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自作の丸ノコ定規の作り方と使い方|DIY熱中マガジン#2

自作の丸ノコ定規の作り方と使い方|DIY熱中マガジン#2

DIY熱中マガジン#2になります。

前回の#1は「L型金物の取り付け方」に関して深掘りしました。
よろしければこちらもご覧ください。

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さて、今回の#2はインスタで投稿した「自作の丸ノコ定規」がテーマです。
自作の丸ノコ定規と言っても作りはかなり簡単で、誰でも作ることができる定規です。

まだ見ていない方が一度インスタの投稿を見てから読み進めることをオススメします。

丸ノコ定規に関しては「作り方」と「使い方」2回に分けて投稿しましたが、まだまだ伝えたい、伝えるべき内容があるのでDIY熱中マガジンでしっかりとお伝えしていきます。

 

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ブログでは、普段のDIYの作業風景をまとめているので、よろしければ読んでみてください。

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自作丸ノコガイドを作るメリット

自作の丸ノコガイドと言っても、
「そもそも何で自作で作る必要があるの?」
と言う疑問を持っている方もいると思うので、ここらへんからしっかり解説します。
(市販のとは違う使いやすさがあるんで)

 

切りたい位置と定規を合わせて切ることができる

一般的な市販の丸ノコ定規って上の写真のように丸ノコのベース(材料と接する底の平らな金属のこと)に定規を当てて使用します。

ですが、この状態だと切りたい位置に定規を置くわけではないので切りたい位置を合わせるが少し難しいんです。

 

それに比べて自作の丸ノコ定規だと、切りたい位置と定規の位置がピッタリ一致します。

これだと、切りたい位置に定規を置けば簡単にズレなく切ることができると言うわけです

 

市販の丸ノコ定規より安く作れる

今回作る丸ノコ定規はシナ合板やMDFといった合板があれば簡単に作れます。

使う材料は合板だけなので制作する費用が抑えられます。

 

仮に、今回作ったサイズは1mだったので、市販の定規を調べたところこのような商品が売っていました。

こちらは使い勝手が今回のとは多少違いますが、とてもDIYのために買う気にならない値段とサイズ感です。
(家に置いたら邪魔だよね)
(ギター持ってるのと変わらなくない)

 

これを買うなら自分で作ってしまえと言うことです。

 

好きな長さで作れる

もちろん自作なので自分で作りたいサイズ感にすることができます。

たとえば、サブロク合板(182cm×91cmの合板)を縦に切る定規が欲しいと思えば、182cmの定規を作ればいいですね。

小回りが聞くように30cmや60cmなどいろんなサイズの定規を作っておくのも使い勝手が上がって便利です。

 

ちなみに、ガイド定規という材料の端に合わせて切る定規も丸ノコにはありますが、これは精度がいまいちなので基本的に僕は使用していません。

↓こんなやつのこと

このようなメリットから、自作の丸ノコ定規を作っておくといい、というのがわかったと思います。

それではここからは作り方と、使い方の深掘りです。

 

自作丸ノコ定規の材料

自作の丸ノコ定規の材料は主に合板だけです。

使用する合板はシナ合板かMDFが適しています。

これは切り口がきれいだとが切りたい位置に合わせやすく、精度も良いという点でシナ合板とMDFを選んでいます。
(OSB合板などはふさわしくありません)

 

最適な合板の厚みは4mm

インスタからいただいた質問で、
「使用する合板は何mmが良いのか」
という質問がありました。

僕の考えでは4mmをオススメしています。
まず、4mm以下だと強度の面で不安が出てきます。

 

厚い方が良いのでは、という意見がありそうですが、
これは間違いです。



丸ノコ定規が厚いと主に下記の3つのデメリットがあります。
①重い
②材料費が掛かる
③刃を多く出さなければならない

 

1つ目の重いですが、基本的に材料は厚みがある方が当然ですが重くなります。

なので長い丸ノコ定規を作るときは、厚い材料を使用してしまうとそれなりの重さになってしまうので、作業性を考えるとなるべく軽い材料で制作するのが良いということ。

 

2つ目の材料費がかかると言うことですが、合板は薄い方が値段が安いですし、厚いほど高くなります。

自作の丸ノコ定規を安く作ろうと思っている方は、わざわざ厚みを出して材料費を高くする必要はないですよね。

3つ目は、自作の丸ノコ定規は「切る材料の厚さ+丸ノコ定規厚さ」で丸ノコの刃を出さなければいけません。

なので丸ノコ定規が厚いほど丸ノコの刃を多く出さなければいけないと言うこと。

定規が厚くなるほど定規を使って切ることができる材料の厚みがなくなってしまいます。

 

シナ合板とMDFどちらがいい?

