こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。
我が家の住まいは去年の5月に完成したので、だいたい1年が経ちました。
そして、今年のゴールデンウイークは新型コロナの影響でどこにも出かけることができずに自宅での自粛生活となっています。
そこで、前々から作ろうと思っていたものがあり、この長期休暇の出かけることができない期間にせっかくなので制作しようということになりました。
それが、今回のタイトルにもある、
「ウッドフェンス!!」
になります。
我が家の庭は業者にほとんどお願いしておらず、駐車スペースに土間コンクリートと車が通るアプローチに砂利敷きをやってもらったぐらいです。
少しづつ庭を自分たちで進めるためにも、今回はウッドフェンスを作った時のことを解説しながら紹介していきます。
以前自作した木製の門柱の記事はこちらから見れます。
この記事の内容はYouTubeの動画でアップしているので、動画で見たい方はぜひ下から見てください。
というわけで今回は自宅にウッドデッキを作るっという内容で前編、後編の2回に分けてご紹介していきます。
また、ウッドフェンスの材料に関してや費用に関してはまた別の記事でより詳しく解説をしていこうと思っているのでここでは深く説明はしていきません。
今までの木工作品やDIYの作品一覧が下の記事で見ることができます。
作り方などの解説をしている作品もあるのでぜひ参考にしてみてください。
最近のDIYの記事
自宅のウッドフェンスを作る範囲は?
自宅のウッドフェンスを作る範囲ですが、上の写真のすでに立っているブロックに沿って作っていきます。
写真の右側が自宅で、左側が賃貸のアパートの駐車場になっています。
ウッドフェンスの長さが、奥から、手前の駐車スペースの土間コンクリートがある位置までで、おおよそ7.2mとなります。
高さは、目隠しフェンスとしての作るので、1.8mの高さのフェンスを作るとします。
ウッドフェンスを作るうえでの注意すべきポイント
我が家の場合隣が賃貸の駐車場ということで、
第一に駐車場側にウッドフェンスが倒れてはいけない!!
ということになります。
なので目隠しやデザインよりもまずは強度をしっかりと考えて作っていかなければいけないということです。
そして、第二に劣化の対策です。
ウッドフェンスはもちろん木材を使用するのでどうしても劣化をしていきます。
なので、その劣化をどう遅らせて防ぐか考える必要があります。
また、支柱の素材も何にするかなど劣化に関して考えなければいけません
制作手順 1.基礎ブロックの設置
1-1 水糸を張って基礎ブロックの位置を揃える
まず、基礎ブロックを設置していきます。
位置をきちんと揃えて基礎ブロックを置かなければいけません。
その為に、水糸という建築や土木では位置出しでよく使用する糸を使います。
糸をピンと張って糸に合わせて基礎ブロックを設置すれば揃えて設置ができるということです。
てきとうな木材をコンクリート釘でブロックに打ち付けて木材にビスを打って、ビスに水糸を付けて端から端まで水糸を張ります
この糸を基準として設置をしていく予定でした・・・
1-2 高さと奥行きを揃えて基礎ブロックを置いていく
基礎ブロックを設置するために穴を掘っていきます。
そこで掘りながら気づきました!
駐車場との境界に設置してあるブロックと今回の基礎ブロックを同じ高さに揃えていけば水糸を使わずに楽に設置ができそうだと。
とうわけで、せっかく水糸を張りましたが、予定変更でブロックに高さを揃えて基礎ブロックを設置することにしました。
高さを揃えるために水平器を使ってブロックと水平か確認しながら高さを揃えます。
基礎ブロックじたいも傾きがないように水平器で測って調整をしていきます。
基礎ブロックが低い場合は、基礎ブロックの下に砂利を敷いて嵩上げをします。
逆に高い場合は、基礎ブロックをゆすったり、 ゴムハンマーで叩いて調整をします。
何度も確認しては調整を繰り返して高さと水平を調整します。
後は奥のブロックとの離れを揃えて基礎ブロックの設置が完了です。
ちなみに、ブロックと基礎ブロックは8cmで統一しました。
1-3 端と端の基礎ブロックに水糸を張って残りの基礎ブロックを置いていく
最初に張った水糸は使わなかったですが、端の2つの基礎ブロックを先に置いて、その2つに水糸を張れば2つの基礎ブロックに合わせて残りの内側の基礎ブロックを置いていくことができます。
全てを奥のブロックに水平器で合わせるよりこの方法の方が早そうなので水糸を使いました。
ただし、基礎ブロックと基礎ブロックの間隔は水糸で位置を出せないので、メジャーで等間隔の長さを出して、位置を決める必要があります。
