「土地ってどうやって買うのか分からない」
「家づくりは何から行動していいのかが分からない」
マイホームを建てるのは、誰でも一生に一度と言われています。
だからこそ、どのように進めればいいのか、何をすればいいのか中々分からないですよね。
そんなあなたへ、この記事を読むことで下記のことが分かります。
- 注文住宅用の土地を購入する手順が分かる
- 何から行動すればいいのかが分かる
- 土地の契約までの流れを掴み、スムーズに家づくりを進めることができる
注文住宅を建てようとお考えで、土地を探しを始めようと思っている方向けの内容となっています。
ぜひ、「夢のマイホーム購入」の参考にしてください!
この記事を書いている、ぼくの経歴をお伝えします。
実際に過去住宅メーカーの現場監督として6年間働いていた経験があります。
実績としては、3年連続で年間100棟を超える住宅を管理し、合計400棟以上の住宅を監督として完成させました。資格も一級施工管理技士、二級建築士、宅地建物取引士に合格しており専門知識も持ち合わせています。
また3年前に注文住宅を購入し、マイホームを購入した者としての実体験をお伝えできます。
ぜひ最後までお読みください。
注文住宅を建てる土地を探す前にやるべきこと3つのステップ
土地を探し始める前にやっておくべきことがあります。
一度確認してみてください。
それが下記の3つになります。
- 情報収集
- マイホームの希望をリスト化
- 資金計画を立てる
詳しくは下記の記事でも解説しているので、ここでは簡単に再度説明しておきますね。
土地探しの前にやること1:情報収集
まずは、なんでもいいので家づくりに関して少し勉強をしてみましょう。
「マイホームが欲しいぞ!土地を探すんだ、住宅会社を探すんだ」
このような気持ちもあるかと思いますが、全く知識や情報がないと自分たちで何も判断することができず、納得のマイホームを建てることはできません。
全てを業者任せにすると、たとえばですが
不動産会社からおすすめと言われて土地を購入したら後々問題が見つかったり、設計士に任せたら全然イメージに合わないマイホームが完成した、などといった問題が起きる可能性があります。
だからこそ、必要最低限の知識を身に付けるためにも、なんでもいいので情報に触れてみてください。
まだ分譲住宅にするか、注文住宅にするか悩んでいる方は下記の記事を参考にしてみてください。
土地探しの前にやること2:マイホームの希望をリスト化
「あなたはどのようなマイホームを思い描いていますか?」
土地を探す前に、夫婦でどのような家を建てたいのか希望をリスト化してみましょう。
リスト化した項目は、優先順位を付けておきます。
家づくりは100%理想が叶うことはほぼありません。
必ず妥協したり、諦めるポイントも出てきます。
優先順位を付けておくことで、譲れないポイントが見えてくるので今後の土地探しでも活かすことができます。
土地探しの前にやること3:資金計画を立てる
夫婦でマイホーム作りにどれだけの費用を出すことができるか、しっかりと資金計画を立てておきましょう。
お金の計画を立てることで、土地にいくら予算を出すことができて、家にいくら回せるかが見えてきます。
たとえば、どうしても欲しい土地が見つかったけど予算オーバーをしているとしましょう。予算を確保するために、家を建てる予算を土地に回すことができるか、それとも親から資金援助をお願いするのか、どうやって資金をやりくりするかが見えてきます。
だからと言って、自分たちでローンがいくら借りれるかを明確に調べる必要はありません。
今の夫婦での収入や支出を見える化して、ざっくりと適切なローンの範囲はこのくらいだよねと判断するぐらいでOKです。
【注文住宅土地探し】購入までの7つのステップ
ここからマイホーム建てたいと思っている皆さんが、
「土地を探そう」と思ってからの流れを紹介していきます。
下記のステップで、今後どのような手順で進めればいいのかが、分かるようになっているので参考にしてください。
- 住みたいエリアを決める
- 資金計画の見直し
- 土地探し
- どのような家が建つか検討
- 土地を見にいく
- 土地の調査
- 土地の契約
それではここからひとつずつ解説をしていきますね。
注文住宅の土地購入までのステップ1:住みたいエリアを決める
まずは、マイホームを建てたい地域を決めましょう。
「これからどこで住んでいきたいのか」ということです。
エリアを決めなければ、土地の相場や建ててくれる住宅会社など全体像を掴むことができません。
「いきなりエリアを確定するのは難しいな」というときは、
広い範囲から少しずつ絞ったり、1か所は無理でも複数の候補となるエリアを探しておく、などでもいいですね。
注文住宅の土地購入までのステップ2:資金計画の見直し
エリアの候補が固まってきたら、資金計画を再度確認しておきましょう。
資金配分は住もうと思っているエリアで、土地を購入することができるのかを検討してみます。
エリアによっては坪単価が思ったより高く、建物へ予算が回せない!
