木工How-to 中級者編

【木工DIY】3種類の形状で自作の木製ノブナットを作る

木製ノブナットの作り方

本日はノブ作りをしていきます。

ノブは木工ではノブボルトやノブナットなどレンチやスパナなどなくても回しやすいようなノブがよく使われます。

ホームセンターでも色々売っていますが、おそらく大体が下の商品のようなものではないでしょうか。

ノブはホームセンターで安く売っているのでもちろん買ってしまえが早い話ですが、今回はせっかくなのでノブを自作してみたいと思います。

 

ノブの中でも今回は今後使う予定のあるノブナットの制作になります。

ノブボルトも使う機会がありそうならいつか自作しようと思います。

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ノブナットに使用する木材

ノブ作りにあたって今回は余っている木材から作っていこうと思います。

端材とは思えない材料を見つけました。

これは比較的硬く丈夫で木目も好みなナラ材になります。

オーク材と聞くと家具屋さんで一度は見たことある方もいるのではないでしょうか。

今回はこのナラ材を使用してノブナットを作ります。

ちなみにこのナラ材は厚さ20㎜となっています。

ノブナット作り1. コンパスを使ってノブの印を付ける

まずはノブの作りたい大きさに合わせてコンパスで円を書いていきます。

一度紙などに試し書きしてみてノブの大きさを検討して見るのがいいと思います。

ノブの直径は35㎜で作っていきます。

次に一回り大きい円を書いていきます。

これは、ドリルで穴を開ける位置出しのためになります。

このドリルで開ける位置の円の直径は46㎜にしました。

次にドリル用の円の間隔を出したコンパスをそのまま円に沿って印をしていきます。

こうすることで、自然と円を6等分に分けることができます。

この位置にドリルで穴を開けることでノブを使うときの指の引っかかりになるということになります。

一度ポンチでドリルに穴を開ける位置に凹みをつけておきます。

木工ドリルならポンチを使わなくても大丈夫ですが、今回は木材に直接印をつけており木目と重なって見えにくいのでポンチで印をつけました。

ボール盤を使って穴加工

それではここからボール盤を使って穴を開けていきます。

先程のノブの大きさの外側に書いた円の印に合わせて穴を開けます。

今回使用しているドリルの径は20㎜になります。

せっかくなので、円に書いた6点の印のうち0、3、6ヶ所と穴を開ける数を変えてノブを作ってみることにしました。

引っかかり用の穴を開け終えたら、自在錐を使用してノブをくり抜いていきます。

このくり抜きは自在錐でなくホールソーでも問題はありません。

今回はちょうど良いサイズのホールソーを持っていなかったので自在錐を使用しています。

自在錐で表、裏両方から開けることでこのようにくり抜くことができます。

全てくり抜きが終わりました。

このように引っかかりが無く円形や3点、6点の引っ掛かりのノブになっています。

次にノブナットとして機能するために、この爪付きナットを仕込んでいきます。

爪付きナットを埋め込むようにしたいので、爪側の外径とボルトが入る中心の径を2回に分けて穴を開けます。

まずは爪が付く位置の外径をボアビットで座掘ります。

ナットの中心部分を差し込めるように中心側もドリルで穴を拡張します。

ここのドリルの径は購入した爪付きナットに合わせて選択してください。

表側はボルトの径に合わせてボルトが通る穴の大きさに開けておきます。

M6のボルトなので6㎜のドリルを使っています。

これで、穴加工が完了です。

ボール盤を利用して研磨仕上げ

次にヤスリ掛けで仕上げていきます。

手で研磨するのは大変なので、ここは再度ボール盤を利用します。

ボルトに今作っている木製ノブを取り付けてナットで固定します。

ボルトをボール盤に固定することで、

このように回転しているノブを効率的に研磨することができます。

こうすると研磨するのが早いだけでなく、均一できれいな研磨をすることができます。

角はベニヤに紙やすりを貼り合わせてもので仕上げるときれいにできます。

下も同じように研磨します。

側面と角がきれいになりました。

ただし、ノブの引っ掛かり部分であるへこみには先程のやり方では研磨することができません。

なので、次はこちらを使用します。

これは細い鉄の棒に両面テープと接着剤で紙ヤスリを貼った手作り棒ヤスリになります。

これをボール盤にセットすることで、ノブのへこみである溝部分をきれいに研磨することができます。

細かい作業に向いているのでぜひ作って見てください。

結構あると便利です!

最後に表面を板にヤスリを貼ったもので研磨したら仕上げ作業が完了となります。

爪付きナットの取り付け

最後に爪付きナットをノブナットの裏に取り付けていきます。

まずは一度爪付きナットを打ち込みます。

爪の位置に傷が付くのでドリルで穴を開けます。

今回は念の為接着剤も兼用して爪付きナットを取り付けておきます。

最後まで爪付きナットを打ち込んだらノブナットがほぼほぼ完成になります。

仕上げにオイル塗装

最後にワトコオイルで塗装をして完了となります。

ナラ、オーク材はクリアのオイルを塗るとこのように飴色っぽいいい色になるのでぜひとも最後はオイル塗装をオススメします。

他の木材でもせっかく自作したノブはオイル塗装をした方が見た目がグッとよくなります。

ノブナットの完成

それではノブナットが完成しました。

このようにTスロットレールのボルトの固定にノブナットが欲しかったので使うことができました。

色々自作しているとこのような細かい部分まで木材で作ると見た目が非常に良くなりますね。

ノブナットの作り方:まとめ

というわけで、今回は余っていた木材でノブナットを自作しました。

作り方を振り返ると、

  1. コンパスでノブの大きさとドリルで引っ掛かりを付ける位置出し
  2. ボール盤で穴加工とくり抜き
  3. ヤスリで表面の仕上げ
  4. 爪付きナットの仕込み
  5. オイル塗装

となっています。

多少工具が必要ですが、作るのはそれほど難しくありません。

色々工夫してぜひノブナットを作って見てください。

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