その時に使用したのがチョークです。
鉛筆でもいいですが、チョークはブロックなどに仮で書くときなどに使えます。
雨等でそのうち消えるので100均でも売っているので結構あると便利です。
1-4 インスタントセメントを使ってモルタルを作る
基礎ブロックの固定にはインスタントセメントを使用していきます。
インスタントセメントは最初から砂が入っているので、水を加えて混ぜるだけで簡単にモルタルを作ることができます。
通常のセメントからモルタルを作ろうとすると、セメントと砂を別で買って2つを適切な量を混ぜる必要があり、これが結構手間です。
なので、通常のセメントと砂よりは若干値段が高くなりますが今回はインスタントセメントを使用しました。
結局インスタントセメントは15袋近く使用したので、少しでも楽してよかったと思いました。
使い方は簡単でインスタントセメントを入れて、水を適切な量加えるだけです。
水の量などは袋に書いてあるので使用するときに確認してみてください。
私は結構てきとうに水を入れて作りました。
セメントを作るときは、通常、トロ舟や練り鍬という専用の道具を使用します。
ですが、自宅の庭でDIYレベルでわざわざ準備する必要はありません。
今回は一輪車と通常の鍬で練っていきます。
少量ならバケツとスコップでもいいと思います。
途中から庭に余っていた砂利を加えることにしました。
もともとモルタルに砂利を入れたらコンクリートになります。
ですが、今回砂利を入れる目的はかさ増しです。
予想以上にインスタントセメントの減りが早くコストがかかってしまうということで、家に余っていた砂利を混ぜることで少しでもかさ増しできないかと思って入れました。
正直、土交じりの砂利なのでオススメはできません。
ただこれを入れたからすごく強度が悪くなるということもないと思いました。
通常砂利を入れればコンクリートになり強度が高くなるので。
1-5 モルタルで基礎ブロックを固定する
モルタルを基礎ブロックの周りに入れていきます。
予想以上にモルタルを消費するのでたくさん練って作る必要があります。
なのでここは体力勝負になります。
モルタルを入れたらコテで職人の真似事でのようにモルタルをきれいに仕上げていきます。
この後モルタルの上には砂利を敷いて見えなくなるのでそこまで細かくやる必要はありません。
表面を整えるというよりかは、均等に均すという言い方が合っています。
1-6 基礎ブロックの設置と固定が完了
モルタルが固まったら基礎ブロックの設置、固定が完成です。
上の写真は駐車スペース側で土を掘って埋めた状態です。
反対に物置の裏側は土が低くなっていたのでモルタルを盛ったような状態になっています。
このままだと土の中に埋まっているブロックより強度が不安なので後でしっかり補強をします。
制作手順 2.角パイプを錆止めを兼ねた塗装
次に支柱として使用する鉄の角パイプを塗装していきます。
この鉄の角パイプは、もともとカラーパイプという商品名で一度錆止めの塗装がされています。
なので、自分では一度塗りだけしていきます。
ペンキは錆止めの成分も入っている3分ツヤのブラックです。
ちなみにパイプのカットはホームセンターでやってもらいました。
鉄のカットはめちゃめちゃ火花が散り音もうるさいので、絶対にホームセンターでやってもらった方がいいです
この塗料は油性の塗料なので、そのまま原液で塗ろうとすると固くて塗りにくいので通常はうすめ液を使用して塗りやすくしてから使用します。
ですが、最初うすめ液を使用するのを忘れて固い塗料のまま塗ってしまいました。
塗料が固いのでの液が伸びず塗り斑っぽくなってしまったので、もし油性の塗料を使う方はうすめ液を忘れずに使用しましょう。
ここで、うすめ液を思いだしたので混ぜています。
うすめ液を混ぜると気持ちいいぐらいにきれいに塗れるようになりました。
こちらが先に塗った鉄パイプで、うすめ液を混ぜてないのでハケの跡が目立っています。
こちらはうすめ液を使用して塗った鉄パイプです。
こちらの方がまだきれいに塗れています。
制作手順 3.木板を片面カットして塗装をする
3-1 片側だけカットする
木材を使用するとき両端は1cmほどでいいのでカットします。
木材の端は資材搬入時に傷がついていたり、割れていたり、ホームセンターの商品はタッカー(ホチキスみたいなもの)が刺さっていたりするからです。
ですが、ここではまだ片方だけカットします。
なぜなら、もう片方は支柱を立ててから実際の長さを測りながらカットしていくからです。
3-2 キシラデコールをコテバケで塗装
カットしたら、木板を塗っていきます。
