こんにちは、木工職人で木工DIYクリエイターのNaotoです。
木工職人として働きながら、Youtubeで動画の投稿やブログを書いたりしています。 自分のDIYを公開しており、
『Naotoの木工DIY部屋』では自分のDIYを公開したり、木工DIYを初心者向けにやり方や作り方などを解説しています。
- DIYの設計図は簡単ということが分かる
- DIYをするときの設計図の書き方が分かる
- 設計図を書くときのポイントが分かる
こちらの記事の内容はYoutubeでも公開しています。
よろしければこちらのチャンネルもぜひご視聴お待ちしています。
DIYをするときの設計図は簡単でいい!
以前のこちらの記事でも確か少し解説しましたが、DIYでの設計図は初心者こそ書いた方がいいです。
そして、設計図といっても住宅など建物の図面のようなしっかりとした図面を書く必要はないよということをお伝えしました。
とはいっても、
「設計図なんてどうやって書けばいいんだよ?」
「色々調べたけど難しそうで自分では書けなさそうだ」
おそらくこんな気持ちになっている方が多くいると思います。
それははっきりいって「設計図」という言葉だけで難しく感じているだけです。
そして自分でも調べてみましたが、いろんな解説記事、動画では設計図に関して非常に事細かにそして難しく解説しすぎているんですね。
ここではっきりお伝えします。
『DIYの設計図はとても簡単』
主婦がキッチンでキャベツの千切りより簡単です。
大学生が3000字のレポート書くより簡単です
それなのにDIY初心者が誤って詳しい内容まで踏み込んでしまうと平面図、正面図、部品図などなど、なんだかよくわからない図面の名称がたくさん、そしてCADソフトやいろんな便利な設計アプリとか後は聞き慣れない単語がずらりと登場してきます。
「便利なアプリがありすぎて困る!」
「むしろアプリやソフトを勉強したいわけではない!」
こんな感じの声が聞こえてきそうですね・・・
DIYに慣れてきたらここらへんの知識を得た方が確かに良いかと思いますが、
DIYを始めたばかりでここの知識は一切不要です。
ということで、今回は
『設計図を簡単に書く方法』
をお伝えしていきます。
また、書き方の前に少しだけ「設計図がなぜ木工DIYに必要なのか」ということだけ解説させてください。
この記事を最後まで見ていただければ、
「設計図ってこんな簡単でいいんだ、難しく考えすぎていたよ!」
と思っていただける内容になっております。
DIYに設計図がなぜ必要なのか?
まずは、そもそもなんでDIYに設計図が必要なのか?
ということで解説しようと思います。
なぜ設計図が必要なのかいうと、
「DIYで設計図を書くことによって大きく2つのメリット」
があるからなんです。
まず1つ目は
「作りたいものの寸法、サイズが明確になる」
ということ。
2つ目が
「作り間違いをなくす」
ということになります。
1:設計図を書くと作りたいものの寸法、サイズが明確になる
まずは、「作りたいものの寸法、サイズが明確になる」ですが、
実際にDIYで木材を切ったり穴を開けたりするときは大体の寸法では加工をすることができません。
しっかりと切る位置を何センチ何ミリと決める必要があります。
この加工をする位置をはっきりとするためにも設計図が必要となるということですね。
2:設計図を書くことで作り間違いをなくす
そして二つ目の「作り間違いをなくす」ですが、
頭のなかや漠然としたイメージだけでDIYをやろうとすると大体作り始めてから問題が発生します。
そうなると問題の解決などをして結局回り道してばかりのDIYになってしまいます。
例えば、設計図を書かずに棚を作ろうとした時に色々自分で木材をカットしていざ最後に組み立ててみたら完成したサイズが違かったなんてこともあります。
また、余計な確認作業などが想定外に増えて土日で完成する予定だったのに結局完成しなかったなんてことにもなってしまいます。
DIYは問題や間違いは付きものですが、できれば事前に問題は解決しておいて、なるべく作業時にはスムーズなDIYができるのが理想になります。
設計図を書くことはスムーズな作業をする上でも大切なことです。
設計図を書くポイントは『正確な寸法の記載』
それではここから実際に設計図の書き方を解説していきます。
今回は今自分が座っているこちらの椅子というかスツールなんですが、こちらの設計図を実際に書いてみようと思います。
普通は設計図を書いて作るのが当然の流れですが、今回は分かりやすくするためにも、完成しているものの設計図を書くという逆のパターンで解説しますね。
それではまずは設計図を書くために重要なポイントがあります。
それは
『寸法を明確にする』
ということです。
設計図を書くことで各部材のサイズやカットする長さ、組み立て時の完成したサイズがしっかりと分かることが重要となります。
なので、設計図自体は手書きでいいし、特別きれいに書く必要はありませんが、正確な寸法が分かる図にするようにしましょう。
設計図はきれいに書くより正確な寸法とサイズが明確に書けるかがポイント。
DIYの設計図に縮尺を考える必要はない
それと、今回の設計図は寸法、サイズ等は明確にすることが重要ですが、設計図を書くのに縮尺はそこまで重要視していません。
そもそも縮尺はなんだといういう方のために簡単に説明すると縮尺っていうのは地図などでよく1/50とか1/100とか書かれいる
「実際の大きさからどのくらい小さいですよ」
と表しているいるやつです。
通常設計図はこの縮尺を決めて図面を書きますが、ここらへんも全く気にしなくて良いです。
設計図を書くノートの大きさに合わせて書けばそれで良いです。
なので、三角スケールという縮尺に合わせた定規を使用することと教えているところもありますが、木工DIY初心者が最初に設計図を書くのには正直いりません。
縮尺を正確に書かなくても簡単な算数ができれば寸法、サイズは明確にすることができます。
DIYの設計図に必要な道具はペンとノートだけ!
