隠れるところやポスト下には節があり木目があまり良くないものを張るようにします。
板と板の空きは5mmです。
5mmを正確に取るには写真のような当て板を使います。
張っていくときにこの当て板を挟んで、どの場所でも正確に5mmの空きを取れるようにします。
4-5 上部の部材を取り付ける
板張りが終わったら、一番上の載せる部材を付けていきます。
ここは雨水が載るところなのであまりビスなどは打ちたくなかったのですが、どうしても上からしかビスを打てなかったので仕方なしに上からビス止めしました。
ただ、ビスを打っただけだと、このビス穴に雨水がたまって腐りやすそうで見栄えが悪いので木ダボでにビス穴を埋めることにしました。
木ダボを入れた後は再度塗料を塗っておきました。
門柱の制作手順 5.ポストと照明の取り付け
板張りした板に直接ポストを付けました。
このポストはネットで購入したものになります。
簡単にビスで付けることができて鍵付きで価格も高すぎないので購入しやすいポストです。
こちらが門柱に取り付けたライトになります。
ちょっとアンティーク調でランタンのようなタイプの壁掛けの照明となっています。
この照明はソーラー式となっているので電源不要になります。
固定は非常に簡単でビス1本を打ち込んで引っ掛けるだけです。
自宅の門柱が完成
とりあえずこれで門柱の完成となります。
予定通り窓に当たることもなく、幅もちょうどいいサイズになっています。
もともとはこのような写真を参考にして制作しましたが、いかがでしょうか?
私としては結構いい出来だと思っています。
自宅の木製の門柱をDIYで制作する:まとめ
今回の門柱制作を簡単にまとめるとこんな感じでした。
- 材料費1万円、制作時間2~3日
- 木材は柔らかい杉材
- デザインはルームクリップで探した
- 作り方は完全オリジナル
- 木材加工は木工職人として本気で加工
今回は門柱でしたが、それ以外にもいろんな作品を作っているので下の記事で一覧が見るので一緒に見てみてください。
更に詳しく門柱作りに関して知りたいという方は各作業別の記事があるので、下から見てみてください。