今回は木工DIYの記事になります。
最近というか前からなのですが木工が楽しくて職場では建具職人として木製建具を製造して、自宅でも木工DIYと仕事もプライベートも同じようなことをやっています。
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さて、今回はトリマーテーブルということで木工系のDIYでは使えると、できることがかなり広がり便利なトリマーをより便利に使おうということになります。
トリマーに関しては過去にも色々記事を書いているのでよろしければ参考にしてみてください。
トリマーテーブル作りに関しては、Part.1Part.2と2回に分けてお伝えしていきます。
今回はPart.1ということでトリマーテーブルの本体作りの内容になります。
次回のPart.2は集塵機能付きガイド作りになります。
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トリマーテーブルの3つの特徴
まずは今回作るトリマーテーブルの特徴をお伝えしようと思います。
大きく特徴としては3つあります。
- アクリル板によるインサートプレート付き
- メラミン合板で材料設置面の強度と滑りを良くする
- ガイドに集塵機の差し込みを取り付けた木屑対策
この特徴を簡単に解説しておきます。
特徴を紹介した後から作り方の解説をしていきます。
特徴1.アクリル板によるインサートプレート付き
トリマーのビットが出てくる位置は天板を掘り込んでアクリル板を取り付けられるようになっています。
これはビットに合わせてインサートプレートを取り付けることで、作業面とビットの隙間を少なくしてより安全に作業できるようにするためです。
また、ビットと作業面からの隙間を少なくし、下に落ちる削り屑が集塵口に集まってくれればいいかなとも思っています。
なので、インサートプレートはビットに合わせて何枚に準備しておきビットの交換と同時にインサートプレートも交換するようにします。
特徴2.メラミン合板で材料設置面の強度と滑りを良くする
木材はずっと使用していると摩擦ですり減ってしまいます。
メラミン合板は木材の合板などに比べて強度があり、表面を滑らかなため材料を滑らすにもちょうど良い材料になります。
なので、メラミン合板を張ることでより長く使用できるため耐久性が上がります。
トリマーテーブルは比較的作業面での材料の移動が多くなり、どうしてもビット周辺の表面が擦り減りやすいということでメラミン合板を貼りました。
それと同じくガイドにもメラミン合板は貼っています。
特徴3.ガイドに集塵機の差し込みを取り付けた木屑対策
こちらはPart.2で作り方をお伝えするガイドの裏側になります。
このようにビットの中央部に集塵機のホースを差し込めるような仕組みを取り入れています。
これによりトリマーテーブルでの加工時にしっかりと集塵をしてくれます。
それではここからはトリマーテーブルの作り方の解説に行きます。
作業1:脚部分をポケットホール治具で加工
ぞれでは作業開始です。
まずはトリマーテーブルの脚側から加工をしておきます。
といっても脚は特に特別な加工があるわけでもなく組み合わせることができれば問題ありません。
今回はポケットホールジグを使用して組んでいくので穴を開けていく位置を出してから穴あけをします。
位置が決まれば穴を開けていきます。
使用しているポケットホールジグは下の記事で解説しています。
これで脚材の加工は終わりです。
あとは終盤の組み立てまで何をやることはありません。
作業2:トリマーのベースに合わせて天板を加工
ここからはトリマーテーブルの天板加工をやっていきます。
ここが今回の一番重要な作業に入っていくといっていいでしょう。
まずはトリマーのベースプロテクタという四角の部分を外します。
今回使用しているトリマーはマキタの3707FCというトリマーです。
商品に関しては以前下の記事で書いているのでよろしければ参考にしてみてください。
ベースプロテクタを天板の中心に設置します。
両脇や上下で均等になるように寸法を測って中心を出しています。
このあとベースプロテクタを天板に一度ビス留めをしたいのですが、突起があることに気づきました。
なので、突起に合わせてドリルで軽く穴を開けます。
そうしたらベースプロテクタをビスで固定します。
そうしたら中心に穴が空いていると思いますが、これをガイドとしてトリマーで穴を抜いていきます。
使用しているビットはこちらのガイドベアリング付きのビットになります。
穴はホールソーなどでもいいですが、今回はトリマーの方がきれいに開けられるし、ちょうどガイドとして使えるベースプロテクタがあったのでこの方法で開けました。
要は中心にトリマーと同じ穴を開けてくださいということです。
このように穴あけが完了です。
そうしたら次にベースプロテクタを固定したところと同じビス穴にベースを再度ビスで固定をします。
そうしたらベースに合わせて掘り込み加工をしていくので先程のガイドベアリング付きビットを利用します。
ベアリングが当たるように当て材を両面テープでベースに合わせて貼り付けます。
このように当て板を貼りました。
この時に掘る深さは7〜8㎜ぐらいです。
ちなみに天板や脚材の板の厚さは18㎜で後で片面にメラミンを貼るので、メラミンが1㎜で天板の厚さは合計19㎜となります。
当て板は両面テープで固定しているのでゴムハンマーなどで叩けば取ることができます。
作業3:メラニン合板を貼り付け
次に天板にメラニン合板を貼っていきます。
メラニン合板を貼る理由は天板の強度と滑りを良くするためです。
メラニン合板は木製合板に比べて強度が高いので長期間使用していてもすり減ったり、凹んでしまう心配がありません。
また、木材よりはツルツルしているので材料を滑らして使用するトリマーテーブルでは作業もしやすくなります。
メラニン合板は作業面となる表と、側面の4方に貼っていきます。
まずは天板から貼っていきますが、このように貼らない面はマスキングテープなどで一度養生をします。
