みなさんはDIYで塗装をするときはどんな塗料を使用しますか?
ニス、オイル、ワックス、ミルクペイント、アインアンペイントなどなど今ではいろんな種類そして、DIY向けの塗料も増えました。
今回のDIY熱中マガジン#6では「ニス」に注目して、インスタで投稿した内容をより詳細に解説していきます。
塗料でニスは王道の塗料です。
ですが、
「油性や水性、アクリルニス、ウレタンニスなど初心者には違いが分かりにくく混乱する。」
こんな方へ、ニスの違いをこのマガジンを読めば解決できます。
この記事の内容は先週投稿したインスタの内容をベースとしています。
まずはこちらの投稿を見ていただくことをオススメします。
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ニスの特徴
まずは、そもそもニスってどんな塗料なのかを紹介しておきます。
ニスとは、
表面に膜を張って木材を傷や凹み、水などから守る性質のある塗料です。
今まで、「塗料=ニス」として使っていた方は、上の説明ですら初めて聞くという方も多いのではないでしょうか?
塗料でよく聞く「ペンキ」も厚い膜を張ることで色を付けていますよね。
ニスとペンキの違いは、ニスは塗膜を張っても木目の見た目が残るけど、ペンキは塗料の厚みで木の見た目は見えなくなります。
ニスやペンキのように塗膜を作る塗料とは反対に、木材に浸透する塗料があります。
それが、オイルやステインといった塗料です。
オイルは木材に浸透することで効果を出し、ステインは浸透させて色付けができる塗料です。
ニスは塗膜を作ることで傷や水から木材を守ことができますが、塗膜のせいで木材独特の肌触りなどがなくなってしまうのが欠点とも言えます。
ということは、浸透する塗料は木の質感を残すことができるということ。
つまり、ニスとは塗膜を作るけど木目の見た目は活かすことができる塗料ということです。
ニスは大きく3種類
ニスの特徴がわかったところで、今回のマガジンの本題になります。
ニスってホームセンターでたくさん売っていますが、みなさんはどれだけニスの種類を知っていますか?
よく見ると、「水性ニス」と書かれた商品があれが、少し離れた棚に、「水性ウレタンニス」また離れたところに「油性ニス」、
ニスだけでもたくさんの種類があるんです。
それぞれのニスにはしっかりと特徴があるので、今回のマガジンではここをしっかりと理解して使い分けができるようになっていただきます。
熱中マガジンなのでインスタの内容よりは深くお伝えしますね。
ここで、簡単に違いを紹介すると、
ニスにはアクリルとウレタンがある。
ニスには水性と油性がある。
これだけです。
あとはそれぞれの特徴を少し知ればニスの使い分けはバッチリです。
水性アクリルニス
まず「水性ニス」として売られているニスは正式には水性アクリルニスになります。
アクリル、ウレタンのアクリルです。
細かいことはわかりませんが、ウレタンニスはウレタンニスと表記されていますが、アクリルニスはニスとしか表記されていないことが多いです。
おそらくですが、成分を見るとアクリルウレタンニスと書かれており、ウレタンも配合されているからニスと表記しているのだと思います。
ウレタンニスは成分もウレタンニスなのでちゃんと表記されている的な感じだと思います。
水性ニスの特徴は
- DIYで使うのに塗りやすい
- 塗膜がウレタンに比べて柔らかい
- 価格が安い
この3点になります。
塗膜が柔らかいということは傷がつきやすく凹みやすいということになります。
なので、家具など普段手にする作品にはあまり相性が良くありません。
普段触れない雑貨など例えば、時計とか写真の額などに使用する分には水性アクリルニスがいいでしょう。
水性ウレタンニス
アクリルニスに比べて、ウレタンニスの方が高性能になっています。
水性ウレタンニスの特徴は、
- アクリルニスに比べて塗膜が硬い
- 値段が高い
このようになっています。
水性ウレタンニスであればアクリルニスより塗膜が硬いため、家具などにも積極的に使用することができます。
かつ、水性なのである程度の塗りやすさもあります。
ただ、水性ウレタンニスはアクリルニスに比べて値段が高いので、性能がいいからいつもウレタンというのは費用がかさむので、アクリルニスとの使い分けをした方がいいでしょう。
油性ウレタンニス
先ほどまでは、水性のアクリルニスと水性ウレタンニスになります。
次は油性です。
油性はアクリルはなく、ウレタンのみの紹介です。
油性ウレタンニスの特徴は、
- 油性なので水で薄めることができない
- 水性よりしっかりとした塗膜を作る
- 屋外にも使える
- 価格は水性ウレタンニスより少し安いくらい
油性ウレタンニスは簡単にいうと本格派のニスです。
油性なので水性に比べてしっかり硬い塗膜を作ることができ、屋外での使用ができます。
細かい点まで言うと、同じクリアでも水性は完全なクリアに対して油性は飴色のような仕上がりになります。