使用する塗料はキシラデコールという外部用の木材塗料です。
色付けと共に防腐効果もある塗料になります。
色はチークを選びました。
塗っていくのに使用するのがコテバケという道具です。
幅の広いスポンジのようなものが付いており、このコテバケを使用すると通常のハケより一気に塗るとことができます。
コテバケの利点はハケより薄く均等に素早く塗れることにあります。
3-3 チークが予想より赤いという問題発生
キシラデコールはチーク色を使用しています。
なぜチークにしたかというと、茶色っぽい色が良いけどウォールナット色はちょっと暗すぎるかなと思ってチークにしました。
それで、実際に使用してみたら、
「ウォールナットよりは確かに明るいけどこれ赤っぽくね」
となりました。
悩んだ結果いったん一度塗りはこのままチークで塗ってその後対策を考えることにしました。
木板は最初から2度塗り以上塗り重ねる予定です。
制作手順 4.角パイプを基礎ブロックに設置する
ここで支柱を基礎ブロックに立てていいます。
この時、塗装した支柱が乾いていることと、基礎ブロックを固定した際のモルタルがちゃんと固まっているかを確認してから支柱を立てましょう。
また、支柱を立てる順番は両端の2本を先に立てます。
なぜなら、基礎ブロックの時と同じく両端から水糸で位置を出して内側は水糸に合わせって支柱を立てるからです。
この方が作業が早いし、正確に支柱を立てることができます。
水糸を張る位置は、頂点の角と角で1本
中間くらいの高さで1本と合計2本張って2本に合わせて支柱の位置を合わせるようにしました。
今思うと、下の方にも糸を張って3点で位置を決めた方がより正確にできたかなとも思います。
4-1 基礎ブロックにモルタルを入れる
基礎ブロックに支柱を立てていきます。
今までと違い、バケツサイズの容器にモルタルを練って、スコップで基礎ブロックにモルタルを入れていきます。
最初から基礎ブロックいっぱいにモルタルは入れずに1/2~2/3ぐらいだけモルタルを入れました。
理由は、支柱がモルタルで固定されてから、基礎ブロックから見えるモルタルの表面をきれいに仕上げるためとモルタルが固まるまでに付けておくくさびがあるからです。
4-2 支柱を差し込む
モルタルを入れ終わったら、支柱を差し込んでいきます。
最初は支柱がモルタルで汚れないように養生テープを巻いて丁寧にやりましたが、正直最後に拭いてしまった方が早いと思い、途中から養生テープは張りませんでした。
支柱を差し込んだら、モルタルと支柱に隙間ができないように支柱を上下に動かして密着性を高めます。
また、この作業でモルタル内に入っている空気も抜けていいかなと思ってやりました。
4-3 支柱をくさびで固定する
支柱を差し込み終わったら、事前に作っておいた“くさび”を使用して、支柱を仮で固定します。
このくさびは、30mm×40mmのホームセンターでは野縁や桟木と呼ばれる木材を丸ノコで斜めにカットして準備しました。
ちなみに、このくさびの材料は前回製作した物入用の棚の材料の余りになります。
前回作った物入用の棚の記事です。
よろしければ一緒に見てみてください。
4-4 両端の支柱は水平器で確認しながらまっすぐ立てる
てきとうにくさびで支柱を固定しただけでは、支柱はまっすぐ立っていません。
なので、水平器を使用して支柱がまっすぐ立っているかを確認しながら調整をします。
調整が大きいときは、支柱をグッと手で傾けて調整をします。
細かい微調整の時は、くさびを叩いてやると若干くさびが内側に入って支柱が少しだけ動きます。
この流れで、2方向から調整をして支柱をまっすぐ立てます。
4-5 内側の支柱を水糸に合わせて立てていく
両端の支柱のモルタルが固まったら水糸を張って内側の支柱も立てていきましょう。
水糸はピンと張らないと垂れてしまうので強く引っ張りながら固定をします。
ここからは2本の水糸に合わせながら支柱を立てていきます。
ただし、水糸と並行方向は水平器を使用して確認します。
他の流れは最初と同じで、
- 基礎ブロックにモルタルを1/2~2/3を入れる
- 支柱を立てる
- くさびで支柱を固定
- 水糸もしくは水平器で調整
この手順で全ての支柱を立てます。
これが支柱を立て終えた状態になります。
隣が駐車場だったので、十分気を付けながらの作業でした。
なので、強風時や作業時に子供を近寄らせないなどの対策は事前にしておいた方が良いでしょう。
制作手順 5.支柱周りをモルタルで仕上げる
モルタルが固まってくさびを外しても問題なければ、支柱周りにモルタルを詰めていきます。
この時支柱やブロックがモルタルで汚れたり固まらないように養生テープを張る人もいますが、そんな細かいことは気にせず、最後に拭けば問題なしです。
