「DIYで使用する塗料ってかなり種類が多くて悩みませんか?」
昔からあるニスやオイルはもちろんですが、今ではアイアンペイントなどのちょっと変わった塗料や100均などでもいろんな塗料が売られています。
種類が多いとたくさんの選択肢から選ぶことができていいのですが、反対に選択肢が多すぎると何を選んでいいのかわからず悩んでしまいます。
そこで熱中マガジン#8では今までいろんな塗料を使ってきた木工職人でありDIYアドバイザーとして活動している僕が、独断でオススメ塗料を5つ、ランキング形式で紹介します。
「DIY初心者でどんな塗料を選んでいいのか分からない!」
という方はこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
この記事は以前インスタで投稿したものを深掘りした内容になっています。
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塗料の種類を大まかに解説
ランキングの前にざっくりと塗料の種類と特徴を解説しておきます。
いろんな種類や名前の塗料がありますが、基本的には5つに分類することができます。
それがこちら、
- ニス
- ペンキ
- オイル
- ステイン
- ワックス
全ての塗料がこのどれかに分類することができます。
なので、今見ている塗料はどの分類の塗料なのかが分かれば大体の特徴も抑えることができるということです。
いまいち掴めていない方のために、
僕の好きなラーメンで例えてみます。
「ラーメン=塗料」と思ってください。
そして、ラーメンと塗料はこんな感じに分ける。
- 醤油ラーメンーーーニス
- 味噌ラーメンーーーペンキ
- 塩ラーメンーーーーオイル
- 豚骨ラーメンーーーステイン
- 坦々麺ーーーーーーワックス
つまり、ラーメンという塗料の中から、醤油や味噌に分類できるように、ニスやペンキなども分けることができます。
「塗料って水性油性、艶あり、艶消しなどあるよね」
という意見がありますが、これもラーメンで例えるとこの通り。
醤油ラーメンーニス
太麺ー水性
味濃いめー艶あり
ニスの中で水性や艶ありなどが選べるというのは醤油ラーメンで麺や味の濃さを選べるオプションのようなものと思っていただければOKです。
もちろんこの例えは、
「水性油性は2種類だけど、麺の種類は太麺細麺の他にも中太もある!」
など細かい点は当然違いがあります。
ここでは、塗料ってこんな分け方なんだよ、と何となくでも思っていただければOKです。
次にそれぞれの塗料の特徴を簡単に解説します。
ニス
- 表面に塗膜を貼る
- 傷、へこみに強くなる
- 木材本来の見た目は残る
- 耐水性がある
ニスは表面に塗膜を作る塗料なので、その塗膜が木材を保護してくれます。
テーブルなどの家具などに使用すれば傷付きにくく、へこみにくくなります。
塗膜の効果で水にも強くなるので洗面所などの水回りで使うのにも向いています。
ニスには水性、油性やアクリル、ウレタンなど種類が多くありそれぞれ特徴があるので、詳しくは以前の熱中マガジン#6で解説しているので参考にしてください。
ペンキ
- 表面に膜を作る
- 木材の見た目が残らない
- 種類が豊富
塗料といえば昔から聞くのがペンキではないでしょうか。
ペンキはニスと同じく木材に塗膜を作る塗料ですが、ニスと大きく違うのが木材の見た目を残さないということ。
ニスは木材の見た目を残すので木の見た目をそのまま活かした作品を作ることができます。
また、ペンキ自体には耐水性はありますが、塗膜が劣化して剥がれることがり、この剥がれたところから水を吸い込んで木材が劣化することもあります。
木材の見た目を見せない分、ミルクペイントやアイアンペイントなど非常に多くの特徴的な塗料があるので塗料で、見た目に変化をつけたいときはペンキから選ぶと良い。
ワックス
- 半固形のワックスを刷り込むように塗る
- 浸透と塗膜の中間くらいの塗料の特性
- アンティークな味のある塗料が多い
ワックスは木材に刷り込むように使用する固形、反固形の塗料。
刷り込むといっても完全に浸透するわけでもなく、塗膜を作るわけでもないので何となく中間の立ち位置と思ってる。
塗料の種類が味のあるアンティーク調の色合いが多いので、使ってみるとハマってしまう塗料かなと感じる。
オイル
- 塗膜を作らず浸透する
- 木の質感やぬくもりを活かせる
- 濡れ色のような味のある色合いになる