なんてこともあります。
予算が合わない場合は、再度エリアを再検討を行いましょう。
たとえば、「もう少し郊外にする」「急行、快速が止まらない駅周辺を狙う」などが再検討の考え方です。
注文住宅の土地購入までのステップ3:土地探し
ここまできたら、エリアと予算がある程度固まってきたかと思います。
ここでやっと本格的に土地探しをしていきます。
土地の探し方に関してはここで説明すると長くなるので、今後別記事を作成して解説をするとします。
注文住宅の土地購入までのステップ4:どのような家が建つか検討
土地探しが進むと、いくつか候補となる土地が出てくるでしょう。
その土地では、どのような家を建てることができるのかを一度検討してみましょう。
検討する内容は、家の間取りだけでなく、
- 庭の位置
- 道路から玄関まで道のり
- 窓を設置したときの周りの見え方
このようなポイントも重要になってきます。
「家の中だけでなく、外に関してもどのような配置で家を建てることができるか検討するべき」ということです。
もし、土地探しを住宅メーカーなどを通して進めているのであれば、家のラフプランなどを書いてくれるはずなので、よりイメージが付きやすいでしょう。
注文住宅の土地購入までのステップ5:土地を見にいく
候補なる土地は図面や写真だけで全てを検討してはいけません。
土地は実際に行ってみて気づくことがあるからです。
たとえば、以下のような事例が考えられます。
- 道路が思ったより狭い
- 近隣の住宅がこちら側に寄ってる
- 境界にブロックを積む必要がある
- 動物が嫌いなのに、近くに犬を飼っている
- 近くに町工場があった
このように、一度見に行ってみないとわからないことは絶対にあるということ。
ここで実際に自分の経験談をひとつお伝えしておきます。
自分は栃木という関東では比較的田舎に住んでいるのですが、
お隣がとてもうるさいバイクを乗り回している家庭でした。
俗に言う、田舎のヤンキーです…
夜中に「ブロロロロロ!」とうるさい音を出すバイクが帰ってくることがあります。
バイクに関しては入居するまで一切気付くことがなく、新居に住みはじめてから気づきました。
おそらく騒音に関しては神経質の方もいるでしょう。
だからこそ、実際に土地を見に行くことは大切ということです。
注文住宅の土地購入までのステップ6:土地の調査
土地は実際に見ることが大切ですが、他にも調べられることはなるべく調査をしておきましょう。
この記事では重要な調査のポイントを2点だけお伝えしておきます。
それがハザードマップと用途地域です。
6-①:ハザードマップ
皆さんは「ハザードマップ」を聞いたことがありますか?
