こんにちは、木工職人で木工DIYクリエイターのNaotoです。
木工職人として働きながら、Youtubeで動画の投稿を中心として、ブログも書いたりしています。
Youtubeチャンネル『Naotoの木工DIY部屋』では自分のDIYの作業風景や木工DIYを初心者向けにやり方や作り方などを解説しています。
- カット時のバリがなぜできてしまうかがわかる
- ジグソーでバリのでない切断方法がわかる
というわけで、今回のテーマはこちら、
「ジグソーでバリを出さずに綺麗に木材をカットする5つの方法」
こちらを解説していきます。
ジグソーは丸ノコなどに比べて比較的安全に材料を切ることができる、とても便利な電動工具です。
ですが、木材をジグソーでカットしたことがある方ならわかると思いますが、
「バリが多く出て、綺麗に切れない」
こんな経験をしたことありませんか?
バリが出ると、サンドペーパーで落とすのが大変だし、
さらにバリバリになるとサンドペーパーを使用しても綺麗にならないで見た目が悪くなってしまう。
サンドペーパーで研磨しすぎて角が丸まってしまうなんてこともあります。
まずはっきりお伝えしておきますが、
「バリを防ぐには事前の準備でほぼ全てが決まるんです」
なので上手な切り方とか、熟練の経験とか手先が器用とかそんなものはほどんど関係ないんですよね。
ではどんな方法でバリがでず綺麗にカットできるのか、
それがこれから説明する5つの方法をやるだけなんです。
ぜひ、木工DIYでこだわって少しでも良い作品を作りたいと思っている方はぜひこの記事をみて参考にしてください。
反対に木材なんて大体でバンバン切れればいいとか、後でやすればいい、パテで補修すればいいなどこだわりを持たない方は見る必要がありません。
ジグソーに関してはこちらの記事でも最初に揃えるべき工具として紹介しました。
よろしければ参考にしてみてください。
この記事の内容はYoutubeで見れるのでもしこの記事が参考になったよかったと思ってくれたら、一言でも動画のコメント欄に感想を書いてくれると今後の記事作成の励みになります!
バリが出る理由
それでは、そもそもバリとはなんなのかってことを少し解説しておきます。
バリとは木材をカットしたり穴を開けたりした時の木材表面の切り残しになるんですね。
バリが出る理由はきれない刃物で切ったり、スピードを早くしすぎて切るなどがあります。
カットするときに表面の繊維が上手く切れないでささくれのように剥けた状態で残ってしまうとバリとなってしまいます。
どういうことかというと、今から実際にバリが出やすいカットをしてみます。
木材はワンバイフォー材のSPF材になります。
こういうことです。
バリバリですね。
表面が刃物で切れずに剥けるように逃げてしまうことでバリが発生してしまいます。
なんとなくバリが出てしまう理由が分かりましたか?
このバリが発生する理由を知っていた方がこの後の解説でも理解がしやすいと思うのでぜひ覚えておいてください。
バリとは木材をカットしたり穴を開けたりした時の木材表面の切り残し。
刃物で切れずに剥けるように逃げてしまうことでバリが発生してしまう。
バリを出さない方法
それではここからジグソーでバリを出さない切り方に関して解説をしていきます。
バリを出さないためには主に5つの方法があるんです。
それがこちら。
- ゆっくり切る
- 切れるブレードを使う
- オービタル機能をオフにする
- テープを貼る
- カッターで筋引きする
この5つの方法を上手く使っていけば何も対策をしない時よりも確実に!!