- 耐水性はない
オイルは塗膜を作ることはなく、木材に浸透する塗料。
塗膜を作らないので木材本来の触り心地や木のぬくもりを活かすことができる。
これまでは木材表面でしか色の表現ができなかったが、オイルは浸透することで木材を濡らしたような濃い色合いを表現することが可能で、濃い色の木材に使用するとグッと良さが出てくる。
木本来の良さを活かしながら塗料を使うときにオススメ。
ステイン
- 木材を着色するための塗料
- 保護する効果はない
- 木目を活かして色付けができる
ステインとは着色やシミという意味です。
つまり、これまでの塗料と違い、色付けに特化した塗料。
他の塗料より濃い色に着色することが得意で、かつ浸透するので木材の質感も残る。
ただし、塗料による保護性能はないので木材をしっかり色付けしたいときに使うと良い。
また、ステインは他の塗料と組み合わせることができ、後からニスで表面を保護することも可能。
塗料に関してまとめ
ここで塗料に関して軽くまとめておくと、
塗料とは、塗膜を作るか浸透するかで分けることができます。
塗膜を作る塗料は、木材の見た目を活かすか活かさないかでまた別れる。
塗膜は表面を保護する効果があるけど木の質感がなくなる。
浸透する塗料は木材の質感の残して使用できる。
浸透するけど多少の保護性能もあるのはオイル、着色特化がステイン。
今回はオススメ塗料の紹介なので、ここまでの内容はそれほど真剣に読む必要はないので、後日塗料に関して気になったら読み直していただければOKです。
今回のマガジンはここからが本題!
オススメ塗料第5位:水性ウレタンニス
ここから、本題のオススメ塗料を紹介していきます。
順位や塗料はインスタで投稿した内容と同じですが、熱中マガジンではよりオススメするポイントをしっかり解説したり、具体的な作品を見ながら、なぜこの塗料を選んだのかなどもお伝えしていきます。
第5位が水性ウレタンニスです。
ニスには種類があるとお伝えしましたが、DIYで一番オススメなのが水性でウレタンのニスです。
油性はさまざまな点で扱いにくいのですが、水性だと臭いもなく、薄めるのも水でできるのでDIYで扱いやすのが特徴です。
また、ウレタンと比較されるのがアクリルですが、ウレタンの方が塗膜が強いのでDIYで作った作品をしっかり保護してくれます。
使いやすく、高性能という点で水性ウレタンニスを5位にしました。
水性ウレタンニスを使うのは主に、水場や木の表面を保護するときです。
水場でオイルやステインを使用すると最初は水を弾いてくれますが、すぐに効果がなくなり水を吸い込み劣化してしまいます。
なので、水回りで使用する物は基本的にニスで表面を保護するようにします。
例えば上の写真の作品は、木工所で作った物なのでDIYではないですが、ドライヤーやアイロンをしまう箱型の収納道具です。
線を横や下から通すことができるので線をなるべく隠すことができるという作品ですが、洗面化粧台の上に置いて、水が飛ぶこともあるので水性ウレタンニスを使用しています。
最近作った服を収納する用のオープンラックも水性ウレタンニスを使用しています。
これはニスの塗膜を作る性質を利用しています。
棚板にOSB合板を使用しているのですが、OSB合板は木片の張り合わせて作られた合板のため、細かいトゲなどが服に付く心配がありました。
そこで表面をニスで保護すればこの心配がなくなるのではと思い、水性ウレタンニスを使用しました。
塗膜を利用することで木材から服を守るということですね。
オープンラック作りはYouTubeで作業風景を公開しています。
オススメ塗料第4位:オイルステイン
なので、しっかり色をつけたいと思った作品で活躍します。
比較的木材そのものの素材が好きなので、あまりペンキなど木の見た目をなくす塗料が好きではありません。(使うときもあるけど)
なるべく木の良さを活かすことを考えて作ることがほとんどです。
なので、ステインの場合はしっかり着色してくれるけど、木の質感が残るのがお気に入りのポイント。
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この本棚も本当ならもう少し薄い色かと思ったら思ったより濃い色合いになってしまいました。
しっかり塗るとかなり濃くなるのでそういう点では少し注意が必要かもしれません。
オススメ塗料第3位:キシラデコール