また、水性は水で薄めることができ、ハケを水で洗うことができましたが、油性は専用の「うすめ液」を使用する必要があります。
本格派だけど、手軽さはないのが油性ウレタンニスといったところです。
簡単にまとめると
ざっと3種類のニスの特徴を紹介しました。ここで、一度まとめておきます。
塗りやすさ、
水性アクリルニス<水性ウレタンニス<油性ウレタンニス
油性より水性の方が扱いが楽です。
手軽にDIYでニスを使用するなら水性の方がオススメということ。
塗膜の硬さ、
水性アクリルニス<水性ウレタンニス<油性ウレタンニス
アクリルよりウレタンの方が硬い。水性より油性の方が硬いと覚えておけばわかりやすいと思います。
値段は、
水性アクリルニス<油性ウレタンニス<水性ウレタンニス
一番使い勝手も良く硬さもある水性ウレタンニスが一番高いのが残念。
コスパならアクリルということ。
ニスを使い分けるポイント
3種類のニスを紹介した上で、現役木工職人で木工DIYアドバイザーの僕自身がニスを使うならどう使い分けるかを紹介します。
コスパ優先なら水性アクリルニス
やはり、一番安い水性アクリルニスはコスパを考えて、特にこだわりがなければ水性アクリルニスを塗っておけばOK。
ダイソーなどに売っている100均のニスも水性アクリルニスなので、100均を活用してもいいかもしれません。
反対に、塗りやすくてある程度塗膜の硬い、使い勝手がいい水性ウレタンニスはアクリルニスに比べてかなり高価なので、ここぞというときに使うといいでしょう。
使いやすさなら水性
DIYに慣れていない、塗装をあまりやったことがない方なら水性のニスを選びましょう。
水性のニスなら、薄めるのも、使った後のハケを洗うのも水で簡単にできます。
アクリルの方が塗りやすいと言われていますが、水性ならどちらも大して違いはない。
反対に油性は専用の液が必要で、取り扱いも手間なので自宅で使用するには少し扱いにくさがあります。
ちなみに塗料の臭いも、水性はほぼ臭いがないのに、油性は独特の塗料臭さがあります。
このようなところから、DIYで使いやすいのは水性となります。
こだわり派は油性に挑戦
水性はどちらかというとDIY向けの塗料といえます。
塗装のプロとまでは言いませんが、自分の作った作品をこだわりを持って塗装もしっかりやりたいのであれば油性に挑戦してみましょう。
正直油性か水性かは塗ってしまえばほとんどわかりませんが、こだわり抜いたあなたなら油性の良さに気づくかもしれません!
僕なら、ちょっとした棚とかなら水性ウレタンニスを選び、リビングやダイニング用のテーブルなどを作ったら、おそらく油性ニスを選ぶと思います。
いろいろと選ぶポイントを紹介しましたが、まとめるとこんな感じ、
- コスパと塗りやすさなら水性アクリルニス
- 塗りやすいし、ある程度の硬い塗膜なら水性ウレタンニス
- 手間がかかるがしっかり塗りたいなら油性ウレタンニス
時計や写真の額などはコスパを優先して水性アクリルニスを選び、家具など常に触れるものには水性ウレタンニス、もしくは油性ウレタンニスを選び、手軽に塗るなら水性を、本格的な塗装をしたいなら油性を選ぶといいでしょう。
ニスの塗り方のポイント
最後にニスの塗り方を解説します。
ニスを塗る手順は以下のようになっています。
- サンドペーパー180〜240番で中仕上げの研磨
- 1回目のニスの塗布
- 320〜400番で仕上げ研磨
- 2回目のニスの塗布
ニスの基本的は2度塗りです。
1回目の研磨が悪いと後から直せないので、綺麗に研磨をするのがかなり大切なポイント。
さらに3、4回とサンドペーパーの番手を上げながら研磨をすることでより綺麗な仕上がりになります。
ニスは手間を掛けるほど美しい仕上がりになるというわけです。
他にも、
- 薄塗りがいい
- 2度目以降は少し薄める
- 均一な研磨が必要
- 塗る前の刷毛の準備
などなどコツやポイントはたくさんありますが、全部話すと長くなるので今回はここまでとします。
過去にインスタでもニスの塗り方は解説しているので参考にご覧ください。
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まとめ
ニスとは塗膜を作るけど木の見た目は活かすことができる塗料。
水性アクリルニスは塗りやすく、コスパもいいが塗膜が柔らかい。
水性ウレタンニスは高性能で塗りやすさもいいが値段が高い。
油性ウレタンニスは高性能でこだわり派にオススメだが、油性ならでは手間がある。
それぞれのニスの特徴を理解することで、自分の作品に合わせて塗料を選ぶといいでしょう。
ぜひ今後のDIYの参考にしていただければ嬉しいです。
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まったくDIYに関してわからない状態でも、まるっとやり方作り方を聞きながらDIYを自分のペースで進めることができます。
それではまた!