きれいにカットをすることができます。
1:ゆっくり切る
それではまずは1つ目のゆっくり切るですが、
この時のゆっくりというは、ブレードの上下運動をゆっくりにするのではなく、前へ切っていくスピードをゆっくりにするということになります。
ゆっくり進めることでしっかりのブレードの切れ味を活かして切ることができるためバリが少なくなります。
反対に早く切ろうとするとブレードの切れより力で強引に切っていく感じになるため、その分バリが多く出て切断面も荒くなってしまいます。
2:切れるブレードを使う
次に切れるブレードを使うということですが、
先程のゆっくり切ると考えは一緒です。
切れるブレードでカットした方がバリが残らずに切れるためということですね。
ブレードにはいくつか種類がありまして、木材をカットするブレードでも、
一般の木工用、仕上げ用、円切り用などがあります。
上の画像が一般的な木工用のブレードです。
一般的なブレードより仕上げ用を使った方が切れ味がいいためバリが少なくなります。
ただ、仕上げ用は切るスピードが落ちてしまうので木材の厚さや硬さでブレードの種類は使い分けた方がいいです。
3:オービタル機能をオフにする
3つ目にオービタル機能をオフにしてみましょう。
ジグソーによってはオービタル機能を持っているものもあります。
オービタル機能とは、僕のジグソーだとここで切り替えができますが、
通常のブレードの上下運動にプラスして、ブレードが前後に動くようになります。
つまり上下と前後を合わせて全体的に楕円運動になります。
オービタル機能を使うことで前後の力を利用して切るスピードというのがかなり早くなります。
ですが、もうお分かりかと思いますが、スピードが上がるということは切れ味が悪くなってしまうんですね。
つまりバリも多くなるし切断面も荒くなります。
なので、最初はオービタル機能をオフにしてカットすることを心がけましょう。
それでもし、オフのままだと全然スピードが上がらない、切ることができないというときはオービタル機能をオンにするといいでしょう。
4:テープを貼る
ここまでの3つの方法は、ジグソーの使い方的な内容をお伝えしました。
ですが、次はテープを貼るということ。
どういうことかというと、切り口に事前にテープを貼っておくことでバリを少なく切ることができるんですね。
これはなぜかというと、最初に話したバリがなぜ出るのか、これを思い出してみてください。
バリとは木材表面の繊維が切れ残ってバリとなってしまうとお伝えしました。
つまり、表面の繊維が切れずに、ささくれのようにピラピラしてるわけです。
これがブレードで切れずに剥けてしまっているわけですね。
これをテープを貼ることで表面の繊維が剥けにくくなってブレードでしっかりと切り落としてくれるんです。
この時のテープは粘着力が弱すぎると効果が薄くなってしまうので、ある程度の粘着力を持ったマスキングテープもしくは養生テープというこのようなテープを使うといいでしょう。
ある程度ってどの程度だと思うかたもいると思うので、具体的には上の画像のようなマスキングテープもしくは養生テープなどがオススメです。
このマスキングテープだとバリを防ぐだけでなく、仮止めなど多用途に使えるので結構オススメです。
5:カッターで筋引きする
それでは最後5つ目の方法が、カッターで筋引きをするという方法です。
簡単に説明するとバリが出てしまう表面の繊維を先に切ってしまうということです。
まあ、とりあえず実際にやってみますね。
一度切りたい位置を決めます。
そうしたら、切りたい位置に沿ってカッターで軽く切れ目を入れます。
こうしてからジグソーでカットをすると、バリが出てしまっていた表面の繊維が先にカッターで切っているのでバリとして残ることがありません。
ただ、この方法は精確に切る位置に合わせてカッターで切れ目を入れる必要があるので他の方法よりは少し難易度が上がるかもしれません。
ただ、他の方法に比べて確実な効果があるのでぜひ試してみてください。
実際に5つの方法で切ってみる
それでは実際に5つの方法全てを盛り込んで再度木材をカットしてみようと思います。
カットしているところはYoutubeの動画でチェックしてみてください。
このとき、
- ブレードは仕上げ用に交換
- オービタル機能をオフ
- マスキングテープを貼って
- カッターで筋引き
- そしてゆっくりと切っていきます。
この5つの方法でカットしたのがこちら。
どうですか?
メチャメチャ綺麗じゃないですか!!
比べたらもう明らかですね。
どっちが5つの方法を試したかすぐにわかると思います。
この方法を使えばジグソーでもこんなに綺麗にカットすることができるというわけです。
ジグソーでバリを出さずに綺麗に木材をカットする5つの方法:まとめ
というわけで、今回は
「ジグソーでバリを出さずに綺麗に木材をカットする5つの方法」
でした。
5つの方法を振り返っていきましょう。
1:ゆっくり切る
2:切れるブレードを使う
3:オービタル機能をオフにする
4:テープを貼る
5:カッターで筋引きする
ということでした。
ぜひね、ジグソーを使って木材をカットするときはこの5つの方法でバリの少ない綺麗なカットをやってみてください。
実際にやるときはこの5つの方法全てをやる必要はありません。
1、2、3番のオービタル機能をオフにして切れるブレードを取り付けてゆっくり切るだけでも確実に効果がでます。
そして、簡易的によりバリを減らしたいときはテープを貼ればいいし、ここぞという綺麗にカットをしたいときはしっかりとカッターで筋引きすればいいと思います。
というわけで今回はここまで。
最後まで見ていただきありがとうございました。
Youtubeもぜひ見にきてね!