そして設計図を書くための道具は、
ペンとノートだけです。
定規はどちらでもいいです。
自分は定規を使わずフリーハンドでいつも雑に書いています。
正直自分で理解するだけの設計図なので定規で綺麗に線を引く必要もないかなと思っています。
ノートはなんでもいいです。
しっかり書きたいのなら方眼紙がいいですがわざわざ準備する必要はないですね。
ノートもしくはこのようなスケッチブック的なやつでいいです。
DIYの設計図を書く方法
それでは、実際に設計図書いてみましょう。
まずは、この椅子の場合、設計図は4カ所分書いた方がいいです。
- 正面から見た図
- 横から見た図
- 真上から見た図
- 座面を除いて真上から見た図
この4枚を書いた方がいいです。
なぜなら、この4枚を書くことで加工する木材の寸法やサイズを全て出すことができるからです。
設計図は全ての材料の寸法やサイズが分かるような図面の種類を書く。
1:正面から見た図
それではまず正面からの図を書きます。
図面の書き方としてスケッチのような立体的に書く必要はありません。
なので正面から見た図の場合高さが揃っている場所は後ろの材料を書く必要がありません。
なので本当単純な絵のような図になります。
それがこんな感じです。
とても簡単ですよね。
では次。
2:横から見た図
右の図面が横から見た図です。
これが実際の横から見た状態です。
3:真上から見た図
では上から見た図を書くとどのような図になるかというと・・・
はい、これで終わりです。
4:座面を除いて真上から見た図
次に座面を取った状態での上から見た図も書いた方が材料の寸法が明確になります。
このように非常に簡単に4枚の図面を書くことができました。
書いた設計図に寸法を書き足す
一旦これで作りたい作品の形が書けました。
そうしたら次にこの図に各部材等の寸法を書いていきます。
設計図の寸法は全体のサイズから決めて最後に細かい部材を決める
寸法は全体の大きさから書いていき、
次に各部材の寸法を書きます。
椅子の全体の大きさを決める
それでは椅子の高さから各部材の寸法を決めていきます。
実際にDIYで椅子を作るときも先に椅子全体の大きさを決めると思います。
そこから各部材の細かい寸法を決めるということですね。
まず、今回の椅子の高さは64cmになります。
次に椅子の幅と奥行きは座面のサイズのとおり41cm×26cmとなります。
全体のサイズが決まったら先ほど書いた図に寸法を記載しましょう。
全体の大きさが決まったら各部材の寸法を決めていく
全体の寸法が決まったので次に各部材を決めていきます。
まずは高さを決めていきます。
椅子の高さは64cmで、座面し使用する木材が3cmと決まっています。
なので64-3=61
で脚材の長さは61cmということが決まります。
次に幅のサイズですが、この椅子は座面から2cmずつ内側に脚材がくるようになっています。
座面の幅は41cmだったので両側4cmを引くと、
41-4=37
つまり脚材の合計の幅が37cmということがわかりました。
次に脚材は3cm×4cmの部材で作られているので正面は4cm側になります。
つまり37cmから4cm×2本分を引けば脚材の横材の長さが分かります。
37-4×2=29
横材は29cmということが分かりました。
ということで、このように正面の図に一通り寸法を記載しました。
それ以外の図には正面の図ではわからない寸法だけを記載して書く図面の寸法を書くことが完了となります。
これで全ての材料、部材の寸法、長さなどが明確になりました。
他木材の固定方法や塗装をどうするかなどを書いておけばDIYの設計図は完成となります。
どうですか?
結構簡単に書けませんでしたか?
設計図ということで凄く難しそうなイメージがありますが、基本はこのように非常に簡単な書き方でいいんです。
これをより、細かい作品等を作っていくのであればアプリやソフトなどを勉強していけばいんです。
実はここまでの図面でちゃんとした図面を書いているんですよ
ちなみに、今回書いた図面ですが、
実は正面から書いた図を正面図、
横から書いた図を側面図
上から書いた図を平面図と呼びます。
もうすでに自然とこの図面を書けるようになったということです。
木工DIYでの設計図の書き方:まとめ
というわけで、今回は
「誰でもかける設計図の書き方を解説しました」
いかがでしたでしょうか?
思ったより設計図って簡単なんだと思ってくれたら嬉しいですね。
そもそもちゃんとした設計図はいろんな方へ共有して伝えるために書き方やルールが決められているため専門的で難しいんですね。
ですが、DIYでの設計図というのは誰が見るんですか?
ということです。
もう自分しか見ませんよね。
なので、自分が理解しやすく見やすければそれで良いんです。
そこに、ちょこっとDIYをやりやすくするポイントを加えれば十分な設計図が簡単に完成するということです。
ぜひ、次回何か作るとにはこの動画の内容を参考にして設計図を書いてからDIYをしてみてください。
この記事の内容はYoutubeで見れるのでもしこの記事が参考になったよかったと思ってくれたら、一言でも動画のコメント欄に感想を書いてくれると今後の記事作成の励みになります!