そうしたらメラニン合板を貼るのにはこちらのゴムのりを使用していきます。
ゴムのりはこのように刷毛を使用して塗りムラなく塗っていきます。
刷毛は塗装などで使用するものでなく少し毛がかたいやつを使用しています。
ゴムのりを塗ったらノリが乾く前にマスキングテープを剥がしてしまいます。
ここで剥がし忘れるとテープが剥がしにくくなってしまいます。
なのでメラニン合板にも同じくゴムのりを塗っておきます。
後で側面も塗るので先に側面用のメラニン合板もゴムのりを貼っておきます。
小さい部材はこのように端をテープで止めてから塗るとやりやすいです。
ゴムのりは塗った面の粘着が乾くぐらいまで時間を置いてから貼り合わせます。
大体5〜10分ぐらいは置いてから塗るといいでしょう。
それでは乾いたのでメラニン合板を貼っていきます。
この時メラニン合板は天板よりひとまわり大きいサイズに切ってあります。
接着をしっかりさせるのとノリの厚みででこぼこしないためにもゴムハンマーで良く叩いていきます。
裏面からもしっかりと叩いておきます。
ここを怠ると後々接着不良で剥がれてきたりしてしまいます。
そうしたら余分な部分はトリマーで落とします。
この時に使用しているビットはこのようなめじ払いビットです。
軽くペーパーを当てて側面を平にしておきます。
次は側面を貼るので先ほどの繰り返しです。
マスキングテープで養生をして。
ゴムのりを塗ってしばらくしておいてから、
メラニン合板を貼る。
そうしたらトリマーでめじ払いをする。
側面はトリマーの向きが横向きになりやりにくいので注意してやります。
最後の仕上げに角面ビットで角を面取りして、
再度サンドペーパーで磨けばメラニン合板の貼り付けが完了です。
最後にゴムのりが余計に付着してしまた場合はペイント薄め液などシンナー系で拭けば落とすことができます。
作業4:インサートプレートの加工
それでは再度天板の加工をしていきます。
まずは最初に開けておいた穴がメラニン合板で塞がっているので再度開けておきます。
ドリルで一度穴を開けて、
先ほどの目地払いビットでくるりとやれば、
きれいに再度穴を開けることができました。
次に最初のベースプロテクタの時に開けたビス穴を反対側である表面まで貫通させます。
そうしたら表面にもベースプロテクタに合わせて当て板を取り付けます。
当て板を取り付ける途中にベースプロテクタからにインサートプレート用の準備したアクリン板に交換して当て板をアクリル板に合わせて固定をします。
今回のインサートプレートはアクリル板の2㎜を使用しています。
これは自宅に余っていたからですが、本来なら4〜6㎜ぐらい厚みがあった方がより安定感が出ると思うのでもし参考にして作る場合はアクリル板の厚さは注意してください。
このようにアクリル板に合わせて型を張ることができました。
それではガイドベアリング付きビットで加工をしていきます。
90角で2㎜掘るだけでもこれほど木屑が飛びます・・・
トリマーでは角が丸くなったままなのでノミで角を落としておきます。
試しにアクリル板を置いてみます。
定規を当てて当たりがないか確認してみました。
ピッタリ高さを揃えることができました。
次にベースの固定に使用するビス穴の皿を取っておきます。
そうすればこのようにビスが飛び出ることもありません。
作業5:インサートプレートを制作
次にアクリル板のインサートプレートの加工をしていきます。
これは使用するビットによって穴の大きさを変えられるようにするので事前に穴を開けておきます。
アクリル板に中心位置を出しておきます。
穴を開ける前にポンチで傷をつけておきます。
鉄と同じでドリルが滑るかもと思い念の為打っておきました。
最初は20㎜の穴用
次は8㎜
最後に30㎜
とりあえず事前準備はこの3枚にしておきました。
自分の所有しているビットを確認して開けておくといいと思います。
作業6:脚材、天板の組み立て
それでは本体を組み立てていきます。
ポケットホールジグで開けた穴でビスを打つとほぼズレるのでクランプでしっかりと挟んでおきます。
天板もこのように固定しました。
作業7:トリマーのセッティング
トリマーのベースを取り付けていきます。
上からビスで締め付けます。
この時もともとベースとベースプロテクタを固定していたビスでは少し短いと思い、長いビスを準備しておき使用しています。
トリマー本体を差し込みます。
今回使用しているトリマーはマキタの3707FCという機種で真上に線が伸びるタイプだったのでこのように大きいサイズになっています。
ただ、線が横に出ているトリマーもあるのでトリマーテーブルには本来横に線が出ているトリマーの方が使いやすいと思います。
穴を開けていないインサートプレートを取り付けます。
当て材でしっかりと押さえて、下からトリマー本体を持ち上げます。
これでもビットに合わせたインサートプレートが作ることができます。
トリマーテーブルの試運転
それでは完成したトリマーテーブルを試運転してみます。
まずは角面ビットで角の面取りをしてみます。
手持ちに比べてかなり安定した状態で加工をすることができます。
次に2分のボーズ面も使ってみます。
こちらもいい感じに面取りができています。
最後にストレートビットに交換して溝加工をしてみます。
ガイドはまだ作成していないのでこのようにクランプで代用します。
材料がブレないようにしっかりと押さえて掘り進めます。
何度か試してみますがブレることもなく溝が掘れています。
このようにしっかりと溝を掘ることができました。
トリマーテーブル作り:まとめ
というわけで今回はトリマーテーブル作りのPart.1として本体の作り方を紹介しました。
この状態でも十分に使用していけます。
ただ、毎度溝堀り時にクランプを使うのも大変だし調整がしにくいので次回はガイド作りをお伝えしていきます
この記事の内容はYouTubeチャンネルで動画でも公開しているので、ぜひこちらも見てみてください。
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