少し難しい言葉が続いたので、もう少し分かりやすく説明すると、地震や洪水、噴火などといった災害時の防災マップであったり、被害予想をしてくれるものです。
たとえば、川が近くにある地域では大雨時の浸水のリスクをマップで確認したり。
地震が来たときの避難所の確認ができたりします。
このこれから住むであろう、土地の災害リスクや緊急時の避難場所などを知るためにも、ハザードマップは土地購入前に確認をしておくべきポイントといえます。
6-②:用途地域
また、地域によって「用途地域」が決められています。
この用途地域は、高層ビルが建てられるとか、工場を建てることができるなどといった条件を各地域で決めたものです。
この用途地域がないと住宅街に超高層ビルが建ったり風俗施設が作られてしまうので、街並みを揃えるためにも、とても大切な決まりごとになります。
自分が買おうと思っている土地の用途地域を調べて、どのような建物が建設可能なのかを事前に調べておきましょう。
この用途地域を調べるには、ネットで簡単に検索することができます。
「調べたり地域」+「都市計画図」
このように調べると用途地域を知ることができます。
「都市計画図」という聞きなれない言葉が出てきましたが、ここでは「街並みを揃えるためのマップ」という認識程度で問題ありません。
自分で調べるのは少し苦戦するかもしれませんが、ネットで調べればすぐ分かることなのでしっかりと調査しておきましょう。
注文住宅の土地購入までのステップ7:土地の契約
購入する土地を調査した結果、自分たちの納得がいくものであれば契約に進みます。
ほとんどの方が住宅を購入時は住宅ローンを使用すると思いますが、住宅ローンのスタートは家が完成してからなんです。
土地の購入時には家が当然ですが完成していませんよね。
「じゃあ、土地購入にはローン使えないの?」
と思った方もいるのではないでしょうか?
実はちゃんと仕組みができているんです。
それが「つなぎ融資」という仕組みです。
つなぎ融資とは「土地の購入〜家完成」までの期間をフライングで住宅ローンをスタートさせます、という融通の効いたローンの仕組みになります。
つなぎ融資を使えば土地の購入も住宅ローンが使えるのでご心配なく。
【注文住宅の土地探し】「つなぎ融資」にはローンの申し込みが必要
7つのステップで「つなぎ融資」を解説しました。
じつはつなぎ融資を使うには土地の情報だけでなく、家のプランを決めて家の請負契約を結び、かつ住宅ローンの申し込みを終えなければいけません。
通常は
土地の購入→住宅の契約→住宅ローン申し込み
となりますが、土地の購入のためには後の2手順を終わらせなければいけないのです。
「土地を買ってから、家を決めるのに、家が決まらないと土地が買えない?じゃあどうするの??」
このような意見が出てきそうですが、安心してください。
土地の購入前に「買付証明書」を提出して契約の一歩手前まで進めておき、住宅のプラン作りやローンの申し込みをするやり方があります。
買付証明書とは「買いますという意思表示」をする書類のことです。
少し内容が複雑になってきたので細かい話はここまでとします。
簡単にまとめると
- 土地の購入時に住宅ローンを組むには、つなぎ融資というローンの仕組みがある。
- つなぎ融資を使うには家の契約とローンの申し込みを終わらせる必要がある。
- それまで土地を購入することができないので買付証明書で意思表示をしておく。
正直、ここを今の段階で必死に学ぶ必要はありません。
なんとなくイメージできていれば担当の営業さんが、流れやローンの案内をしてくれるので安心してください。
まとめ:注文住宅の土地探し
この記事では注文住宅の土地の探し方に関して手順を解説しました。
再度おさらいをしておきましょう。
- 住みたいエリアを決める
- 資金計画の見直し
- 土地探し
- 候補となった土地でどのような家が建つか検討
- 土地を見にいく
- 土地の調査
- 土地の契約
この7ステップで注文住宅の土地購入までを進めることができます。
そして、最後に土地の購入に住宅ローンを使うには「つなぎ融資」という方法があるとお伝えしました。
つなぎ融資を使うには、家の契約とローンの申し込みが必要になるということもなんとなくでいいので覚えておくといいでしょう。
今回はマイホーム作りの土地探しに関して解説をしました。
この記事が皆さんのマイホーム作りの参考になってくれれば幸いです。