材料はシナ合板かMDFが切り口がきれいで良いとご説明しましたが、
この2種類あえて選ぶならどちらがいいのか、

選ぶなら「シナ合板」をオススメします。



これはMDFの欠点から説明するとします。

MDFは性質上湿気を多く吸収してしまいます。

 

湿気を吸うと4mm程度のMDFなら簡単に反ったり、狂いが出てしまいます。

反ってしまうと、丸ノコ定規で切りたい位置を合わせるのが難しくなるし、狂いが出ると切る精度に影響が出てしまいます。

 

なのでどちらかというとシナ合板の方が狂いが少なく安定した材料として使用することができます。

 

丸ノコ定規の寸法

次に、丸ノコ定規の寸法に関してですが、インスタでは上のようなサイズで制作したとご説明しました。

長さに関しては先ほど説明した通り、合板を切る長さに合わせればいいので、ここでは上板と下板の幅に関して詳しく解説します。

 

丸ノコ定規の上板

上板は丸ノコの下部と接する時に使用するガイドとしての役目があります。

10cm以下でも作ることはできますが、 幅が狭いと狭いほど反りが出てしまい直線に切る精度が落ちてしまいます。

ですので、ある程度反らずに使える幅として、今回は10cmとしました。

 

とはいっても6,7cmでもほとんど問題なく作ることはできるのでここらへんの細かいことは自作なので、ご自分の判断で決めるといいと思います。

 

丸ノコ定規の下板

下板は上板よりサイズをよく考えたほうがいいです。

まず、上板と丸ノコの端が当たることでガイドとなりますが、上板の端から丸ノコの刃までは下板がなければいけません。

 

大体の丸ノコが端から刃までの距離が9cmなので上板と刃までは9cm以上確保する必要があります。
(最後に丸ノコで切って刃と下板を揃えるため、最初は伸ばす必要がある。)

 

そして、丸ノコ定規の左半分ですが、ここは広いのと、狭いのでそれぞれメリットデメリットがあるので紹介します。

 

まず、左半分が広く取られていると、クランプなどでの丸ノコ定規を固定しやすくなります。

丸ノコ定規を使って切るときは安定した作業環境でやるためにも、クランプでの固定がほぼ必須と言えます。

なので、左半分が広いとクランプで固定できる範囲が広くなり固定がしやすいというメリットがあります。

ただし、広すぎると小回りが効かず使いにくくもなってしまいます。

 

反対に左半分が狭いとコンパクトになり使いやすく、幅の狭い材料でも固定がしやすいというメリットがあります。

ですが、狭すぎると、丸ノコのモーター部分とクランプが干渉してしまう可能性が出てきます。

切っている途中丸ノコが進まなくなりあれ?
と思ったら「クランプに当たっていた」は自作丸ノコガイドのあるあるです。

 

そう考えるとモーターが干渉しない程度のサイズ感が使いやすいかなと僕は思っています。

 

作り方①:合板をカットする

自作の丸ノコ定規は作る工程自体は大して難しくないので、サクッと行きます。

丸ノコ定規は真っ直ぐ精度良く切れる定規でなければいけません。

ですので、定規の材料自体が曲がっていては絶対にダメです。

 

だからこそ、ホームセンターで真っ直ぐにカットしてもらいましょう。

ホームセンターはパネルソーという機械があり、高精度に真っ直ぐ木材を切ることができるので、ぜひ利用しましょう。

ちなみに上の写真は自分の職場のパネルソーです。
もちろん僕は無料で使えます!

