今回は古くなった作業台を新しく作っていきます。
今までは職場のフラッシュ戸の表面に合板を貼って天板として使用していました。
ただ、フラッシュ戸は元々芯材となる木材に面材を貼っている作りの扉になるので作りが太鼓のような形状になっています。
それが理由で玄能や電動工具の使用時に変な反響音がするなと最近思っていたので、この嫌な音を減らしたいというのも今回新しくする理由でもあります。
また、今の天板より明るい色の天板にしたいというのも理由の一つですね。
作業台はただ取り付けるだけでなく、少しだけ使いやすく加工もします。
テーブルや作業台の天板などを集成材で作ろうと思っている方は参考にしていただければと思います。
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作業台の天板のサイズ
今回天板を新しく作っていくにあたってサイズは以前の天板と同じサイズで作っていきます。
長手が151㎝
短手が91㎝です。
そしてこちらが準備した天板となる集成材です。
パイン材という木目にクセがなく比較的明るい色の木材になります。
なので今回の目的である明るい色の天板にぴったりの木材になります。
サイズは910ミリ×1830ミリでいわゆるサブロク板になります。
厚さは25ミリです。
本当なら35ミリぐらい厚い方がしっかりとして反りなど狂いも減るのでよかったのですが、金額的に今回はこの厚さで作ることにします。
パイン集成材のカット
それでは加工を始めていきますが、まずはパイン集成材のカットをしていきます。
集成材の小口面はザラザラしていて、なんかの数字が書かれていたので両端を切り落とします。
まずは片方を数センチだけ落とします。
カットに使用している丸ノコ定規の作り方は下の記事で解説しているので参考にしてください。
次に151㎝が今回の天板の長さなのでこの長さで切ります。
室内でカットをしているので丸ノコに集塵機を接続して切ると木屑の飛散が少なくてオススメです。
作業台の天板に鬼目ナットを仕込む
次に鬼目ナットという家具などでよく使われる埋め込むことのできるナットを天板に取り付けます。
付ける位置に決められた大きさのドリルで下穴を開けます。
鬼目ナットはツバの有無、ねじ込み式か打ち込み式かと色々種類がありますが、今回はM8のツバなしねじ込み式の鬼目ナットを使用しています。
まずは1ヶ所だけ鬼目ナットを取り付けます。
それではここでスライド丸ノコの登場。
鬼目ナットはスライド丸ノコと天板を固定するために使用するのが目的でした。
最初に取り付けた1ヶ所のナットを基準にして他の3ヶ所のナットの位置を出していきます。
位置を決めたらこのようなスライド丸ノコのボルトを通す穴から木工用ドリルを打ち付けて位置を出しておきます。
このとき穴と同じ径のドリルを使用することで自然と穴の中心に印をつけることができます。
印に合わせて穴を開けます。
鬼目ナットには接着剤を取り付けてよりしっかりと固定されるようにしておきます。
鬼目ナットを取り付けたらはみ出た接着剤はしっかりと拭き取っておきます。
鬼目ナットを取り付けたときに若干の木材のめり込みがあったので水を付けて元に戻しておきます。
多少のへこみなら水につけると木材は簡単に元に戻ります。
作業台の天板を面取りとサンダー掛けで仕上げ作業
次にトリマーを使用して角を面取りしておきます。
使用しているビットは角面ビットという45度に面取りをできるビットです。
次に電動サンダーで表面を仕上げていきます。
このときに使用しているサンドペーパーは180番で中仕上げ程度のものを使用しています。
他細かいところは手で仕上げていきます。
パイン集成材の天板をワトコオイルで塗装
仕上げ作業を終えたら塗装をしていきます。
塗装にはワトコオイルのナチュラルを使用します。
ナチュラルはほぼクリアと同じです。
ハケでワトコオイルを薄く塗っていきます。
オイル塗装は厚塗りせず薄く塗るのがポイントです。
厚く塗るとベタつきになるので気をつけましょう。
15分〜20分程オイルが木材に浸透するのを待ったら、ウエスやタオルで余分な塗料を拭き取っておきます。
更に1日置いて400番のサンドペーパーで仕上げ研磨をします。
そうしたらここから2度塗りをしていきます。
2度塗りは最初の1度目よりは少ない量で塗ることができます。
また最後に余分な塗料を拭き取ったら塗装の完了です。
パイン集成材の新しい天板に交換する
ここから以前の天板を外して新しい天板に交換していきます。
この作業台の脚はシンプソン金具という金具を使用して作りました。
以前の天板が外れました。
早速新しいパイン集成材の天板を載せてみます。
脚はもともと黒く塗っていたのですが、天板は明るい色になって見た目が良くなりました。
天板の固定にはもともと脚についていた金具以外にも追加で金具を付けておくことにしました。
L型金物を6ヶ所ほど追加して取り付けておきました。
天板が反ってしまったので金具で修正する
天板を取り付けて気づいたのですが、最初購入してきた時よりも反ってしまっていました。
おそらくですが、塗装していた時にずっと片面だけ上にしていたせいだと思います。
表にしていた方が先に乾くのこのように反ってしまうことがあります。
そこでこのようなL金物を使用して反りを引っ張るように修正していきます。
次は脚材の外側で普段見える位置に金具が来るので脚材と同じく艶消しブラックで金具とビスを塗装しておきます。
L金物をこのように塗っておきます。
このようにきれいな艶消しブラックで塗ることができました。
金具はこのように角には2方向から金具を取り付けます。
先に脚材側に金具を取り付けます。
この時天板と金具には若干の隙間を開けておきます。
こうすることで天板側をビスで締めるとビスが天板の反りを引っ張るよう固定をしてくれます。
中央側を同じように金具を使って反りを引っ張っておきます。
これで天板の反りの修正も直って天板の交換作業が完了となります。
完成した天板にスライド丸ノコを設置してみる
それでは完成した新しい天板にさっそくスライド丸ノコを固定してみます。
スライド丸ノコの設置穴の周りはそれほど広くないですが、蝶ネジボルトがギリギリ入りました。
これでスライド丸ノコがしっかりと固定された状態で作業ができるようになりました。
ついでにせっかく鬼目ナットを天板に仕込んだのでこのような道具を作ってみました。
こうすれば鉋掛けをするときの固定に使用することができます。
これでクランプなどで固定する手間もなく安定した鉋掛けをすることができます。
パインの集成材で新しい天板を作る:まとめ
というわけで今回は作業台の天板を新しくしました。
今までの天板は合板にウォールナットの塗料を塗ったものを使用していたので全体的に暗い感じで、明るい雰囲気でやりたいなということでパイン集成材を使用しました。
パイン材は作業台にするなら若干柔らかくて傷や凹みが出来やすいですが、このような明るい色合いが非常に気に入っています。
これからはこの明るい色の作業台でDIYをやっていくので画像やYoutubeで見る時も以前より明るい雰囲気になるのでは思っています。
ではまた次回の記事、動画もよろしくお願いします。
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