4方向にモルタルを入れていきます。
これは反省点ですが、モルタルが水を入れすぎて少し緩かったです。
もっと水を減らして固めの方が良かったと思いました。
最後は100均のコテで均してスポンジで表面をきれいに拭いたら完了です。
ちなみに、この時使用しているスポンジはキッチンなどで使用する安物のスポンジを使っています。
モルタルの仕上げが終わった状態です。
この写真は2個目が終わった状態です。
1回目よりこっちの方がきれいにできました。
制作手順 6.木板の2回目の塗装
支柱がしっかり固まるまで、木板を張ることができないので、この間に2度塗りを終わらせてしまいます。
1回目の塗装時にチーク色が予想以上に赤かったという問題は、追加でウォールナット色を購入して、半分ずつ混ぜながら使うこととしました。
半分ずつなのはせっかく買ったチークの塗料がもったいということと、ウォールナット色だけだと暗すぎると思ったからです・・・
2度塗りすると、だいぶ色が濃く乗りました。
木板はSPF材を使用していますが、SPF材は外部にはあまり向かない木材なので、ここでしっかり重ね塗りをしておきます。
最終的には、板を支柱に張った後に3度目の塗装も予定しています。
SPF材は角が丸く加工されており、コテバケで塗りにくいので、板を斜めにずらしてあげると、まとめて角を塗りやすくなります。
塗装をしたらしっかりと乾かしておきます。
制作手順 6.基礎ブロックの補強①
ここから、ウッドフェンスの強風対策のための基礎ブロックの補強になります。
最初にもお伝えしましたが、ウッドフェンスを立てる位置の隣が近隣アパートの駐車場なので、ウッドフェンスの倒壊は絶対にあってはいけないことなんです。
だからこそ基礎ブロックの強度は今回重要なポイントとなっています。
そこで、補強の1つ目として既存のブロックと基礎ブロックの間をモルタルを流し込み補強をします。
ここを補強することで、写真でいう奥の駐車場側にウッドフェンスが倒れにくくなると考えました。
まず家に余っていた適当な合板などの端材をクランプで基礎ブロックに固定することでモルタルを流す簡易的な型枠を作りました。
次にモルタルを型枠に流していきます。
この時も家の庭に余っていた砂利を少し混ぜて使用しています。
写真の角度的に見にくいですが、流し込んだモルタルを棒で刺して隙間ができないように何度も刺しています。
後はモルタルが固まるまで待ちます。
モルタルを流してからだいたい12時間くらい経ちました。
通常丸1日以上は置いた方が良いお思いますが、待ちきれないのと他の基礎ブロックも同じくモルタルで補強をするので型枠を外してしまいます。
合板とモルタルがくっついてモルタルが崩れたり剥がれたりしそうなので、外す前に型枠を少し叩いて振動を与えて型枠とモルタルを剥がしやすくしました。
そうしたら思ったより簡単に外すことができました。
これが外したばかりのモルタルの状態です。
簡易的にやった割にけっこういい感じにできています。
というわけで、これを他の基礎ブロックに補強をして基礎ブロックの補強1つめとなります。
制作手順 7.基礎ブロックの補強②
ウッドフェンスを立てる場所は奥に行くにしたがって土が下がっています。
なので、一番奥の基礎ブロックを設置するのには砂利やモルタルで盛ってやったので、どうしても強度不安がありました。
中途半端に追加でモルタルを流しても大した意味がないと思ったので、思い切って基礎ブロック3つ分一面モルタルを流すことにしました。
こちらもてきとうに簡易的にモルタルを流す枠を作っていきます。
まず余っていたベニヤ板を置いて、テープを使って物置に張って倒れないようにしました。
物置がないところはプランターを置いて、モルタルを流した時に倒れないようにしました。
砂利を少し足して、地盤を締め固めてからモルタルを流すことにしました。
ここはベニヤが倒れないように手作り転圧器で控え代わりにしました。
モルタルを練っては枠内に入れての繰り返しです。
余り遅いと先に入れたモルタルが固まってしまうので、時間との勝負となります。
そして何とかモルタルを流し終えました。
コテでもそれなりに均しておきます。
ウッドフェンスづくり前編はここまで
というわけで、ウッドフェンス作りの前編はここまでになります。
前編を振り返ると、
- 基礎ブロックの設置
- 支柱と木板の塗装
- 支柱のを基礎ブロックに立てる
- 基礎ブロックの補強
という内容でした。
次回の後編は木板を張って塗装をし完成までをお伝えしようと思います。
YouTubeではウッドフェンス作りの前編、後編ともに公開中です。
こちらも一緒に見ていただければと思います。