 

作り方②上板を貼る位置を出す

ここは先ほどお伝えしたとおり、丸ノコの端から刃までが9cmなのでそれ以上を確保して印しをしておきましょう。

後々丸ノコで切るのでここはざっくりでも大丈夫です。

 

作り方③上板を貼る

上板を下板に貼る方法に関して少し補足します。

固定するのに使用するのは木工用ボンドが一番適しています。



ですが、木工用ボンドをこの大きなサイズの定規にしっかりと貼り付けようとすると、かなりのクランプが必要となります。

 

そこでオススメアイテムなのが「両面テープ」です。

両面テープを使えば、クランプを多く持っていなくても、木工用ボンドが乾くまでは両面テープが上板と下板を接着してくれます。

両面テープは木工用ボンドの硬化までの仮止めに適しているということ。

このテクニックはいろんな場面で使えるのでぜひ覚えておきましょう。

丸ノコ定規の固定のコツ

ここからは作り方でなく使い方のノウハウになります。

 

インスタでは丸ノコ定規はクランプでしっかり固定してくださいと説明しています。

ですが、合板のサイズによってはなかなか固定がしにくい時もあります。



そんな時を想定した丸ノコ定規のカスタマイズ法をお伝えします。

それがこちらです。

これは今回作ったのとは違う定規なんですが、こちらは定規の裏に滑り止めとしてサンドペーパーを貼っているんです。



通常の合板のままだとクランプでの固定なしでは、簡単に滑ってしまいますが、サンドペーパーを貼ると滑り止め代わりとなり、クランプなしでもある程度なら使用することができるようになります。

ただし、「ある程度」です。
力を入れすぎたら動いてしまうので、サイズ感が合わない時の最終手段だと思っていただければと思います。

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ちなみに、過去に全く参考にならない、こだわりすぎで作り方がクソ無駄の多い初代丸ノコ定規はブログで作り方を公開しているので、参考になりませんがご興味がある方は覗いてみてください。

また、TouTubeでも作業風景公開しているのでこちらもよければ覗いてみてください。
何度も言いますが、参考にはなりません!

カットするときの刃の位置を気を付ける

この内容はインスタでは説明が複雑すぎるので一切触れなかったのですが、それなりに大切なポイントなのでDIY熱中マガジンだからこそ説明します。

 

丸ノコ定規を使用するときは印しをして、そこに定規を合わせてカットします。

ですが、切りたい寸法の材料を丸ノコ定規の反対側つまり右側においてしまうと切りたい寸法より-1.5mm短く切れてしまいます。

「これ言っている意味わかります?」

 

上の写真は丸ノコ定規を使用して丸ノコで木材をカットしているときの状態です。

 

左のガイドから隙間があいて右の材料があると思います。

これは、丸ノコに付いている刃物の通り道で、丸ノコの刃物は1.5mmなので1.5mmの幅で材料を切っているからこのようになっているんですね。

たとえば30cmに合板をカットしたいと思ったら、30cmに切る材料を丸ノコ定規の下に敷くように置かなければいけないということです。

切って余る材料が右側ということになります。

 

これを忘れるとうっかり1.5mm短くなってしまうので気をつけましょう。

ということは、右側でどうしても切りたいというのであれば、
「切りたい寸法+1.5mm」の位置で印しを出せば上手くいくということです。

結構大切なポイントなので覚えておきましょう。

 

まとめ

今回はDIY熱中マガジン#2として「自作の丸ノコ定規の作り方と使い方」の深掘りをしました。

簡単に作れて、位置を正確に合わせることができるなど結構便利な定規です。

よく職場でも余った合板で作って使用することがあります。

 

ただし、長年使っていると合板なので傷んでくるので、そんなときはまた新しい定規を作りましょう。

なので、事前に余った合板などを残しておくといいかもしれませんね。

 

このようにDIY熱中マガジンでは、インスタの投稿から週1回で1投稿を選び、深く濃い内容でより詳細にDIYを解説します。

インスタの内容では物足りない、もっとDIYが上手くなりたい、楽しみたいという方はブログでDIY熱中マガジンも毎週読んでいただければ幸いです。

わからなかった点や質問はお気軽にインスタのコメント欄もしくはDMでご連絡ください。
すっごく優しく解説します!

 

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それではまた!