屋外用塗料っていろんな商品があり、いろんな方がそれぞれオススメを紹介していますが、僕はキシラデコールを推します。
キシラデコールの水性は塗膜を作る、油性は浸透する、など特徴がいろいろあり、使うタイミングで種類を選ぶことが可能となります。
他の塗料と比較検討したわけではないので、効果の差ははっきりとわかりませんが、我が家の屋外の木製品はキシラデコールでかなり劣化を抑えることができています。
ちなみに、たまに仕事で外用の窓枠を作るのですが、そのときもキシラデコールを使うことがあります。
3度塗りなどの指示があり、かなり入念に塗装を重ねて劣化を防ごうとしています。
我が家ではウッドフェンスやウッドデッキ、レイズベッド(花壇)などを全てキシラデコールで塗装をしています。
ウッドフェンスなど既に3回以上の重ね塗りをしていることもあり、非常に耐久性が高く、劣化もそれほど進んでいません。
自分で作った屋外用の作品を長く使用し続けるにはキシラデコールはオススメです。
オススメ塗料第2位:BRIWAX
BRIWAXのラスティックパインを愛用していますが、濃すぎず、程よい味のあるアインティーク感が非常に良い。
オイルは完全に浸透するので、木材の木目によって色の濃淡にバラツキがありますが、ワックスは程よい色付きになります。
非常にザックリした解説で申し訳ないのですが、
「良い感じに味があるんです!」
ワックスは他にもクリアからグレー、ウォールナットなどいろんな色があるので色々使ってみたいと思っているところです。
BRIWAXは作業部屋の椅子や背面のOSB合板に使用しています。
BRIWAXは半固定で刷り込むようにして使うので、デコボコしたOSB合板に塗るには不向きです。
今更ですが、OSB合板にはオイルかステインを使用すればよかったと思います。
この椅子の程よい色合いは非常に気に入っています。
オススメ塗料第1位:ワトコオイル
僕のDIY歴はニスからのスタートでした。
なので、テカテカに艶があり、木の質感がなくなるのがずっと普通だと思っていたのです。
もちろんこの時は塗料の種類も知らず、オイルという種類があることすら知りませんでした。
そんなDIY素人は20代前半に「ワトコオイル」と出会います。
初めて使用したときは、衝撃でニスと全く仕上がりが違う塗料なんです!
木の質感が滑っとヌルッと最高の触り心地です。
それから僕は長い間オイル派の人間でした。
最近はそれぞれの塗料の良さを理解して上手く使い分けるようにしていますが、一番衝撃と感動を受けた塗料がワトコオイルということでワトコオイルが1位になります。
過去いろんな物をDIYしたり職場で作ってきましたが、ほとんどがオイル仕上げで木の良さを最大限に活かすようにしています。
また、オイル塗装はサンドペーパーを#400など細かくして2度塗り3度塗りすることでより最高の質感を手に入れることができます。
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僕がDIYでオススメの塗料はなんですかを聞かれたら、
「ワトコオイル」をオススメすると思います。
なぜなら自分の作品を最高の仕上がりにすることができるから。
ワトコオイルを使った作品はいろいろあります。
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↑で紹介しているウォールナットの雑貨も全てワトコオイルで仕上げてあります。
職場の木工所で余ったいろんな木材を貼ってワトコオイルで仕上げた腰壁です。
杉材を張り合わせてリビングテーブルにしています。
これもワトコオイルで塗装しています。
このリモコンスタンドも、
このティッシュ箱もワトコオイル。
「木材本来の味わいを活かしたいからこそ『ワトコオイル』最高!」
ということ。
というわけで、僕の勝手なオススメ塗料ベスト5でした。
みなさんはどの塗料が好きですか?
もしコレ!という塗料があればインスタのコメント欄にぜひ書いてみてください。
僕がまだ使っていない塗料があれば、すぐに買ってしまうかもしれません。
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もし、DIYをやるときに必要であれば作品を完成するまでサポートするので下記プランをぜひご利用ください。
まったくDIYに関してわからない状態でも、まるっとやり方作り方を聞きながらDIYを自分のペースで進めることができます。
それではまた!